乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

桜に思う

2009年02月27日 | 民俗考・伝承・講演

 

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 最近、梅が美しい。

 しだれ桜も ここ彼処と しなを作る。

 早咲き品種の桜も、咲く。

 つい先日は 大学入試試験の前期日程を終えた。暫くすると、知人宅の「サクラサク」の声も聞かれるかも知れない。

 九州大阪間の新幹線の名は『さくら』

 最近アカデミー賞を取った映画『おくりびと』のポスターは、桜があしらわれていた。

 歌舞伎の『義経千本桜』や『花街模様薊色縫(十六夜清心)』・・・他にも桜は多く出てくる。

 桜の話題もふえ、花見は何処に行こうかと心ときまかせるのもこの時期かも知れない。

 何かにつけ、桜の話題が多くなる時期といえる。

 

 花見に意味合いは『山』を軸に、民俗学者の中で いろいろといわれている。

 また死者の墓の上に、桜等を植えた時代もある。

 

 では、桜の美しさは何故好まれるのか。

 花ぶらはきわめく薄く、奇数の五枚。

 色は白、薄い桃色、艶やかなピンク。

 薄墨の桜は俳美を感じさせ、私たち日本人には好まれるところである。

 広がった枝。

 夜桜に浮かぶ月夜の雲。

 ひらひらと舞う 儚き姿。

 潔く散る花びら。

 花びらのジュータン。

 残された枝。

 そして 新緑。

 みどりの勢いから感じる生命力。

 花びらや花も塩漬けにして茶を飲んだり上用饅頭に使う。葉は桜餅や他にも利用。また、幹は箪笥や飾り物、果てはスモークチップなどにも使われ、美しいだけではなく、桜の全ての部分が生産性をも供えている。

 これらの一連は 『繭』にも通じるものがあるのではないかと私は考える。

 宮田登氏や折口信夫氏の話によると、繭は昔から女の一生と重ねられて考えられていると記されている。

 

 桜の美しさは普遍的である。

 桜は戦前、日本の国花として軍国主義にも利用されたと聞いている。

 植民地などにも植え、権力を主張。

 戦争からかけ離れた年齢層の私には、難しいことはわからない。

 ただ、桜を見て純粋に美しいとばかりも言い切れない人たちがいるのかと思もうと、心苦しい思いは ぬぐい切れない。

 

 写真は二〇〇八年、ミニバイクで自宅近くの奈良の桜を追い求めた時の一枚。

 去年は美しいと感じた桜が、妙に切なく感じる。

 人間、知らない方が幸せなこともある・・・。

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フィールドワーク  奈良の広陵町を歩く

2009年02月27日 | お出かけ

(写真は広陵町の巣山古墳)

 

 

 二月二十五日。

 諸先輩方の指導のもと、奈良県の広陵町を歩いてきた。

 ミニバイクで度々近くを通ってはいたが、古墳などを見て回ることは数度ばかりしかない。

 古墳の保存におけるなみなみならぬ努力の裏話やいわれや貴重な体験話も聞かせていただき、充実の時間を過ごすことができた。

 帰り道を含めて6キロくらい。

 心は充実したが 何分へたれの私。

 足はつかれた(笑み)

 

 先日、天理市から一通の封書が届き、講演及フェールドワークのお誘いがあった。

 以前 土舞台の能楽を二度ばかり見た関係であると思われる。

 天理市とは、それくらいしかつながりはない。

 好きな青山茂先生のお話も聴けるということなのだが、まだ思案中。

 歩きが8キロ。

 へたレの私なので、さぁて、どうするかな…。(笑み)

 

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映画『おくりびと』を見逃がす・・・まぁ、こんなものかな

2009年02月25日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 

 23日、映画『おくりびと』がアカデミー賞受賞。

「おめでとうございます。」

などといった乱鳥らしからぬことばは抜きにしよう。

 ただ、私は以前から邦画と中国映画、重厚さ限定の韓国映画が好きだ。

 緒方拳が亡くなられ、楽しみの減ったとはいえ、日本映画は元来好きで 今も時々は見る。

 

『おくりびと』は元々家族と約束していた映画だった。

 ところが今回の受賞。

 へそのまがった乱鳥は、出鼻をくじかれた。

 恥ずかしさをこらえて、前から約束していた24日に映画館に向かった。

 

 映画館はいつになくいっぱい。

 キップ売り場前は殺気立っていた。

 夫婦で長蛇の列の後に続く。

 順番が近づいてきた。

 そうして、私の4人ほど前で、キップは完売。

 開演40分前のことであった。

 

 300席足らずの小さな劇場で一回だけ上映。

 アカデミー賞受賞では、対応できないだろう・・・。(笑み)

 駆け寄る 何処かのご老人は、

「今日は、ないんか?明日はあるんかい?」

と 詰め寄った。

 

 私たちは映画館の前にあるスーパーで、安売りの肉と 大衆魚のつくりを購入。

 スーパーSの 火曜市大売り出し日だった。

 

 かくして私たちは ほどよい散歩長さのを楽しむことができた。

 

