乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

ほんのひ

2013-10-31 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
 (写真は大阪民俗博物館にて)


 昨夜歌舞伎  「大坂純情伝」;「女殺油地獄」を記録さていただいた。そして気になったので、わたくし所蔵の本棚から『名作歌舞伎全集 第一巻』と『近松全集 第十二巻』を取り出し、「女殺油地獄」を読み始める。

 こりゃ、またまた時間がたりなくなるわ!
         と、
       本日(ほんじつ)
         も 
       本の日(ほんのひ) 
       ほんの悲(ほんのひ)
         で
        焦る乱鳥

 

 拙ブログにお越し下さいましてありがとうございます。
 戯言にお付き合い下さいまして、感謝感謝でございます。




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82; 『地獄絵を旅する 残酷・餓鬼・病・死体 (別冊太陽 太陽の地図帖 20)』

2013-10-31 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風



 82; 『地獄絵を旅する 残酷・餓鬼・病・死体 (別冊太陽 太陽の地図帖 20)』


 加須屋誠
 平凡社
 2013-06-27
 地獄とはどのような場所か?全国の「地獄絵」で見せる一冊。細かい情報も豊富で面白い!
 

「地獄草紙」「餓鬼草紙」「病草紙」「北野天神縁起絵巻」や絵巻物や長岳寺(奈良)の絵解きで拝見させていただいた地獄絵の掛け軸などを思い出す。
 本書はそれらのダイジェスト版の用で、一目瞭然。たいへん炭素に細切れに要点を記されている感じ。

 

 皆様、ご来場頂、見てくださいまして誠にありがとうございます。



 データーベースより ▼
 日本各地の「地獄」を紹介したムック本。地獄絵の名品を紹介するのがメインですが、東京のえんま堂マップがあったり、それを辛酸なめ子さんが巡ったり、地獄のイメージを生み出した恵心僧都源信の地元(奈良県の二上山の麓です)を紹介したりと、なかなか充実しています。冒頭に細野晴臣さんのインタビューが入っているのも豪華ですね。


説明文:「「地獄草紙」「餓鬼草紙」「病草紙」「北野天神縁起絵巻」など、地獄絵の名品をふんだんに紹介しつつ、恐ろしくも魅惑的な「地獄」の世界を旅する一冊。文=細野晴臣、辛酸なめ子ほか。」


本書で取り上げられているのは、「地獄草紙」「北野天神縁起絵巻」「聖衆来迎寺本六道絵」(すべて国宝)など。いずれも有名な地獄絵で、それぞれの一部を拡大し、時代ごとにどのように地獄が描かれてきたのかを伝えています。

その内容は、火炎・痛み・暴力・糞便・鳥獣・刃物・禁食など、人間を苦しめるありとあらゆるものが登場し、地獄に落ちた者たちを苛んでいます。説明を読むとただただグロテスクなんですが、古典的なタッチで描かれるとどこかユーモラスにも感じられます。庶民の前にこんな作品を吊るして絵解きしていたのですから、昔は地獄の存在がリアルだったでしょうし、より恐ろしいものだったでしょうね。

この他、身近に潜む餓鬼を描いた「餓鬼草紙」、ふたなりや肥満などの病気と考えられたものを描いた「病草紙」、美女の死体が次第に朽ち果てていく姿を描いた「九相図」なども紹介されています。日本人は昔から不思議なものを描き、見て来たんだと感心してしまうほどですw

また、奈良の矢田寺所蔵のものも紹介されていますし、長岳寺の北川和尚による絵解き講座が10ページにわたって掲載されているのも嬉しいですね。「三途の川は三通りの渡り方がある」など、意外と知らないことが多くてためになりました。

メモ代わりに書いておきますが、埼玉県春日部市にある浄土宗寺院「圓福寺」では、折りたためる3面形式の浮彫りの地獄絵「木彫閻魔王宮と八大地獄図」なんてものが現存しているのだとか!中興の光世上人による1700年くらいの作品で、他にも浮彫りの「木彫立体當麻曼荼羅」などもあるそうです。毎年4月の第1日曜日に開催される「圓福寺まつり」で公開されるとか。いつか観てみたいですね!

そんな有益なプチ情報なども掲載されていますし、地獄絵やえんま堂などに興味がある方は必読でしょう。面白かったです!










