(写真は先日 奈良・春日大社で行われた御祭りの後能。 『鉄輪』 )
記録だけ 2007年度 119冊目
『日本史 怖くて不思議な出来事』
PHP文庫
著者 中江 克己
1935生 歴史系ノンフェクション作家・評論家
著書
『徳川慶喜の生涯』
『徳川吉宗101の謎』
『毛利元就の人間学』
『邪馬台国と卑弥呼』
『江戸の定年後』
『性の日本史』
『悪女・賢女の日本史』
『色の名前で読み解く日本史』 など
1998年7月15日第1版
1999年5月20日第4版
267ページ 533円 +税
12月30日。
夕方から 『日本史 怖くて不思議な出来事』 を読む。
歴史と言うよりも、文学、民俗楽から書かれた、興味深い内容。
能楽や歌舞伎、神楽などにもある内容が色々と記されていた。
また、『耳袋』や江戸中期の『見聞雑録』 『古事記』 『日本書紀』などの古典などを多く例に取り、分かりやすく説明されている。
歴史も踏まえながらの この本に出てくる物の化に類する話のなかには、私が知らなかったものも多く含まれており、一気に読んでしまった。
『土蜘蛛』などの、下手をすれば差別問題などにも発展しかねないので、民俗学者がなかなか書ききれないような内容も、違う視点からさらりと しかしながら深く表現した著者はただものではないと感じる。
また機会があれば、他の本も読んでみたいと感じる一冊であった。