川口リリアのメインホールに訪れるのは、昨年末のアンサンブルリベルテの定期演奏会以来です。
今回の目的は、「東京都大学吹奏楽連盟」の合同演奏会のためです。
もう、54回目になるんだそうな。
恥ずかしながら、このような演奏会が開催されているとは、知らなかった…。
どこかの演奏会でたまたまもらったチラシで知って、この日に至った次第。
開演は、18:30なのですが、チケットを持っていないので当日券販売開始の17:30を目途に川口駅に到着。
改札を抜けて左側、西口方面へ。
駅のコンコースを抜けると、そこは川口総合文化センター(リリア)の目の前です。
エントランスに入ると…、すごい長蛇の列!?
アレッ、チケット持ってなきゃダメかな、と思っていたら、その列は開場を待つ人の列らしい。
無事、チケットは購入でき、“長蛇の列”の最後尾に並びました…。
それにしても開場30分前から、この“盛況”とは、よっぽど人気の高い演奏会なんだろうなと思った次第。(エントランスに飾ってあった“雛人形”がとってもキレイでした…。)
ナンダカンダするうちに開場となり、ホール内へなだれ込みます。
本来は、あまり興味がないのですが、ステージドリルをやるみたいなんで、全体を俯瞰できるように、2階席の前列の方に陣取りました。(私と同じ考えの方が多かったようで、短い時間で2階席は、ほぼ“満席”に近い状態になりました。)
それと、もうひとつ2階席に行った理由。
川口リリアのメインホールって、響きもよく大変素晴らしいホールなのだけれど、少し客席の傾斜(勾配)がキツい。
だから、客席部分の奥行きがない。(私は、そう感じます。)
なのに、2002席という“大容量”に作っているものだから、2階席がせり出してきていて、他のホールと比較して、1階席の上に“屋根”のある部分が多いような気がします。(1階席の半分近くまで2階席の“屋根”が覆っているような…。)
当然、頭の上に“屋根”が「音響」も違います…。(ちなみに2階席は、とても素晴らしい“響き”でした。)
2015年(平成27年)2月27日、金曜日。18:30。
さあ、総勢242名のパフォーマンスが始まります!
【第Ⅰ部】Marching Stage
『サウンド・オブ・ミュージック』よりThe Sound of Music(リチャード・ロジャース)
『レ・ミゼラブル』よりOn My Own / Do You Hear the People Sing ?(クロード=ミシェル・シェーンベルク)
『ウエスト・サイド物語』よりAmerica / Gee, Officer Krupke(レナード・バーンスタイン)
『オペラ座の怪人』よりAll I Ask of You(アンドリュー・ロイド・ウェバー)
[Drum Major]中西 亮子(東洋大学)、手嶋 亜希(東京大学)
[Guard Chief]佐藤 美穂(明治大学)、土谷 仁美(青山学院大学)
Ⅰ部運営スタッフ 木島 亜美(明治学院大学)、佐藤 央弥(大東文化大学)
高橋 奈々(明治学院大学)
【第Ⅱ部】Pops Stage
ジャパニーズ・グラフィティⅫ(arr. 星出 尚志)
情熱大陸(葉加瀬 太郎)
マイ・ウェイ(J. ルヴォー / C. フランソワ)
オーメンズ・オブ・ラブ(和泉 宏隆)
[指揮]山野井 大輝(駒澤大学)、船木 宏太郎(東京農業大学)
Ⅱ部運営スタッフ 安藤 咲貴(立教大学)、橋床 高史(東洋大学)
【第Ⅲ部】Symphonic Stage
ファンファーレ「天と大地からの恵み」(八木澤 教司)
ウィークエンド・イン・ニューヨーク(フィリップ・スパーク)
歌劇「トゥーランドット」より(ジャコモ・プッチーニ)
[指揮]平地 将成(明星大学)、水野 真輝(創価大学)
Ⅲ部スタッフ 笠井 一利(武蔵野大学)、佐藤 佳鈴(亜細亜大学)
中野 みさと(明星大学)
[司会]川勝 亮太郎
最初は、『Marching Stage』です。
反響板も取り払われ、舞台では広い空間が姿をみせています。
曲目はミュージカルの名曲ばかりですね。
普段は違う大学に通う皆さんですが、そうは思えないまとまった演技を見せて下さいました。
視覚的に楽しめたと言ってよいでしょう。
ただ、私がいつも申し上げていることですが、やはり、“動きながら演奏をする”と言うことに非常に違和感を感ぜざるを得ません。
だからと言って、否定しようとは思いませんが、マーチングは、“音楽”“吹奏楽”と言うよりも“スポーツ”の部類に入るような気がしてなりません。(個人的意見です。)
ところで、司会の川勝亮太郎さんは、良い声でしたね。
川勝さんと言えば、昨年の5月、東京芸術劇場で行なわれたNTT東日本東京の定期演奏会で清水大輔先生の「ロスト・ムーン~マン・オン・ザ・ムーン エピソード2」のナレーションをされていたのを覚えています。
映画にもなった“アポロ13号”の事件を扱った曲でしたが、ナレーションが実に効果的でした…。
第Ⅱ部は、『Pops Stage』.