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歌舞伎  「大坂純情伝」;「女殺油地獄」

2013-10-30 | 歌舞伎


 2013年10月松竹座の花形歌舞伎夜の部が楽しめた。
 なので急きょ昼の部を見に行った。

『新・油地獄 大坂純情伝(おおざかじゅんじょうでん)』は夫の予想通り、「大坂純情伝」であり、愛之助さんがテレビでおっしゃっている通り、仁左衛門さんの演じられる「女殺油地獄」とは全く別のものであった。
 筋書きも何もかも全く違うものであることなのは良い。
 だが、面白みに欠ける。
 また、「女殺油地獄」のもつ【女の家、立ったまま飲む酒、こどもの日、油本来】の意味など、全てが削除されていた。
 柳田邦男氏や宮田登氏他多くの民俗学者も、特に「女殺油地獄」の【女の家】の意味合いなどについては詳しく記されていることを付け加えておきたい。

 残念なことに、わたくしが感心しなかった舞台『浪花阿呆鴉』(元禄チャリンコ無頼衆 市川月之助 早乙女太一 新歌舞伎座)とかぶっていた。そのように思わせる場面や台詞が気になり、歌舞伎としての公園であるのならば、個人的には感心できかった。

 こういっていてもわたくしの読みが浅いのかもしれない。
 近々、近松(原作)を再度洗いなおそうと思う。

 もちろん、筋書きを変えようがどう演出しようが、演目名まで変えてあるので問題はないことは承知の上である。
 だが、愛之助さんがおっしゃるように、
「はじめは歌舞伎じゃないと思っていた。だが、こんなのもありかなと思うようになってきた(要約)」の様な芝居って何なのかなと疑問を感じる。
 また、上手な役者さんが多く出演されておられるので、これではもったいないなと感じた。

 歌舞伎を見たことがない観客を増やす方向性は納得がいく。
 だが、元はと言えば『新・油地獄 大坂純情伝(おおざかじゅんじょうでん)』は歌舞伎を演じたい一般若者を募集して演じていただく為に「女殺油地獄」を書き換えた台本を練りかえられたという。
 歌舞伎を初めて楽しまれる観客のためにはその芝居の骨組みや形や台詞の言い回しになれていただく工夫をされてから、ややソフトにしながらも歌舞伎の持つ本物といえる面白さを味合わせてあげて将来につなげることはできないのだろうかと、考えてしまう。
 観客は意外と本物思考の方も多いかもしれない。全てを一本化せず、観客に古典歌舞伎と新しいものを選ばせるくらいの配慮があってしかるべし。古典歌舞伎は関西では見る機会が減り続けるだろうと、悲しい気持ちになる。

 わたくしは週一ドラマが苦手で、愛之助さんが出演なさったドラマを見ずにいた。
 なので、良い意味でも悪い意味でも愛之助さんサイドに偏って舞台に望まず、ある意味非常に冷静であった。
 冷静なわたくしが肩に仁左衛門丈を背負わせて舞台と向き合った『新・油地獄 大坂純情伝(おおざかじゅんじょうでん)』
 海老蔵さん故障で急きょ代役してくださった仁左衛門丈の席をかえて三度見た「女殺油地獄」を自ずと希望するわたくしと、『新・油地獄 大坂純情伝(おおざかじゅんじょうでん)』の温度差は激しかった。

 とりあえずこのことだけは記録しておきたかった。
 なので、花形歌舞伎昼夜記録の前に、舞台雑感として残しておく。

 辛口、ご免!

 

 これはあくまでもわたくしの感じたことでございますので、人それぞれの感じ方でよろしいかと思います。
 万一違う場合やご意見などがございますれば、お教えいただければうれしいです。

 

 皆様、おつきあいくださいまして、ありがとうございます。
 多くの皆様のご訪問に心より感謝しております。
 

 

一、新・油地獄 大坂純情伝(おおざかじゅんじょうでん)
   
河内屋与兵衛 愛之助
お吉 壱太郎
刷毛の弥五郎 亀 鶴
皆朱の善兵衛 萬太郎
天王寺屋遊女小菊 新 悟
おかち 尾上右近
雁金文三 薪 車
山本森右衛門 猿 弥
おさわ 吉 弥
豊嶋屋七左衛門 男女蔵
果心 翫 雀