 今回の受賞にあたり、すでに経済効果が現れ始めている。

 また、この映画は風習や日本文化も織り込まれていると、いつも読みに行くブログに書かれていた。

 加えて 私の好きな山形(の酒田)が舞台とあっては、DVDであれ劇場であれ、見ないわけにはいかない。

 

 本来25日に行きたいところだが、家族は今日から2,3日、仕事で忙しい。

 朝早く 年中行事のように仕事に出かけた家族をおいて、ひとりで見に行くのも 気が引ける。

 そんなこんなで動きがとれず、今日も本を楽しんでいた。

 

 まぁ、こんなものかな^^

 いつもながら、ドジな わ・た・し。

 

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よろこぶ 乱鳥 

2009年02月25日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

(写真は 大和川沿いの私のとっても好きな桜。もう何年間も、この桜をデスク・トップの壁紙にしています^^)

 

 

 

 昨日のこと。

 初めてアクセス数250を上回ることができました。

 これも、ご来場いただいております 皆さまのおかげと、心より感謝いたしております。

 ありがとうございます。

 拙い記録ブログではありますが、亀足でゆる~りと楽しんでいきたいと思います。

 これからも、どうぞよろしくお願いいたしまする★^^★

 

 このブログにはアクセス数や足跡をつけておりません。

 gooブログでも、つけることはできるようです。

 何度かは試してみましたが、ダメなんです^^;;

 実はメカ音痴の私。

 方法がわからないままで今日に至っておりまする★^^★

 

 家族や子どもに聞いてみたいとも思いましたが、このブログの存在を知らしてはおりません。

 別段隠しているつもりはないのですが、今に至っております。

 

 それならば、今回は250アクセス記念に・・・と、アクセス数を貼り付けてみました。

 皆さまあっての乱調でございまする★^^★

 これからもご贔屓、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 できますれば、ひとこと 足跡を残して下さいますと、乱鳥 飛び上がる思いでござりまする★^^★

 本日も ご来場 感謝申し上げます。

 

                       乱鳥

 

 

 

 

【乱鳥の書きなぐり】のアクセス・ランキング

アクセスとランキングの状況を表示します。ランキングは上位10000件まで表示されます。

過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)

日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2009.02.24(火) 811 PV 254 IP 2550 位  / 1189103ブログ
2009.02.23(月) 432 PV 138 IP 6765 位  / 1188539ブログ
2009.02.22(日) 675 PV 159 IP 5160 位  / 1188036ブログ
2009.02.21(土) 729 PV 194 IP 3832 位  / 1187475ブログ
2009.02.20(金) 610 PV 160 IP 4910 位  / 1186907ブログ
2009.02.19(木) 441 PV 127 IP 7440 位  / 1186363ブログ
2009.02.18(水) 454 PV 146 IP 6939 位  / 1185834ブログ

過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)

日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2009.02.15 ~ 2009.02.21 3678 PV 1013 IP 6130 位  / 1187475ブログ
2009.02.08 ~ 2009.02.14 4206 PV 1099 IP 5595 位  / 1183545ブログ
2009.02.01 ~ 2009.02.07 3386 PV 981 IP 6222 位  / 1179670ブログ

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30: 『宮田登 日本を語る 2  すくいの神とお富士さん』  宮田登 著  吉川弘文館

2009年02月25日 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 


(写真は雲崗石窟。中国の山西省。


『宮田登 日本を語る 2  すくいの神とお富士さん』の中の比較民俗学の部分で雲崗石窟が取り上げられていたので、この写真を思う出す。


そういうと、今年は中国に行く予定がないのが、寂しい。                 


                     2007.12 )


 


記録だけ  


 


2009年度 30冊目  


 


『宮田登 日本を語る 2  すくいの神とお富士さん』


 


  


 宮田登 著


 発行所 吉川弘文館


 2006年3月10日


 225ページ 2730円


 


 本日『宮田登 日本を語る 2  すくいの神とお富士さん』を読了。


 


 江戸時代 6月。


 洗いざらしのザンバラ髪に白衣姿の若者が富士に登る。


    白雪に くろき若衆や 富士もうで


 


 修行、初詣(6月正月)、成人式云々で山に登り、下山。


 赤坂氏の記述によると修行などで山に入り降りた後の込み入った話を踏まえると、これらの若者が富士を下った後も同様と考えるのが妥当だろう。


 真の意味での成人式である。


 


 富士参りした若者は、麦わらでつくった蛇を土産にしたという。


 この蛇を一年間飾ると、無病息災、火事にならない等と言われたらしい。


 ちなみに(白)蛇は「脱皮」という意味合いも大きく、縁起が良い。


 成人式の意味合いも含められた富士登山の土産には、ぴったりかも知れない。


 


 138ページの『「非日常時」の民俗学』では 柳田國男氏の『明治大正史 世相編』で示されたモデルは「情念」のようなもの・・・・・・。「知」「情」「意」という意識の問題として、抽出するという独自の方法を持っているがゆえ現代民俗学において、個展として迎入れられる 云々と書かれていた。


 これについてゃかねがね、知人や友人が耳にたこができるほどいっていることであり、納得した。


 近々、友人に電話を入れることにする。


 


