うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

小っぽけ疑問解決話

2009-12-02 20:56:11 | フランス(人)
東京では、今晩とっても綺麗な満月が見えてますね~!
満月の夜は、不思議なことが起こる、とか、オカシナ人が出る…って本当なのでしょうか?半信半疑の私です。




ところで。
先日、すっごい久しぶりに新宿のゴチャゴチャしている通りを通りました。
で、発見。
耳かき専門店なるもの。

へぇ~、こんなお店、やっぱり存在するんだ!
…初めて見る私には、すごく不思議に感じました。


で。
思い出しました。
この夏でしたっけ?
確か、お孫さんが勤めていた関係で、そのストーカーにおばあ様も刺されて命を失くされた事件。

フランスで、ネットニュースで読み、また痛ましい事件だなぁ、と思ったと同時に、ふぅ~ん、そんなもんが流行っているんだ…。

れっきとした(?)風俗店、ではないけれど、特段の資格や免許もなく、サーヴィス出来て、結構日本では流行っているということをその時初めて知ったわけです。






で。
丁度その数日後、フランコ・ジャポネのご夫妻&赤ちゃん宅に遊びに行ったのですが。

友達と話している時のこと。
彼女が1歳になる子供を見て「あらあら、耳かきしなくっちゃ。…ごめんね~、汚くって」と私に断り、綿棒で耳のお掃除を始めました。




そうだっ!

その時、ずっと誰かフランス人に聞いてみよう、と思っていた長年の疑問を、思い出したのです。





というのは。
そもそもフランスに来る時に、耳かきは存在しないから持参するように。って何かで読んだ…(気がする。)
従って、私はフワフワの綿毛がついた耳かき棒をちゃんと持って行ったわけですが。

どうして、耳かきがないんだろう?という疑問がいつも朧気に浮んできたわけです。

フランス人は、耳のお掃除を一生しないのか???
それとも、フランス人は耳垢が出ない体質?????






ちょっと前置きが長くなりました、ポリポリ。

で。
その時に、聞いてみたわけです。
「変な質問でごめん。ね、フランスって耳かきって存在しないんでしょ?耳のお掃除しないの?」

彼女は丁寧に教えてくれました。
「たまに、耳が痒くなったら綿棒で掻くらしいけど。それ以外はしないのよ~。見たことない?地下鉄とかで…。フランス人の耳の中、耳垢だらけ!」
(↑幸い、そんな趣味はなかったので、気をつけたことはなかったですが。想像しただけで、うっぷ、苦笑…)


「でもさ、耳垢が溜まって、気持ち悪くないのかなぁ?聞こえにくいとか、ならないの?」


「どうしても気になったら、お医者さんに行って、器械で掃除してもらうみたいよ。…一度ね、○○○(←彼女フランス人旦那様)を『すっごく気持ちいいから』って説得してかいてあげたのよ~。でもそれで、すっかり懲りたらしいの。
その後何度言っても、それだったら医者に行くって、逃げ回るし。
何だか怖いみたいよ。…耳かいてもらうって、気持ちいいのにねぇ。」


「へぇ、やっぱりそうなんだ。じゃ、フランスでは、今度の日本の事件みたいなことは絶対起きないよね?!」


しかし、彼女はその事件のことを知らず、教えてあげたのですが。



二人の一致した結論。
そもそも、そんな商売、他の国には間違っても輸出できない。
少なくともフランスでは、死んでも流行らん!!!!!






ただ。
その後、ちょっと驚いたのは。
彼女は、日本に帰るとご両親の耳のお掃除をしてあげることもあるそうな。

…私は次女に生まれたせいか、子供の頃に親にやってもらった経験はあっても、人にやってあげるということがなかったし。
こうして大人になっても、子供もいないので、人にやってあげる、なんて発想、実にこれっぽっちもなかったのです。



私の親も、本当はやってほしいのだろうか?????

…自分の観点だと、人にやってあげたくもなければ、やってほしいとも全く思わないタイプなので(=耳かき専門店に通う人の気持ちが全くわからないタイプ)、ますますもって、
「ふうぅ~ん…」???という気分になった、のであります。



やっぱり膝枕って、そんなにいいものなのかしらん?????





え~っ、と。
新宿を通って、思い出した実に些細なお話でございました。
少々汚い話で、失礼いたしましたっ!ペコリ。



(注:写真は先週の土曜日朝の鶴岡八幡宮。結婚式(2組)と遅れた七五三参拝で、賑わってました。)