我々が聴き慣れている名曲を堪能させて頂きました…。
「情熱大陸」、あのようにジャズっぽいカタチで、オーボエの方々のパフォーマンスを聴かせて頂いたのは、とても新鮮で見事でした。
ただ、個人的な感想を言わせて頂くなら、出来れば、あのフレーズは、ソプラノサックスでやった方が良かったかなぁ…。
「マイ・ウェイ」は演奏もさることながら、天井に吊るされたミラーボールがキレイだった…。(演奏とは関係ないですね…。)
「オーメンズ・オブ・ラブ」は比較的吹奏楽のコンサートで演奏されることが多い曲です。
“T-SQUARE”の名曲ですが、盛り上がること間違いなし。
この日も大いに盛り上がりました。
さすがに各大学からの代表者だけあって、個人的なテクニックは、なかなかのものあり。
ただ、第Ⅱ部、全体を通して思ったのは、もう少し、エネルギッシュなものを感じられたら良かったかも。(個人的意見です。)
最後は、『Symphonic Stage』.
吹奏楽のオリジナル曲やアレンジ曲のステージです。
まず、最初に東京都大学吹奏楽連盟の学生代表の小森 香織さんから、ご挨拶がありました。
1曲目は「ファンファーレ『天と大地からの恵み』」ですね。
人気作曲家、八木澤教司先生の作品。
恥ずかしながら、初めて聴かせて頂く曲です。
プログラムの“曲目紹介”の欄を見ますと「小山市交響吹奏楽団結成30周年記念」の委嘱作品のようです。
華やかで、変な表現かもしれませんが、吹奏楽らしい曲でした。
演奏も大人数(90名くらい?)で大迫力!
実にまとまりがある演奏で好感が持てました。
ただし、金管楽器が目立つ曲だったせいか、サウンドに“融合感”が少なく感じ、そのためか、ブラスサウンドが少し暗く感じました…。(個人的意見です。)
2曲目は、私も大好きな曲、スパークの「ウィークエンド・イン・ニューヨーク」。
やはり、大学生ということもあって、高校生とは違う“大人の演奏”でしたね。
ソロも色っぽかったし、これだけの人数だと普通は、大味になってしまいがちですが、細部まで表現力を意識した好演だと思いました。
冒頭の打楽器が音量が大きすぎたのかメロディラインが埋没してしまったのと、前半でテンポが乱れて、アンサンブルが合わなかった部分があったのが残念でしたが…。
最後の曲は、大人気曲「トゥーランドット」です。
音が前によく出ていますね。
スケールが大きい演奏に感じます。
アンサンブルの乱れやダイナミクスのバランスの悪さを感じる部分がほんのわずかにありましたが、それを除けば、とても素晴らしい演奏でした!!
カッコよかった。
最後に演奏者、スタッフがステージに集合して、アンコール!
若々しさがみなぎる「星条旗よ永遠なれ」を披露して下さいました。
歴史ある演奏会のようですが、これからも東京都吹奏楽連盟の発展のために続けていってほしいコンサートです。
来年も楽しみにしています!
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