 宮田登氏は若くして亡くなられたが、東アジアにおけるミクロ信仰の研究は、古谷野洋子女史(『ミルクと中国芸能』『比較民俗研究20.2005.10』が性かを出されているとのこと。(佐野賢治氏 解説より)


 中国、比較民俗学とあっては 気になる。但し、位置主婦の私に読める内容かどうかの資料が手元にはない。あんちょこだが、何処かの大学図書館やアマゾン等で確かめたいと思う。


 


 


 


 

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『お ん な』  ( 「見るな」のパターン )

2009年02月24日 | 民俗考・伝承・講演

 わたしは 怪 ある 身の上

 もののけ にて ございます。

 どうか わたしの姿を 見ないで下さいまし。

 けして 見ないで下さいまし・・・

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 わたしは かなしゅう ございます。

 あんなに 見ないで下さいましと 申しましたのに

 あなたは 見ようとなさいます。 

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 わたしは この世のものではございません。 

       

 彼方から この世に参りました。

 わたしは元の世界に 帰りとうございます。

 わたしの生まれた星に 帰りとうございます。

 姿をみられてしまいますと、

 星に帰ることができなくなってしまうのです。 

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 見て下さいますなと 申しますものを・・・ 

       

 あなたは お聞き入れ くださいませぬか。

 かなしい。

 わたしの魂が 離脱いたしまするに、

 どうか 見て下さいますな。 

       images

 手が・・・

 わたしの 手が

 こんなに 変わりはじめて参りました。

 あなた様がわたしを見ようとなさいまするに

 手が 腫れてまいりました。

 今に憑きものが わたしの身を奪い取ることでしょう・・・ 

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 もう 止めはいたしません。

 お好きに なさいまし  

 あなたさまの お好きに なさいまし

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 わたしは 所詮 独りの身の上

 悲しむものなど おりませぬゆえ

 どうぞ わたしの姿を 見て下さいまし

 しっかりと

 心に焼き付けて 下さいまし。 

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 わたしは 嬉しゅう ございます。

 あなた様が いて下さる。

 もう わたしは 独りではないのですね。 

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 わたしの身と魂が二分する姿を

 しっかりと見て下さいまし

 そうして

 わたしがこの世に在りし日のことを

 時々

 思い出して下さいまし

       

 いけません。

 わたしには もう 時間がない。

 もう お話できなくなって参りました。

 離れまする

 魂が、離れまする。 

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 さようなら

 おさらばで ござりまする。 

 

 そして 女の魂は去り・・・ 

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 後に残ったのは

       

           わ・た・し

          キョロちゃん

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大阪松竹座二月花形歌舞伎 二、『鷺娘』  鷺の精  七之助

2009年02月24日 | 歌舞伎

       

       

       

 

 

 

 大阪松竹座二月花形歌舞伎

 平成21年2月1日(日)~25日(水)

 昼の部 

 

 二、鷺娘(さぎむすめ)             

 鷺の精  七之助

 

 美しかった。

 玉三郎丈や他の役者さんともまた違った、彼もまた異質の美しさを持っていた。

 玉三郎丈の妖艶とは表現法が違った、生きた美しさ。

 彼の『鷺娘』も、もう一度観たくなる舞台だった・・・。

 

 まず驚いたのは、彼の 観客を意識した 『見せ方』であった。 

 かぶりは顔深く、口だけを強調。

 赤くひかれた紅は、白い雪と衣装の中で、鷺の血潮と女の憂い、切なさ、悲しさを感じた。

 

 いろいろな部分を考え、かって『鷺娘』にこれだけ感動したことがあったろうか・・・。

 感激の渦は舞台と心を共鳴させる。

 今回は、条件も味方につけた。

 今回の興行『毛抜』の茶番の後だったせいだろうか・・・(笑み)

 何か私を感動させた決定的要因かはわからないが、心に残った『鷺娘』だった。

 

 七之助丈は今回の昼の部でたった一人だけで演じられた。

 今回の興行の中心人物 ! の全く出演されない 、幸運に恵まれた演目の一人舞台。

 彼は全力投球。

 良い意味で異常なほど感情移入され、舞台を作り上げられていた。

 切なく悲しい部分を見事に広げ、堀り下げ、彼そのものの舞台を作りあげられたことに、拍手を惜しみなく送りたい。

 

 南座で観た『霧太郎天狗酒盛』のラストでは、わたしの真前が七之助丈だった。

 素直な演技は、今や表現する役者へと懸命に羽ばたかれ、今回の『鷺娘』とだぶられせて観る私に気づく。

 私にとって 歌舞伎において注目の若手も多いが、その中の一人の役者でもある。

 

 

 

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大阪松竹座二月花形歌舞伎 昼の部 『一、歌舞伎十八番の内 毛抜』

2009年02月24日 | 歌舞伎

 

 

       

                    

                     粂寺弾正  獅童

 

       

       

 

 

 大阪松竹座二月花形歌舞伎

 平成21年2月1日(日)~25日(水)

 昼の部

 

一、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)   