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芝居; ひらたい幕内

2013-10-30 | 舞台・音楽 雑感メモ



 えらく記録がたまりにたまっている…というのは、改めていうまでもなくいつものこと。誠ににあい済みません。
 美術と本と舞台鑑賞くらいは気に入ったのがあれば記録したいと思いつつ、三ジャンル全てが滞る。


 そういえば、二月に楽しみ感動した京都壬生寺の壬生狂言『節分』も未記録であったことを今になって思い出す^^;;
 焦る乱鳥。

 時間が欲しい、時間が欲しい、時間が欲しい、時間が欲しい…
 翼が欲しい、羽が欲しい、飛んでいきたい、知らせたい…て、中途半端に 櫓お七かい?


 今年の春 正確には四月から芝居ほうけているわたくし。
 いろいろな劇団を見たが、劇団名まで覚えているのは二分の一。芝居に感銘を受けるのもの二分の一確率。
 二分の一がよいなと感じ、良いなと思った劇団の数演目に一つの割合で名舞台にあたる。これは近頃の歌舞伎よりは確率が高い。


 近年、油絵と日本画のアウトラインが重複してきた。
 油絵と日本画、商業演劇と小芝居の違いはちょいと比較の方向が違うのかもしれないが…
 ここ二、三年の歌舞伎を考えると、今年見始めた小芝居の方が心に残り感動する演目があるのは一体どうしたことなのだろう…。

 この十月に見た松竹座でのこと。昼の部は猿弥さん単独、夜の部は猿弥さんと愛之助さんが舞台上でのひらたい幕内。歌舞伎らしからぬ幕内で観客を沸かせていた。
 これも時代の流れか?
 時代の流れに合わせて歌舞伎も新しくなるのはいつの世の時代も同じだけれど…
 なんだかなぁ~~~☆
       がんばらなきゃね!歌舞伎。

          ……と、友人が申してましたとさ…?(笑



           すこーんすこーん こめだんご



 

 皆様、
 拙ブログにおつきあいくださいましてありがとうございます。
 感謝感謝です。
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歌舞伎  十月松竹座;昼夜

2013-10-29 | 舞台・音楽 雑感メモ





 歌舞伎のお話
 十月
 松竹座の夜の部を家族で見たのだが、舞台といい観客といい、今回これが思わぬ面白さを感じさせた。
 なので勢い余って昼の部も見てみた。
 今回はここ二年を考えると珍しいのだが、昼夜の観劇をしたことになる。

 昼夜の感想は後日を予定。

 

 多くのみなさまがた、ご来場誠にありがとうございます。
 心より感謝申し上げます。















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三津五郎さんの『御摂勧進帳~芋洗い勧進帳』と福助さんの『英執着獅子』

2013-10-29 | TVで 歌舞伎・能楽



 テレビで歌舞伎を見た。
 三津五郎さんの『御摂勧進帳~芋洗い勧進帳』と福助さんの『英執着獅子』
 満足した^^


 

 多くのみなさまがた、ご来場誠にありがとうございます。
 心より感謝申し上げます。

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秋色に染まる葉を見つけました。

2013-10-28 | 乱鳥徒然 Rancho's room.



 気のせいでしょうか?
 簡単にはなっているのですが、Photoshopの勝手が今までとはずいぶん違う感じです。
 ですが、今しがた、少しいじって遊んでみました。
 前の方がちょい!使い勝手がよいと、内心はらはらどきどき。
 失敗失敗大失敗 なのではございますが、まずは記念すべき?第一枚目。
 公開後悔 そうかいこうかい こんなんかい?
              みたいな感じではございますが…
 恥を忍んで、みなさまにお見せちゃいましょう…で、ございまする。

 
 松柏美術館の庭園にて
 これは柿の葉でございましょうか?
 秋色に染まる葉を見つけました。




         ふたりで散歩中に
         
         松柏美術館 (奈良市登美ヶ丘2)



 見てくださいましてありがとうございます。
 こころより皆様に感謝!で、ございまする。





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初めて。 お揃いのパソコン

2013-10-28 | 乱鳥徒然 Rancho's room.
(写真は、チョコボールのケロちゃん)




