2013年3月26日、月曜日。文京シビックホール。
東邦音楽大学ウインドアンサンブルの演奏会に伺わせて頂きました。
(昨年秋頃も同じ文京シビックホールで東邦音楽大学ウインドオーケストラの演奏会を聴かせて頂きました。)
本日の最大の目的は、P.スパークの「宇宙の音楽」です。
大変好きな曲なので、生演奏を是非とも聴きたいと思いまして、足を運びました。
この日の演奏会当日になって初めて気付いたのですが、同じ東邦音楽大学でも“ウインドオーケストラ”と“ウインドアンサンブル”では違うんですね。
プログラムにて拝見しますと、“ウインドアンサンブル”は「学生有志で結成」され、「大学の授業とは別で行って」おり、「企画・運営を学生が主体」で行っている活動だそうです。
素人ながらに考えますと普通の学校でいうところの“授業”にあたるのが、“ウインドオーケストラ”で、“クラブ活動”が“ウインドアンサンブル”ということなのでしょうか?
何れにせよ東邦音大の学生さんには違いないわけですね。
今回の演奏会は、“「宙(そら)-無限の創造-」というテーマがあるそうです。
無限の可能性に邁進する若者たちの姿には、オヤジは大きなジェラシーを感じますね。
プログラムは以下のとおりです。
[演奏] 東邦音楽大学ウインドアンサンブル
[指揮] 山本 教生
● 祝典序曲 (D.ショスタコーヴィチ)
● ノアの方舟 (樽屋 雅徳)
● 森の贈り物 (酒井 格)
● スクーティン オン ハードロック (G.ホルジンガー)
【休憩】
● 祝典のための音楽 (P.スパーク)
● ランドスケイプ~吹奏楽のために~ (池辺 晋一郎)
〈1990年度全日本吹奏楽コンクール課題曲〉
● 宇宙の音楽 (P.スパーク)
Ⅰ.t=0 t=0
Ⅱ.ビッグバン
Ⅲ.孤独な惑星
Ⅳ.小惑星帯と流星群
Ⅴ.宇宙の音楽
Ⅵ.ハルモニア
Ⅶ.未知
コンサート、口開けの曲は「祝典序曲」です。
昔、流行りましたなあ、この曲。
何か、しっくりしない演奏でした。
アンサンブルがかみ合ってなかったり、メロディラインがドンドン走っているように感じたり…。
ま、初っ端ですから、ご愛敬という事で…。
次は「ノアの方舟」。
人気の樽屋雅徳氏の作品です。
前の曲とは違い、前半は透明感にあふれ、後半は重厚なサウンドで魅了されました。
3番目の曲は「森の贈り物」ですね。
コンクールでも、しばしば自由曲として演奏される曲です。
美しいおとぎ話のような曲で私も大好きです。
曲調を意識した演奏の表現力は素晴らしかった。
休憩前の最後の曲は、「スクーティン オン ハードロック」。
ジャズテイストの曲ですね。
リズムにのった演奏で実に楽しめました!
なかなか素敵な演奏の数々です。
(個人的には、昨年伺った“ウインドオーケストラ”より楽しいかも。)
休憩後の最初の曲は、スパークですか。
初めて聴かせて頂きましたが、スパークらしい躍動感のあふれる曲ですね。
東邦音大も見事に楽曲を“料理”した演奏でした!
次は「ランドスケイプ」。
プログラムの解説によると1990年度のコンクール課題曲だったとか。
この頃、全く吹奏楽から疎遠な生活をしていたので、私にとっては初めて聴く曲です。
興味深く、かつ新鮮に聴かせて頂きました。
さて、最後の曲は、“目的”の「宇宙の音楽」です。
聴いた後の率直な感想。
非常に気迫のこもった演奏でした。
素晴らしかった。
と言うか、期待以上でした。
この曲の持つ音の広がりを若々しいタッチで見事に描いていました。
大盛況のうちに「宇宙の音楽」は終わり、アンコール曲です。
何と私がイチバン好きなマーチのヤン・ヴァン=デル=ロースト「アルセナール」では、ありませんか!
身震いしましたねぇ、ホントに。
開演前のこと。
自由席なので、1階席に陣取ります。
それにしても観客が少ない。
以前に観客の少ない演奏会で何となく、演奏に集中出来ないことがあったのを思い出していました。(演奏の巧拙以前の問題でした。)
しかし、この日は、客席の様子とは違い、演奏は熱気を帯びた聴きごたえのあるものでした。
(選曲もよかった。)
例えば、中高生の吹奏楽部の皆さんが聴いたとしたら、大変、有意義な時間となったに違いないと確信します。
もっと中高生の皆さんが来ることが出来るような環境があればなあ、何て勝手に思いました。
そうじゃなきゃ、もったいないですよ。
いずれにせよ、今後も注目させて頂きたいバンドのひとつとなりました!
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