  粂寺弾正  獅 童            

  小野春道  愛之助            

  秦秀太郎  勘太郎             

  錦の前  壱太郎            

  八剣玄蕃  薪 車            

  小野春風  亀 鶴             

  秦民部  男女蔵           

  小原万兵衛  亀 蔵            

  腰元巻絹  亀治郎

 

 高校性の頃から馴染みの演目である『毛抜』を観た。

 この演目はかなり面白い。

 この演目を観ると、いつも平賀源内を思い浮かべる。

 馬鹿だな^^

 

『主役あいつとめ申せし候』の粂寺弾正役の中村獅童さんは、映画『ピンポン』では想像がつかないくらいの男前だった。

 まるで七五三!のように美しい化粧。

 芝居中もメークさんに顔なおして貰い、卵!のような顔だった。

 粂寺弾正の衣装はカッコイイ。

 呼吸して!舞台を眺めると、 わざわざ!陶板焼き!でつくった 版画ではない!浮世絵の役者絵のようだ。

 

 口調は 若かりし頃の團十郎丈そっくり。

 おそらく、現代の團十郎丈をまねておられるのであろう。

 本家をまねておられるのはわかるが・・・、團十郎丈の襲名 前を三呼吸くらい置いたような口調だった。

 

 勘太郎さんの馬乗りを教えて貰う場面と、亀治郎さんの誘われる場面は、お二人とも一部 満面の笑み。喜楽に遊んでおられた。

 他の役者さんは 始終 懸命に歌舞伎を演じておられた。

 

 私たちが観たのは十◎日。

 この興行が始まって ゆうに十日以上が立つ。

 だが、黒子が真横にぴったりとつかれ、離れる間際も耳元にささやかれていた。(笑み)

 昔はこういった景色も度々観たが、誰もが知るところの『毛抜』の主役とあっては、気になって仕方がない。

 

 今回の粂寺弾正役・・・これ以上は言うまい。

 男前だった。楽しかったとでも、言っておこうと思う。

 

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大阪松竹座二月花形歌舞伎 全体を通して  平成21年2月1日(日)~25日(水)

2009年02月23日 | 歌舞伎

       

       

       

       

 

 大阪松竹座二月花形歌舞伎

 平成21年2月1日(日)~25日(水)

 

     昼の部

一、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき) 

 粂寺弾正  獅 童            

 小野春道  愛之助            

 秦秀太郎  勘太郎             

 錦の前  壱太郎            

 八剣玄蕃  薪 車            

 小野春風  亀 鶴             

 秦民部  男女蔵           

 小原万兵衛  亀 蔵            

 腰元巻絹  亀治郎

 

二、鷺娘(さぎむすめ)             

 鷺の精  七之助

 

三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)          

 河内屋与兵衛  愛之助         

 豊嶋屋七左衛門  獅 童            

 小栗八弥  勘太郎            

 芸者小菊  七之助            

 妹おかち  壱太郎            

 父徳兵衛  橘三郎            

 兄太兵衛  亀 鶴          

 叔父森右衛門  男女蔵            

 母おさわ  竹三郎            

 女房お吉  亀治郎

 

 二月 十◎日。

 家族と子どもの三人で、大阪松竹座二月花形歌舞伎に行く。

 前日、三人みんなが行くのがじゃまくさくなり、全員が夜中の三時頃まで起きていた。

 困ったものだ。

 

 歌舞伎を見終わって、やはり悶々とした気分が残る。

 その中で 感情移入されたブロウを上回る舞台仕立ての『鷺娘』は見事だった。

 今回はこれで決まり!であった。

 この演目で救われた感が強い。

 

 会場はいつもになく人が多く、年齢層も若かった。

 中でもおしゃれな化粧や服装に身を包んだ女の子が、隣で獅童さんなどに食い入るように見ておられる。

 金色の髪の毛がまばゆい。

 こういったいつもの歌舞伎とは違った観客の若者たちが多くこられることは、歌舞伎界にとっても躍動的であり、好ましいと思われる。

 歌舞伎が庶民の楽しめる舞台になるのは良いことだ。

 だが、反面、役者には頑張ってもらいたい。

 誰とは言わないが、『主役あいつとめ申せし候』の役者が十◎日にもなって台詞を覚えきれないのは首を傾げる。

 また、違う殺し芝居で二度もチャチャを入れ、最後の最後まで笑いが止まらないという事態。舞台をつぶし切った役者には腹が立つ。

「料金を返せ!」

と、叫びたい。

 人気に奢れることなく、芝居とは何かを根本的に考え直し、日々演技磨きに精進して欲しいものである。

 

 馬鹿野郎だ!!

 

 役者全体を見渡して、まとめ役がいなかったのは決定的にまずかった。

 全体興行は大ベテランの竹三郎丈や橘三郎丈。『油地獄』は二人に加えて愛之助丈(主役)にまとめ役を 松竹側がゆだねるべきだ。

 これでは悪い意味でのお家芸であり、猿芝居の域を越えない。

 集客力だけに目を向ける茶番は、伝統芸能としての役目をはたさない。

 

 こんなそんなの状態で、わたしは今回 感想を書く気にならなかった。

 今回は 全演目を一緒くたにするとややこしいので、演目毎に感想を続けたいと思う。

 いろいろな意味で、今回は三演目とも言いたいことがいっぱいだ!

