先ほど『トラブル・マギア ~訳アリ少女は未来を勝ち取るために異国の魔法学校へ留学します~』の
ざっくり感想を書きましたが、まだまだ語り足りてないのでキャラ感想もやっておこうと思います。
全体感想以上にネタバレ全開な個人的な叫びになりますので予めご了承下さい。
愛ゆえの毒吐きなども含まれますが、あくまで個人の感想なので気分を害されても一切責任は取れません。
そちらご理解頂けたクリア済みの方のみのご閲覧でよろしくお願い致します。
◆リカルド・サンテ(cv.逢坂良太さん)
本当は一番気になったイザ兄から特攻したかったのですが、制限かかっていて同級生3人からのスタートでした。
だったら3人の中で一番照れ顔を拝みたかった塩対応のリカルドから行くしかないね!と思ってまずはリカルド。
はい、熱血おバカでした\(^o^)/このクソガキ~!!と思う場面もちらほらありましたが、心通い合ってからは
真っ直ぐで気持ち良いキャラでした。わかりやすい子は大好きですよ(笑)喧嘩ップルも美味しいですね(n*´ω`*n)
彼とは「魔法騎士」になるって目標が同じなだけに他キャラよりも身近に感じました。
共に強さを目指そうとする2人の関係が熱い!って言うか~ルチアちゃん意外と体育会系なんですよね(;´∀`)
炎属性の熱血剣士には飲んだくれの父親(元騎士団長)がいるってのは鉄板?結構目にする気がします。
幼少期に憧れた父親が落ちぶれて行く姿を目の当たりにするって多感なお年頃にはキツイでしょうね〜
まぁ…後から考えたら他メンバーに比べて全然平和な環境だったからリカルドを最初に攻略したのは正解でした。
ルチアちゃんの呪いがあっさり解決したのには驚かされました。え?もう?
でも真相だけじゃなく個別ルートでも解決してれるのは良かったです♪ スッキリした状態で恋愛EDに集中出来ますから。
序盤こそ女嫌いで冷たく当たって来たり勝利の為に仲間と連携出来ない未熟さが目立つ残念な彼でしたが、
最終的に頼りがいのある成長を見れたので一周目にして大満足して「メインストーリー」だと思っちゃいました。
だって「比翼の片割れ」ですよ?こんなの運命じゃん!!
あと、後日談のスチルで見れた姿が格好良すぎて二度見しました(笑)良い男の伸びしろあり過ぎやろ~!!!
頭悪くない筈なのに的外れな事を言ったり鈍かったり…ギャグ要員として大事な役割も果たしていたと思います。
思い返しても重くなった空気をリカルドに救われたシーンが多かったです!(笑)
◆ラルス・クロッツ(cv.阿部敦さん)
続いてはラルス。正直、全く興味なかったキャラです。無気力系って関わるとイライラするんですよね…
おまけに家庭環境が最悪なパターン来たので途中までうんざりしながら進めておりました。
家族仲悪いのってフィクションでも見たく無いんですよ。リアルに気分が悪くなります。
でも、オスタラ(猫)との信頼が上がった辺りから物語に引き込まれてラルスにも感情移入出来るようになりました。
事件を解決する為に仲間に相談して推理するパートは頭良い人たちの掛け合いを楽しめたのも良かったです。
こういう場って1人くらいトンチンカンな発言とかしがちですが、生徒会メンバーは頼れる秀才揃いで助かりました!
そして特筆すべきは無気力に見えたラルスが一番恋愛上級者だった意外性(笑)
恋愛を意識した途端、オスになるからオバちゃん気持ちが追い付きませんでした。
ゲームを進めながら「キススチル一体何枚あるんですか?」って焦りましたね。
ゲームによってはキスすらしないキャラとかいたりするのに!(それは乙女ゲームとしてどうなの?とは思う)
女の子キャラが邪魔してくるパターン、こう来たか!って驚き。貴女は王子様ルートで登場するだけの存在じゃなかったのね
彼女の行動はおバカ過ぎて呆れてしまいましたが、事情を聞いたら同情の余地はあったしまだ幼い思考ならあり得るのかな?
