乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『昔く桃太郎発端話説』3 上 表紙 を写す   山東京伝 作 ; 春朗 画  板元通油町 つたや

2022年06月14日 | 山東京傳

 

 

『昔く桃太郎発端話説』3 上 表紙 を写す   山東京伝 作 ; 春朗 画  板元通油町 つたや

 

それ赤本(あかぼん)ハ一ツ趣向(しゆかう)を種(たね)として。萬(よろづ)の笑ひ(わらひ)とぞなれりける所(いたり)に鳴(なく)

雀(すゞめ)ハ。糊(のり)の為(ため)に舌(した)を切(きる)れ穴(あな)に住(すむ)蟹(かに)ハ、甲(かう)を破る(いらる)悪老婆(あくばゞ)

のふさ/\しきハ力(ちから)をもいれずして、重き(おもき)葛籠(つゞら)をうごかし、桃太郎(もゝたらう)の

てんこち。此なきハ、目(め)にみへ叔鬼神(おにかみ)もあわれと思ハる鼠(ねずミ)の嫁(よめ)入ハ

男女(なんによ)の中(なか)をも和(やわ)らげ、御子様方(おこさまかた)の御心(おんこゝろ)を慰(なぐさ)むるは赤本(あかほん)なり。これや

ひさかたの雨(あめ)にしてハ乙姫(おとひめ)にはじまりて猿(さる)の生肝(行ききも)をぬらしてあら

かねの土にしてハ、狸(たぬき)の船におこりて、兎(うさぎ)の手柄(てがら)をみせ、彼(かれ)善に

すゝめ、是(これ)悪(あく)をころす。かくてぞ紅粉皿受皿(べにざらうけざら)の砕(くだ)けたるをあつめ

鉢被姫(はちかつぎひめ)の古(ふる)きをたづねて、世々新(あたら)しく桜木(かくらぎ)にのぼせ、花咲(はなさき)萬

ぢゞの灰(はい)をあふぎ、ちゆんどんぢゞを悪(あく)まざらめや

 

  浦島太郎月

        山東京傳 (印)

 

 

 

まざらめや(混ざらめや)

 

 

 『昔く桃太郎発端話説』上,中,下 /  山東京伝 作 ; 春朗 画 通油町(江戸) : つたや, [出版年不明] 早稲田大学図書館 (Waseda University Library)

 

上,中,下 / 山東京伝 作 ; 春朗 画

早稲田大学図書館 (Waseda University Library)

 

  

 

『昔く桃太郎発端話説』上,中,下 /  山東京伝 作 ; 春朗 画 通油町(江戸) : つたや, [出版年不明] 早稲田大学図書館 (Waseda University Library)

『昔く桃太郎発端話説』2 上 表紙 を写す   山東京伝 作 ; 春朗 画  板元通油町 つたや

『昔く桃太郎発端話説』3 上 表紙 を写す   山東京伝 作 ; 春朗 画  板元通油町 つたや

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