 おっと・・・。

 七之助丈の『鷺娘』は上にも書いたように良かった。

 また、『油地獄』の橘三郎丈の父徳兵衛と 竹三郎竹丈の母おさわの涙の場も、感動して涙が流れた。

 たいへん良かったことをここに付け加えておく。

 

 

 筋書き (歌舞伎美人より)

一、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)

 小野春道の屋敷では、家宝である小野小町の短冊が盗み出された上、姫君錦の前は、髪の毛が逆立つという奇病にかかり、婚約者文屋豊秀との婚礼が先延ばしになっていました。そこへ文屋豊秀の家臣粂寺弾正が来訪します。ひとりでに動く毛抜から事の真相を突き止めた弾正は、悪人から小町の短冊も取り戻し、悠々と屋敷を後にするのでした。
 歌舞伎十八番の一つであるこの作品で、獅童が豪快な荒事の演技の中にもおおらかさを持った主人公を演じます。


二、鷺娘(さぎむすめ)

 冬枯れた川辺に娘が一人立ちつくしています。舞い落ちる雪に濡れたこの娘は人間の恋に迷い悩む白鷺の精の姿でした。白無垢の孤独な姿から、愛らしい町娘に姿を変え、恋に夢中な乙女ごころを切々と舞い、華やかな踊りを繰り広げます。いつしか白鷺の姿となり、感情の高まりとともに踊りも速くなり、力尽きて息絶え絶えとなります。
 長唄の名曲に乗せて、美しい娘の様々な姿を満喫できる舞踊の傑作で、引き抜きやぶっ返りにより効果的に心情を表します。
 女方の美しさを極めたこの作品を七之助の初役でご覧いただきます。


三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)

 油を商う河内屋の次男・与兵衛は、放蕩三昧で喧嘩沙汰ばかり起こしています。また、借金の返済に困り親から金を巻き上げようとしますが、とうとう家を追い出されてしまいます。そこで与兵衛は、同業の豊嶋屋の女房、お吉に頼ろうと店を訪れたところ、偶然お吉を訪れていた自分の両親の慈愛あふれる心を知ります。もう親に迷惑はかけられないと思った与兵衛は、お吉に不義になって金を貸して欲しいと迫りますが、断られてしまい・・・。
 近松門左衛門が描く、現代にも通じる若者の心理や親の情、殺しの場面など見どころの多い世話物の名作で、愛之助が与兵衛を、お吉を亀治郎が勤める舞台です。

 

 本日、松竹の映画『おくりびと』が受賞した。

 いいものをつくれば、株価も上がると 何処ぞのニュースキャスターが言っている。

 松竹も映画のように、歌舞伎や舞台にも本腰を入れてもらいたいものだ。

 

 最後に・・・

 わたしは歌舞伎鑑賞の 超初心者です。

 今回出演の歌舞伎役者さんたちのご贔屓さんやファンの方々に失礼があれば心苦しいです。

 歌舞伎のことは何も知りませんので、不愉快な記述がありますれば お許し下さいませ!!!

 ご意見がありますれば、承りたいと思います。

 どうぞよろしくお願いいたします。

                  合掌

 

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29: 『差別の民俗学』  赤松啓介 著  筑摩学芸文庫

2009年02月23日 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 

      

       

      

(写真はイランのベヒストゥン。

砂地の山道をかなり歩いていく。すると所々、写真のような空間が現れる。写真一枚目も住居跡とのこと。

 家族は何日間か、ここの有名遺跡の写真を撮ったりいろいろして、仕事をしていた。

 わたしはこの土地も二年続けで複数回きているので、夫から離れて冒険。

 写真の老人は、この土地の人。ガイド役を務めて下さった。

 イラン人大学生二人とわたしの三人は 親切な老人二連れられて、ここの土地の小さな遺跡を案内していただいた。

 

 いっしょに連れ立った大学生の一人に、茶色の可愛らしいショルダーバックを頂いた。

「プレゼント フォー ユー^^」

 イラン人男性は若くても小粋である。

 息子にもこういった子じゃれた行為を、少しは見習わせたい!)

 

 

記録だけ  

 

2009年度 29冊目  

 

 『差別の民俗学』

 

  

 赤松 啓介 著

 2005年7月10日第1版

 2006年8月25日第4版

 株 筑摩書房

 筑摩学芸文庫

 241ページ 1000円+ 税

 

 本日『差別の民俗学』を楽しむ。

 赤松啓介 著の 『夜這いの民俗学 夜這いの性愛論』についで二冊目。

 この本は考えさせられる部分も多く、興味を持って一気に楽しめた。

 

