浦和河童便り

埼玉・浦和のオヤジ(浦和河童)が「吹奏楽メインで、時々、オーケストラのコンサートに行ってみた」という話

青木フィルハーモニー吹奏楽団 第22回定期演奏会

2015-04-13 20:40:15 | 吹奏楽

青木フィルハーモニー吹奏楽団の定期演奏会に行かせて頂くのは二度目になります。

一昨年の第20回の時が最初です。

その前年(2012年)のコンクール県大会で初めて、このバンドに出会い、サウンドの柔らかさがステキだったので、定期演奏会に伺いました。(この時の演奏会の模様もこのブログに書いてあります。)

それから、2年経って、再び聴かせて頂けるのを楽しみにしておりました…。

 

「青木フィルハーモーニー吹奏楽団」は、1992年創団。

川口市を拠点に活動しているアマチュア吹奏楽団です。

年1回の定期演奏会、吹奏楽コンクールを中心に他にも様々な企画で活動を行なっているようですね。

コンクールは、2004、2011、2012と3回、西関東大会に進んでいます。

“群雄割拠”する埼玉県の実力バンドです。

指揮は酒井敦氏。

音大卒業後、川口市内で8年間教員をされたあと、指揮者に転身。

プロアマ問わず、様々なオーケストラ、吹奏楽団の指揮や指導をされ、ご活躍の様子です。今年の4月からは、東京藝術大学指揮科助教に就任されたようです。(詳しくは「青木フィル」のHPをご覧ください。)

 

[演奏]青木フィルハーモニー吹奏楽団

[指揮]酒井 敦(常任指揮者)

 

【第1部】

スタジオジブリの世界

World of Studio Ghibli

 

【第2部】

アルメニアン・ダンス パートⅠ(アルフレッド・リード)

Armenian Dances PartⅠ

   a.杏の木 Tzirani Tzar(The Apricot Tree)

   b.ヤマウズラの歌 Gakavi Yerk(Partidge’s Song)

   c.おーい、僕のナザン Hoy, Nazan Eem(Hoy, My Nazan)

   d.アラギャズ山 Alagyaz(Alagyaz)

   e.行け、行け Gna, Gna(Go, Go)

アルメニアン・ダンス パートⅡ(アルフレッド・リード)

Armenian Dances PartⅡ

   Ⅰ.農民の訴え Hov Arek(The Peasant’s Plea)

   Ⅱ.結婚の舞曲 Khoomar(Wedding Dance)

   Ⅲ.ロリの歌 Lorva Horovel(Songs from Lori)

 

2015年(平成27年)3月29日、日曜日。

私も1階席に座り開演を待ちます。

2階席以上は見えないのですが、ケッコウお客さん、入ってますね。

2002席ある「川口リリア メインホール」が、“満員御礼”に近いんじゃないでしょうか?

 

そうこうしていると、開演時間になりました。

但し、会場の照明は薄暗いまま。

等間隔に同じ音を叩き続けるチューブラーベルに合わせて、しずしずと団員の皆さんが入場してきます。(私は詳しく存じ上げないので、ちゃんと説明できないのですが、この団体の創団や発展に寄与された大木さんと言う方が亡くなられたとのことで“追悼のアナウンス”が流れました。少し、記憶が曖昧なので間違っていたら、ゴメンナサイ。)

そして、サックスのアンサンブルのあと、いよいよ開演です。

 

第1部は、“スタジオジブリの世界”。

これは、理屈抜きに楽しめる音楽でしょう。

どんな年代の方でも、知っているメロディは心が和むし、楽しいですよね。

青木フィルハーモニーのみなさんも感情豊かにのびのびと演奏されているのが印象的でした。

また、賛助出演されていた蕨一中の須賀萌花さんの美しい歌声や横瀬町立横瀬中学校の演奏も素晴らしかった!

何か、“動く絵本”を見る様で、圧巻の45分、とてもステキでした。

 

前半が終わり、ロビーから線路の方をみますと、この時期の風物詩、サクラがきれいです。

まだ、満開ではないようですが、桜を愛でる感情が湧きあがる自分に“日本人”を感じるのは私だけでしょうか?

 

後半は、アルフレッド・リードの「アルメニアン・ダンス」の全曲です。

これまで、色々なコンサートで数多くの「アルメニアン・ダンス」を聴いてきましたが、何度、聴いても飽きないですね。

次世代まで残したいと思える名曲です。

まずは、パートⅠ。

青木フィルの柔らかい音質に合った演奏が好感触。

多少、アンサンブルの怪しい場面もありましたが、全体的にさわやかな印象が際立ちました。

ただ、泥臭くないエキゾチックさがもう少し感じられれば、より、私の好みだったかも。

パートⅡに入って、エンジンが掛かって来ましたねぇ。

丁寧に演奏しているのですが、曲の“終点”にかけての追い込みが良い。

特に木管楽器の“活躍”が目立ちます。

“華麗に”曲は終わりました…。

ただ、多少の“激しさ”もあるとカッコいいんじゃないかと思いました。

それと私のような“吹奏楽オタク”なら渋い選曲だと思うんですが、そうでない一般のお客様にとって、アルメニアン・ダンス全曲を通しで聴くのは、少し疲れるのではと…。

 

プログラム上の曲は、全部終了。

その後に団長の挨拶。(前述の大木先生のことを中心に話されました。)

そして、お馴染みの「エルザ大聖堂への行列」がアンコール曲。

こうして、とても、アットホームで愛にあふれたコンサートが終わりました。

 

「青木フィルハーモニー吹奏楽団」の良いところは、観客目線で演奏しているところ。

アマチュア吹奏楽団の常として、「自己満足」のステージを見せ付けられることが多々、あるのですが、今回の演奏会には“それ”がなかった。

だから、多くの人に楽しめる演奏会になる…。

そんな気がします。

 

これからも、頑張って頂きたい。

それとコンクールに出場するならば、結果を残して頂きたいなぁ。

“Competition”は結果が全てですから。

期待しています!!

 

(演奏会から半月も経ってしまいました…。申し訳ありません。心身共に、すぐれぬ日々が続いたもので…。)