 新しいパソコンを手に入れた。
 うひゃひゃ
 初めて、初めてザンス
 夫婦お揃いのパソコンを買いました。

 夫の十日遅れで購入設置
 使い勝手を確かめてから、同じ機種にしたという訳です。

 今までも使いこなせてないというのに、わたくしのには今回もPhotoshopも入れてくれた。
 ワードは共通
 夫はお仕事に使用するので、他のもなんだか入れたようだ。

 わたくしの方の検討時間は長かった。
 できるだけ、お安く便利よく…なぁんてかんがえていると、自分では決定だが見つからなかった。
 その点夫はあっという間。
 わたくしがあれこれ迷っている最中に、みかねた夫も自分のものを買い替えると言い出す。そして、素早く決めはった(ここだけ、京都弁)
 今回、本体はApple

 今までに使っていたのはディスプレイもアップル社のものだったので、枠が白くて美しかった。
 今回の枠は違和感のないグレイ。これもまたよし!とするか…。
 今回も画面に映り込みがないので、ありがたい。
 画面が大きくなったので、たいへん見やすい。
 容量も今までに比べて、ずいぶん大きくなった。
 これで写真保存の心配もしばらくは考えずともよいだろう…。

 わたくしが夫にお願いした注文
 キーボードは接続タイプ
 マウスはApple社以外のもの
 枠は目に優しい薄い色
 映り込みなし
 …まぁ、そんな感じ

 そもそも我が家はワープロが出てきてからパソコンの時代に移る。
 我が家はずいぶんと機械を買い替えている。
 ワープロ、そしてパソコンが出たしょっぱなから購入していたので、ずいぶん多くのパソコンの台数は重ねたと思う。
 以前は夫のお下がりを順番に使う場合と、何かの記念にわたくしに買ってくれる場合(2機)とがあった。
 パソコンも使えれば何でもよいといくらいのたよりなさ。わたくしは機械嫌い。これほど機械が嫌いな人も少ないのではと思いながら、キーボードを打つ。
 わたくしはお下がりでよいのになと内心思う。わたくしは家計を預かる健全な主婦なのである…?たぶん^^

 結婚当初から考えて、年々進化を遂げるコンピューターには驚く。
 わたくしはといえば、ますます萎縮して、機械を使いこなすことが不可能。
 夫にPhotoshopを入れてもらったのに、ずいぶんとかわっているためか、ページを間違えているためか、使い勝手がいまいち悪い。
 結局写真の加工で遊ぼうとしたが、ただいま午前十時半をもって、一旦断念。
 夫の帰りを待つことにしよう…。
 





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大仏池しゅんせつ検討 - 土砂で景観阻害(奈良市芝辻町 東大寺)(29景)

2013-10-28 | お出かけ


     大仏池しゅんせつ検討 - 土砂で景観阻害
              (奈良市芝辻町  東大寺近く)


【浚渫(しゅんせつ、dredging)】とは   
 港湾・河川・運河などの底面を浚(さら)って土砂などを取り去る土木工事のことである。
 浚渫作業用の船舶を浚渫船(しゅんせつせん、ドレッジャー)という。   
 Wikipediaより

              


わたくしが奈良の中で好きな場所の一つ 大仏池の話でございます。
 奈良に住まいいたすようになってから、ここの場所が好きで、時々家族と楽しんでみたり、一人でのんびり歩きます。
 季節によって表情を変える大仏池。
 あのお優しい盧遮那仏様が池に微笑みかけておられ、こんなにも美しい自然をお残しくださっておりますようにも感じるわたくしでございます。

 水路を通じて土砂が流入。大仏池はかつての景観が保てなくなっているとのことです。
 工事執行はいつ頃からでしょうか?
 今の美しい自然に思える姿景色を目に焼き付けておきたいわたくしではございますが、元気になった大仏池にも期待させていただきたいと思います。


 では写真です。
 皆様、いつも見てくださいまして、誠にありがとうございます。
 感謝いたします。

 2013年10/15 ▼ 







 2012 11/24 ▼














 こちらでも2012年秋の鹿のいる大仏池のようすを見ることができます。 ▼
























 2012 11/24 大仏殿、大仏池を整備した道路側から望む ▼















 2012年3月16日 奈良新聞より ▼
 大仏池しゅんせつ検討
 奈良公園の北側に位置し、正倉院や東大寺大仏殿、戒壇院などが建ち並ぶ歴史的景観地のそばにある「大仏池」(推定面積約8千平方メートル)が、水路から流れ込む土砂で年々埋まり、景観が阻害されているとして、県が新年度、しゅんせつ工事を計画、池を所有する宮内庁正倉院事務所に打診していることが15日、分かった。