『スジ』という点を詳しく説明。

 職業なども、今まだ考えも及ばなかった業種まで並べられていた。

 その中に、油屋があった。

 わたしはかねがね、歌舞伎の『女殺油地獄』に出てくる茶屋で 女が着物を縫う場面に疑問を抱いていた。

 茶屋で男女は何処までいきかけたか・・・である。

 殺しの前の、油屋において、

「なんぼ、主人に疑われたことか・・・。はよ、いんで(行って)下さい。

という女の台詞や、

「いっそ関係を持って、金を貸して下さい。」

といった男が女に言い寄る場面から、二人は潔白であったことはわかる。

 が、茶屋での子が赤子をあやす場面や

「いっそ関係を持って、金を貸して下さい。」

の台詞の後の、女が一瞬神をなでつける仕草にて、赤松啓介氏が書かれた内容が昔から合ったことが理解できる。

 夜這いが日常化していた日本。

 茶屋、油屋、その他条件が整ったところに、夫が戻ってきたと言うことであった。

 なるほど・・・深い。

 殺しにまで発展したのは五月五日の女の家。また、金。加えて、いろいろな感情的条件がととなっていたのだ。

 ちなみに、夜這いが日常化していた日本の習慣を禁止した日本政府の思惑は、性をケガレとし、また性を商業科させ、税を集めようとした点にあるとのこと。

 

 考えもしなかった大峰山の行の後も、いろいろな試みがあったとのこと・・・。

 山伏のことなども書かれていた。

 そう考えると、もしかしたら役行者なども・・・。

 少々わらけて来るではないか・・・。

 

『釣り合わぬは不縁の因』として、『白滝姫』『鶴女房』『魚女房』『信田の森の葛の葉』『狐女房』『三輪山神話』『もぐらの嫁探し』などあげられていた。

 こういった『鶴女房』などの内容は 以前ざっと目を通しただけだが、折口信夫氏も書かれている。

 

「村落社会の民俗と差別   3 調査の階属性」 (P.118~)の柳田國男氏における問題点を、『夜這いの民俗学 夜這いの性愛論』の時よりも寄り具体的に記述されていて、イメージがつかみやすい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 内容から言っても、五穀豊穣と子孫繁栄を兼ね合わせていると思うのは、私だけであろうか・・・。

 となれば、問答、五穀豊穣、子孫繁栄から考えて、これは二人だけの問題ではなく、神に言い聞かせていると考えられるのではないだろうかと感じる。

 また柿の木は果実(実もの)と言うだけではなく、『柿』の文字の「木偏」を「女偏」に変化させると、『姉』という字となる。

 本書に書かれた『柿の木問答』の台詞を変え、『姉の気問答』とすると話が通じると思えるのは私だけか・・・。

 

 全体を通して、未知の世界が具体的に書かれ、興味深く一気に読むことのできる秀作といえる。

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28: 食べ方+運動『治す・防ぐ・若返る 健康医学事典』 からだ力編 監修 日野原重明 講談社

2009年02月22日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はテヘランのガラス磁器博物館。正式にはアーネギーブ博物館という。何度訪れても飽きない、わたしの好きな博物館の一つ。   皿はイランらしい色彩と絵柄。  イランにて)

 

 

記録だけ  

 

2009年度 28冊目  

 

 食べ方+運動

『治す・防ぐ・若返る 健康医学事典

 からだ力編

 

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        images images images  

 総監修 日野原重明 

 監修 西崎統(おさむ)

 2006年10月24日第1版

 講談社

 286ページ 2286円

 

 この本は総合的に考えて ためになった。

 もう少し多く、体を動かそう・・・。

 忘れた頃に、何度も繰り返して 目を通したい本である。

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 今月は読書する時間が短い。

 雑念にとらわれ、どうもいけない。

 今日は22日。

 今月も残り一週間。

 時間の使い方に反省の余地あり。

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ブロッコリー十五個を頂戴し、ブロッコリーのオムレツをつくって遊ぶ。

2009年02月21日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

(写真はエスファハーンのアバーシィーホテルのお食事。イランのいろいろなお料理を、バイキング形式で好きなだけ楽しめるのが魅力。2007年は三日連続、2008年は一度だけ このレストランで楽しんだ。

 アバーシィーホテルはエスファハーンでは、元キャラバンサライを利用した 有名なホテル。

 屋外を利用したイランの庭を楽しめるレストラン二つとチャイが人気。)

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 今日、農家のおじさんがブロッコリーを持ってきて下さった。

 いつもお野菜をいただいている 歴史の小説を書かれている方とは、また別の方だ。

 

「ブロッコリーがようけい とれたさかい 食べて下さい。」

 みると 袋が大きい。

 ブロッコリーが十五個あるという。

「乱鳥さん、これで何かつくって下さいな。」

 わたしはいつものように力をこめて返事をする。

 とても嬉しいのだ。

「ブロッコリーのオムレツ、つくらせていただきますね^^。明日、行かせていただきます。」

 わたしは、丁重に礼を述べ、一旦 おじさんと別れた。

 

 ブロッコリーは 下処理に時間がかかった。

 それはそうだ。

 十五個も頂戴したのだから・・・。

 蕾部分だけでなく、太い軸、葉茎に至るまでゆであげた。

 軸の部分は、結構いろいろな料理に使える。

 葉茎は細かく刻んで餃子や豚まん、パンの具材として活用。

 堅い部分と皮以外は、捨てるところがない。

 何しろ、無農薬野菜なのだから・・・。

 

