忘れられない誕生日 その2

そして出社した私の第一声は
「ゴメン。今日リサイタル。定時ダッシュする！」

楽しんできてねー　っていう皆の声に送られて、みなとみらいホールへ。
今宵は、イツァーク・パールマンのリサイタルです。
今回は前から４列目の中央。パールマンのまん前でしたので、巨匠の手元が良く見える。

なんて柔らかい手首でしょう！！
いったいどれだけの弓使いのあることか。
超絶技巧も、簡単そうに何気なく引いてしまうのが巨匠たるゆえん。
弓使いのバリエーションで、どんな音が出るのか良く分かり、目が釘付け！！
下半身が不自由な彼ですが、ヴァイオリンを弾いている時はそこにいる誰より心も体も自由なのだと実感します。
心のままに、ヴァイオリンが歌う　歌う　♪♪
第２部では、その時の気のむくままに曲を選ぶのが彼流。
曲名を告げる彼の声は、深く豊かで暖かく、人柄がしのばれます。
前回同様、彼のパンフレットにはＣＤがついているので、とってもウレシイのです。

終わって、今日は誕生日だからと、お気に入りのコーヒー屋さんで、お気に入りのカップを選んで一息。
今宵は、白地にブルーとゴールドのロイヤルカラーのお気に入りの一品。
「このカップ、お持ちになりませんでしたか？」
「あるわよ。でも良い物は見飽きないのよねー（＾＾）」
このカップには花柄があしらってあるのですが、それを御印にかえて皇太子がお使いになったとか。

何ともてんこ盛りに色々あった、忘れなれない誕生日になりました♪

早朝のテラスにて。
まだ明けきらない空の中、マーガレットの白が浮き上がって見えます。

忘れられない誕生日 その1

昨日は誕生日でした。





















いつもはあっという間に過ぎる１日ですが・・・。



「さて会社に行こっと・・・」
ピロリロリーーン♪（息子だわ）
「ハイ　どうしたの？」 ＜事故った＞
はいぃーーーー？！！！
幸い病院で診ても異常はなく、車も修理できるようですが。

当然遅刻出社。
途中で快速に乗り換えようとホームに下りたら、後ろで「ウワアーーーン」
騒ぎを覗くと、ホームと線路の間の隙間から４歳位の女の子が転落。
膝を突いて覗いたら、車体の下の線路の上に転がっている。
厚着をしているから怪我はなさそう。
（どうせ遅刻で急ぐわけでなし。快速が出なければ、各停は出ないはずだし）　んで・・・

「だいじょーぶよぉー。いい子ね。たっちできるかな？」
泣きながらも、もぞもぞ起き上がる女の子。
「おててのばしてごらん？」　ほーら手が届く♪
引っ張りあげる私を見て、もう片方の手をお母さんが掴んだ。
ふたりで、ヨイショッ。ほーら、上がれた！
「よくがんばったね。偉かったね。いい子いい子」
駅員さんが集まってきた時には、お母さんの腕の中。
発車できずにいた快速に、無事私も乗れました。