 池の由来は、興福寺の頭塔(たっちゅう)・多聞院で、文明10(1478)年から元和4(1618)年まで僧英俊ら3代にわたって書き記された「多聞院日記」によると、造成されたのは安土桃山時代。天正17(1589)年3月に造成された荒池(奈良市高畑町)に続き、同年4月に完成したと記されている…

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『江戸絵両国八景~荒川の佐吉』片岡仁左衛門 中村吉右衛門 2010年 新橋演舞場

2013-10-26 | TVで 歌舞伎・能楽



 『江戸絵両国八景~荒川の佐吉』


 またまたテレビで放映された片岡仁左衛門丈の『江戸絵両国八景~荒川の佐吉』
 感動しました^^
 泣いた笑った微笑んだ いやいや、しんみりなってしもうた!

 このお芝居って何度みても、何場面か『幡随院長兵衛』を思い浮かべてしまうのよね。

 江戸時代の○校制度とかいろいろ絡み合っているだけに涙してしまうのよね。
 花道仁左衛門丈の決め台詞
「いやに散りゃがる桜だなぁあぁ~」
で、じーーーーんとくるのよね!

 

 みなさん、おつきあいくださいましてありがとうございます^^
 わたくし三日間連続で奈良県立の図書館と大和文華館と松柏美術館と松竹座に行き、一日三四時間の睡眠で家事をこなしておりまする。今回も短い記録でごめんなさい。

 

出演:片岡仁左衛門 中村福助 片岡孝太郎 市川染五郎 片岡千之助 松本錦吾 澤村由次郎 市川高麗蔵 中村錦之助 中村歌六 市川段四郎 中村吉右衛門
2010年
121分
カラー
佐吉は腕のいい大工だったが、やくざの世界に憧れて三下奴となった。しかし親分の仁兵衛は、縄張りを奪われ非業の最期を遂げる。親分の娘が産んだ盲目の赤ん坊卯之吉を引きとり育て、親分の仇も見事に討ち果たす佐吉。ところがある日、卯之吉の母親から息子を返してほしいと懇願される。心を頑なにした佐吉だったが、相模屋政五郎に諭され、子供の幸せのためついには自分が一人旅に出る決心を固める…。仁左衛門の佐吉に、千之助の卯之吉、段四郎の仁兵衛、吉右衛門の政五郎。(2010年/平成22年9月・新橋演舞場) (2010年/平成22年9月・新橋演舞場)
データーは全て衛生劇場公式HP





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81:『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第3章(2)(191-221)

2013-10-25 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫
            (写真は奈良の 東大寺)



 81: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第3章(2)(191-221)


 少し知りたい事があったので、 (日本民俗文化大系7から『演者と観客 生活の中の遊び』<第三章> 中世「芸能」の場とその特質……網野善彦の一部を読む。
 本書はわたくしにお気に入りの一冊。付箋だらけだが、今のところ、書き込みはしていない。
 たいへん興味深い内容が多いので、芸能などにご興味のある方にはおすすめいたします。


 見て下さいましたみなさま、ありがとうございます。今回も短くて申し訳ございません。題名に毛のはえた様な記録ですが、ご勘弁下さい。
 



『日本民俗文化大系7 演者と観客=生活の中の遊び』 (小学館 S59・1)
  ・<序章>  口承文芸と民俗芸能……大林太良
  ・<第一章> 儀式の演劇性……谷川健一
  ・<第二章> 民俗芸能の歴史的展開……三隅治雄
  ・<第三章> 芸能の担い手と享受の場
         芸能・演劇胎生の場……池田弥三郎
         中世「芸能」の場とその特質……網野善彦
         芸能を演ずる人たち……守屋毅
  ・<第四章> 口承文芸の世界
         口承文芸の分類……大林太良
         民間文芸の担い手……荒木博之
         日本の昔話の構造……小澤俊夫
         ことばの民俗……柾谷明
  ・<第五章> 民謡と民俗音楽
         民謡の世界……竹内勉
         音楽における日本的性格の変質……小島美子
  ・<第六章> 比較の視座
         民俗芸能の分化と交流……宮尾慈良
         遊戯……寒川恒夫
         口承文芸の比較……伊藤清司