 さてさて、ブロッコリーのオムレツは、ほうれん草のオムレツの応用。

 大量に使用できるのが、魅力。

 

 元々 ほうれん草のオムレツは、京都のイタリア・スパゲティの見せ『フクムラ』に家族と度々通っていた頃、作り方を聞き出した一品だ。

 ほうれん草のオムレツの作り方は次の要領。

 

1 ほうれん草を湯で、固く絞り刻む。

2 バター、チーズ、卵(かなり多め)、こしょう適宜、コンソメ、他好みの香辛料などを混ぜ合わせる。

3 型にバターを塗り、2を半分入れる。

4 ゆで卵に薄く小麦粉をまぶし、3にねじ入れる。

5 残りの2を入れ、空気を抜く。

6 低温でいい匂いがするまで焼く。乱鳥の経験殻、途中下火にする方が良い。

7 さまして一日起き、味を馴染ませる。

 

 1~7という簡単な料理だが、チーズを多めにすると、結構美味しい。

 この1~7のほうれん草の部分をブロッコリーに変えるというわけだ。

 農家のおじさんのおうちと我が家の二件分で 正方形パイレックス容器二つを焼いても、十五個のブロッコリーは使い切れない。

 残ったブロッコリーは、明日お渡しする間際に 胡麻和えでもしよう。

 

 さて、乱鳥のブロッコリーのオムレツと胡麻和えは、奈良でお知り合いになった農家のおじさま家族のお口に合うかどうか・・・。

 考えると、今晩から楽しみである。

 

 そろそろあらねつもとれたようなので、そろそろ冷蔵庫に移しておこうかな・・・。

 え?

 太い茎と葉軸はどうしたかですって?

 我が家の冷凍室に、いくつかに小分けして保存しました。

 乱鳥、毎日 しっかり節約、しっかり主婦しておりまする・・・★^^★

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笑ってごまかしています。『血液型 編』

2009年02月20日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 

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 もう一年も前のことになるのですが・・・。

 免罪ということで、お話しいたしましょう。

 

 突然、驚くようなお便りを頂くことがある。

「・・・・・・。◎型に多いタイプ・・・・・・。」

といった類のものだ。

 ブログなどでお話もしたことのない方から 突然のこのような内容を頂き、戸惑いを覚えた。

 どうやら私の血液型の事を言っておられるようだ。

 ご本人は多分、悪気はないのだろう。

 だが、当たっているか否かは別問題として、失礼な話である。

 私は血液型で人を判断する危険性を感じている一人なので、一笑し、話題に触れることなく そつのないメールをお返しした。

 

 血液型に傾向を求めておられるようだが、例外は多い。

 

 血液型占いを信じる人たちは、研究者が研究をしている、アメリカでは定着、かっての総理も、Mの大企業も・・・などと反論されるかも知れない。

 確かに、大企業ではあったが、私も入社の折 血液型を記入された。

 馬鹿げた話である。

 

 以前、四十歳を越えた頃に知り合った芝居仲間に、

「乱鳥さんは●型でなくて良かった。私のまわりには、●型の人はいない。」

と断言されてしまった。

 私は●型であった。

 おかしさと同時に、根底に潜む血液差別意識が腹立たしく感じた。

 

 何処彼処で血液型占いや血液型検定が横行している。

 私は自分を無にして、

『私の血液は▼型である。』

『私の血液は△型である。』

『私の血液は○型である。』

『私の血液は◎型である。』

という具合に各血液型を信じ込んで占いを受けてみた。

 そうすると、各血液型の傾向と言われるものが顕著に表れた。

 私の血液は▼型と思いこむと、▼型タイプに当てはまるから不思議。

 私も無意識の意識下で、知らず知らずに影響されている。

 と同時に、血液型占いはいい加減であることがわかる。

 

 また

『私は血液▼型が好きである。』

『私は血液△型が好きである。』

『私は血液○型が好きである。』

『私は血液◎型が好きである。』

と言い聞かせると、その傾向は一層強くなる。

 小学生の頃 糸で五円玉をつるして、縦に振れると男の子が生まれ、丸く回ると女の子が生まれるといった遊びをしたが、あれは無意識には自分で糸を動かしている。

 小学生の頃から男の子が欲しい、女の子が欲しいというのもおかしな話である。

 多分自分に置き換えて、どちらに生まれたかったかなどで、指先に力を入れているのだろうと思う。

 

 上の実験は血液型に限らず、星占いや高島何とか占いなどでもやってみたが、やはり同じような傾向にある。

 ただ、県民占いのように、各地県民の傾向と言われるものを全て把握してないものは、当てはまらない。

 ようは自分で無意識にコントロールしているのだ。

 

 私の友人は 一例をあげると 『△型であるが、実際には一般的に◎といわれるといった血液型』で、 血液判断に当てはまらない人が多い。

 

 以前何処かの局で放映された園児の行動を血液型で区切ったものが流行ったが、やらせだったとも言われている。

 