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『切られお富』福助 橋之助 信二郎 高麗蔵 彌十郎 歌六/『御摂勧進帳~色手綱恋の関札』

2013-10-24 | TVで 歌舞伎・能楽
 
   (2008年秋のペルセポリス…
   といってもこの写真で見る限りは植物がないので季節がわかりにくい^^::
                            あいすみません   イラン)





 『切られお富』福助 橋之助 信二郎 高麗蔵 彌十郎 歌六
 『御摂勧進帳~色手綱恋の関札』



         

 今月、またまた『切られお富』『御摂勧進帳~色手綱恋の関札』を見る。
『切られお富』って『与話情浮名横櫛』の裏返しだし、『青砥稿花紅彩画』の台詞もふんだんに入っていて、好きだな(*^_^*)
       …て、何と言う短い意味のない記録だこと。


 お富「あい、御免よ、御免よ、御免よ、御免よ。すまないねぇ。」



 見て下さいまして、誠にありがとうございます。

         

 『切られお富』

出演:中村福助 中村橋之助 中村信二郎(現・錦之助) 市川高麗蔵 坂東彌十郎 中村歌六
2007年
65分
カラー
【可憐で美しい姫から癖のある悪女まで、幅広い芸域と魅力をあわせもつ女方中村福助を特集。】 絹問屋赤間源左衛門に囲われているお富は、浪人与三郎との恋仲が源左衛門にばれて、全身を斬り刻まれる。瀕死のところを源左衛門の子分・蝙蝠の安蔵に救われ、今は安蔵と茶屋を営むお富。そこへ偶然与三郎が現れた。与三郎が主家の重宝・北斗丸を探索していると聞いたお富は、愛しい与三郎のため、源左衛門を強請に行くことを思いつく。 『与話情浮名横櫛』通称「切られ与三」のお富と与三郎の役割を入れ替えたパロディで、このお富は美しい顔に疵を負っている所に一段と色気と魅力を感じさせる。歌舞伎では「悪婆」と呼ばれる毒婦役のお富に福助、与三郎に橋之助、安蔵に彌十郎、赤間源左衛門に歌六で。(2007年/平成19年1月・歌舞伎座)

         

 『御摂勧進帳~色手綱恋の関札』

出演:尾上松緑 坂東亀三郎 中村梅枝 坂東亀寿 尾上菊之助 
2012年
53分
カラー
事触れが義経の恋の行方を占う道行の一幕。 「御摂勧進帳」は「義経記」の世界を大胆かつ奇抜な趣向で描き上げた大作で、その中から「色手綱恋の関札」の一幕をご覧いただく。 都を落ち行く義経は、道中で美しい女馬士に出会う。そこへやって来た鹿島の事触れが二人の恋仲を占い、皆が恋する嬉しさを踊る。実はこの男こそ義経の家臣お厩(うまや)の喜三太、また女馬士は義経の幼馴染の忍の前だった。義経は忍の前に代わって馬士になりすまし、奥州平泉へ落ちて行くのだった。お厩の喜三太に松緑、稲毛入道に亀三郎、忍の前に梅枝、源義経に菊之助で。(2012年/平成24年12月・新橋演舞場)



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人気のない雨の日、大仏池に集まる鹿の群れ  (7景) 奈良 東大寺

2013-10-22 | お出かけ



   人気のない雨の日、大仏池に集まる鹿の群れ   奈良 東大寺


















 傘をさして、わたくしの好きな大仏池のまわりを歩く。
 ここは大仏池越しに東大寺大仏殿を望む事が出来る。
 時には鷺やカワセミが水場とし、時には鹿が水を飲み草を食べる。
 十月雨の日、シカの群れはまだ落ち手間がないやわらかな銀杏の実を食んでいた。

 静かだーーー
 雨の音とわたくしの足音が響く。
 静寂の中で、鹿が鳴く。
 鶸萌黄(ひわもえぎ)と若苗色(わかなえいろ)の中で、鹿の声は響く。




 みなさま
 見て下さいまして、ありがとうございます。




             2013年10月15日     研鑽能の日に 大仏池を歩く

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80: 『観世流謡曲百番集』「安宅」「景清」「融」「松風」「清経」「井筒」「安達原」「八島」