 民族によって血液型の多い少ないの傾向があるのは確かな話である。

 これに対しては明らかに数字に表れており、傾向ではなく事実問題である。

 但し民族によって優性、劣性などをあてはめるのは問題だと感じる。

 

 何故、今日は血液型なのか・・・。

 それは着物以外の洋服を着てきた人に袢纏といった差別問題にもつながる問題http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/7ff15df89b57a84a0ddd8f1e66a26734を取り上げてしまったからである。

 以前から、血液型占いや血液型差別に対しても腹立ちを覚えていた。

 ハンディを持った方に対しての差別、民族差別その他いろいろな腹立たしい差別がある中、せめて歴史の浅い 身近に解決できるできるものから少しずつでも意識を正して変えていきたいとは思いませんか・・・。

 よって私は 良かれ悪かれ誤解を招きやすい血液型は、人に聞かれても 笑ってごまかしています。

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洋服の方には袢纏をお貸しします・・・って?

2009年02月20日 | 舞台・音楽 雑感メモ

       

 釈然としない。

 何処のなにがしとは言わない。

 

 着物も好きである。 

 着物ディも良い。

 京都で着物の場合、割引というのも納得だ。

 

 だが、私は理解できない。

 東京の某舞台興行の事である。

 たかが商業演劇ごときで 着物ディに洋服を着て行った人に袢纏を貸し与えるとは・・・。

 どのようにすればこういった頓珍漢な押しつけがましい差別意識が出てくるんだ?

 京という地に生まれ、友禅が身近であった私にとって、あまりにも無神経な 着物屋と手を組んだ金儲け主義に、首を傾げる。

 

 先月、上の内容が記事がメールで送られてきて、複数の友人から電話があった。

 そうして今月初め、枚方で数人と茶をともにした。

 

 いずれも関西(京都)の友。

 その中には無類の着物好きで、友禅や紬などの上物の着物を観劇時に着る人も含まれていた。

 

 今回の件は 着物を着る、着ないに関係なく、皆がこぞって不愉快だという。

 みんなの意見はほぼ近い。

 着物ディは良いが、洋服の人には袢纏云々というのは無神経 はなはだしいという。

 勢い余って、では リンスや町屋の着物などの昔の普段着の着物を着てきても良いが、40万円のスーツには袢纏か?一月の寒いさなかに、浴衣に綿入れと下駄履き或いは雪駄ではどうなんだ?ということになり、爆笑した。

 いずれも拒むことはできないはずである。

 これでは京都の某大学の卒業式の方が気がきいている(笑み)

 

 メールの記事写真には一階ご贔屓席の着物姿の女性たちがうつっていた。

 気楽な着物は記事に載せないという訳か・・・。

 

 私のように無難な庶民的おしゃれを楽しんでいる人は別として、おしゃれさんにとっては侮辱も甚だしいのだという。

 袢纏で洋服の風合いを損ねる可能性があるという。

 私は底まで考えは及んではいなかった。

 

 女性のファッションは結構複雑で、スーツも結構値がはるので有名だそうだ。

 というのも洋服は着物よりも流行のあしが早いという。

 私は流行的直立不動の自分のワンピを眺めながら、

『そうなんだ・・・^^』

と微笑んでいた。

 友人の話は勉強になる。

 雲の上のような話。

 

 袢纏云々というある種の差別意識に対して、私はあまりにも怒りが収まらず、今日までため込んでいた。

 物事は立場を変えれば180度見方が変わる。

 着物だけの日にご満悦の方も多いことだろう。

 しかしながら病気や物質的問題やいろいろな諸事情で着物を着られない人もいることを忘れてはならない。

 

『そういった人たちは劇場から閉め出してない。なぜなら袢纏を貸し出している。』

という 興行企画側の本末転倒な言いぐさに敏感になるべきだと感じる。

 洋服の上に袢纏という見せしめのようなスタイルを強要し、着物を着られない人々にしるし付けをするべきではない。

 無意識の意識の中で差別感覚を発展させる決まりは、たとえ劇場という個体の中であっても許されるべき事ではないと考える。

 

 民俗学の本を読んでいろいろなことが書かれている。

 ケガレや差別意識はこういったちょっとした隙間から芽生え生じてくる可能性があることを理解したいものである。

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乱鳥雑感

2009年02月20日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 

  

                     

 一晩、雨が降る。

 植え込んだ植物に、たっぷりの水を与えたような、理想的な雨。

 朝曇っていた空も明るさを取り戻し、心は弾む。

 

 今朝も早起き。

 子どもが久しぶりに図書館に行くというので、あわてて本をリストアップ。

 本の検索をしていると心がうつり、時間はあっという間に過ぎる。

 まるでネットブックサーフィン・・・。

 

 家族も仕事で、今日は家には私一人。

 事務的雑用がいくつかたまっている。

 毎日の主婦の雑用も多い。

 買い物もしたい。

 美容院にも行きたい。

 趣味の時間も多くとりたいと思う・・・。

 あれこれ考えている内に、時間はどんどん過ぎてゆく・・・。

 

 今は 昼過ぎといったところ・・・。

 やるべきことをさっさと手抜きで終わらせ、今日は遊ぼう・・・。

 

 

 

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