2013-10-20 | 観世流(続)百番集、日本古典文学大系(謡曲)、能楽関係本



 80: 『観世流謡曲百番集』「安宅」「景清」「融」「松風」「清経」「井筒」「安達原」「八島」



 観世左近 著  

 檜書店


 此の土日に『観世流謡曲百番集』より「安宅」「景清」「融」「松風」「清経」「井筒」「安達原」「八島」を自己流で声に出して読んでみる。
 家族もたまったもんではないだろうと察するが、楽しくてたまらない。
 
 後日、岩波古典赤緑で解説を読もうとは思う。だが、火曜木曜に控える○文書二講座の宿題が完璧にほど遠い。
 今回も原稿用紙と挌闘して徹夜が続きそうだと、あきらめる。
 
 みなさま、おつきあい下さいましてありがとうございます。
 感謝申し上げます。






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79: 『安部公房とわたし』 山口果林 2013年

2013-10-20 | 読書全般(古典など以外の一般書)


 79: 『安部公房とわたし 山口果林』


山口果林著
講談社
2013年8月
253P 1,575円

【目次】
プロローグ
第一章 安部公房との出会い
第二章 女優と作家
第三章 女優になるまで
第四章 安部公房との暮らし
第五章 癌告知、そして
第六章 没後の生活
エピローグ



 今年八月に出版された『安部公房とわたし』だが、遅ればせながら、本日読了。
 本を読み始めてまず驚いた事は、本書文中の名詞の多さ。彼女の文に馴れるまでに一苦労し、また、最後まで読めるかどうかが不安になった。

 この本を読むのは、多少の苦痛を伴った。
 避難はしない。だが、同情も出来ない。
 安部公房スタジオ時代から噂は大学構内にも流れていた。安部公房の死後二十年がたった今、本書が出版された複雑な気持ちは拭えない。
 とはいえ、この本が出たからと言って、安部公房作品に何ら影響はない。安部公房は安部公房であり、作品は作品である。
 ただ、今は、大津西武劇場最後列立ち見で目頭を上げ鋭い視線で舞台を見入っていた安部公房。そしてレモンティを飲みながら尻を下げて話して下さった一個の人間及び作家演出家としての安部公房のやさしさを思い浮かべる。ささやかな時間だが大津西武で知る安部公房と『安部公房とわたし』と重ね合わせるわたくしがいる。

 わたくしは十代から才女である公房夫人の安部真知さんの存在と作品に魅力を感じ、憧れていた。
 同時に山口果林さんという女優は気品に満ちた底力のある女優と感じてはいた。だが、無意識にではあろうが、ほとんどのドラマを見る機会を失った。

 わたくし事を申すなら、安部公房の作品の面白さにひかれ始めた高校一年から考えて、ウン十年。
 わたくし自身学生から妻となる。正夫人と愛人に対しての考え方は当然以前に比べ大きく変化した。
 安部公房の支えとなった素晴らしい女性及び女優、山口果林という一個人一女性としては評価に値する。
 だが、今やわたくし、夫一筋の専業主婦という立場。婦人サイドからものごとをとらえてしまうことはお許し願いたい。
 本書に描かれたくない、また必要もないと思われる部分が載せられていた事については物悲しい。
 散骨当時の彼女の考え方には問題はないと思う。だが、その後の自分本位で無責任な気持ちの収め方は果たして公にしても良いものだろうか。遺族や安部公房自身は納得出来るのか。せめて力尽きに間はその地に訪れて頂きたいと願うのは,わたくしだけか。せめて胸に秘めておいて欲しかった。

 性格等は、長年思い描いて来た安部公房に近い状態なので、安堵した。
 また本を開くと安部公房の文字そのもの。山口果林という名が出きるまでの安部公房の愛と工夫と人柄を感じ、ほくそ笑む。
 その無邪気な一面を持つ安部公房氏が本書出版を知ったならば、どのように考えるのだろうと考え込んでしまい、後味の悪さを感じながら本を閉じた。
 





 みなさま、おつきあい下さいましてありがとうございます。
 感謝申し上げます。


コメント
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