ルチアちゃんに心開いてからは可愛く見えて来たのでOK(行き過ぎた百合展開にならなかったのも良し)
リカルドに続いてこれまた呪いがあっさり解決しましたが、キャラ特性に合わせた解決して行くんだなと理解。
色んなパターンご用意されてるの純粋に凄い。残りメンバーも楽しみになりました♪
◆アレクセイ・エルディール(cv.上村裕翔さん)
ほい来た!金髪碧眼王子様!私はスマートなお金持ちが大好きです(ど直球)
優秀なのに兄の為にちゃらんぽらんを演じているのがバレバレな光属性ってのもタイプですね。こんなん好きになるやん…
王権争いの話がメインではあったけど家族仲は良くて王妃様たちまで仲良しってのは新鮮で良かったですね~♪
家庭環境が良かったのでアレクセイはまっすぐ光の王子様として育ったのかもしれません。
アレクのフレンドリーさも良かったなぁ~軽口だけどちゃんと相手の事を想いやれるお育ちの良さを感じられて。
そしてその口説き文句に対するルチアちゃんの切り替えしが男前で惚れてしまいました(笑)
この新鮮な反応がアレクの心に響いたんだろうな~って場面が多くてニヤニヤ。
念の為に社交ダンスの男性パートも練習するってどういう意味なんだろ?って思いましたが、メアリーゼちゃんと
ダンス踊るなんて展開は流石に予想してなかったですよ(;´∀`)
そして肝心の呪いを解く方法…3人目にして直球なの来て笑うしか無かったです\(^o^)/
そうだね…王子様のキスで魔法が解けるってのは王道だね。真っ先に試したくなりますね。
と言うか「王族には魔法が効かない耐性がある」って設定がご用意されていてちゃんと納得させる理由あるのが凄い。
しかも完璧に呪いを解く為には挿入して物理的に繋がる必要ある…って急に生々しいな!(笑)
流石に学生の身分でそれを試す事はしなかったのですが、我慢した王子が誠実でいじらしくてたまらんかったですね(ゲス)
◆イザヤ・クライン(cv.前野智昭さん)
満を持してのイザ兄!頼れるお兄ちゃんキャラは大好物なので楽しみにしておりました!
…が、端々で闇を感じるキャラだったので不安もございました。好感度最初から高いキャラ、そう易々と行かないですよね。
おそらく家の事情で殺し屋とかやってんだろうなぁ~と言うのは予想出来たのですが、問題は彼自身が闇落ちしないかどうか。
ヤンデレ化して監禁とかされたら一気に冷める自信あります。もうその展開は見飽きたんだよ…
そんな感じで「さっきまで明るい話だったのに急にダークな設定出て来る」苦手な展開になったのですが
不思議と嫌悪感はありませんでした。お話が面白かったら苦手な流れが来てもあまり気にならない物なんですね。
良いなと思ったのはアニスの正体。ここまで同級生3人クリアして後半アニスの存在が消えていた事は気付いていました。
でもそれはアニスの役割が「主人公が最初に仲良くなる普通の女友達」だから話に深く関わってこないだけだと思っていたんです。
キャラの仕事が序盤で終わったからフェードアウト…よくある事です。
でも本当はそうじゃなかった。アニス側に出て来れない事情があったと気付いた時に鳥肌が立ちました。
ここまで無駄なキャラがいないお話は珍しいですよ。いや、ホンマ。
絶望的な状況の中、アニスと本当の意味で一番の友達になって共に大きな悪の組織に挑む…何この乙女ゲーム(笑)
ゲーム始まる前から両想いやろ?って関係なのに中々恋愛が発展しない幼馴染。
まぁ、ここは嫉妬の出番だよね?って事で奮闘するアレクの行動とかニヤニヤしちゃいました。
それでも頑なに認めないイザ兄。気持ちはわかるけどルチアちゃんの覚悟を受け入れようよ?
そんなタマじゃないよこの娘(笑)
進展の遅さをもどかしく感じながらも事件の大きさを考えたら恋愛どころじゃないのも確か。
描写が丁寧で納得しながら話が進むって大事ですね。事件と同時進行でちゃんと恋愛も進んでいくし。
しかも仲間たちとの関係とか掛け合いも充実してるから世界が確率されている。なのにくどくないのが凄い。
呪いの解き方は魔法具を使うと言うイザ兄らしい方法。
その魔法具の作成も一筋縄じゃなくて色んな伏線が絡み合っていて解決するまでドキドキしました。
ホンマ、良く練られたシナリオですわ…完敗。
◆シオン・カルド(cv.興津和幸さん)
とうとう最後の会長まで来てしまいました…はい、正直に申します。不安しかありません。
ここまで感情を露わにするシーンが少なくてどんなキャラなのか掴みにくいと言う意味もありますが
私はミステリアスなキャラが苦手。実は人外な正体だったとか神に覚醒するとかありそうで…
そうなったら申し訳ないけど私は彼を愛せない。私は普通に人類通しで恋愛がしたいんじゃよ。
しかし、このルートは私なんぞの予想を遥かに超えて行く展開の連続で滅茶苦茶面白かったです!!
予想外の事ばかり畳み掛けて来るから息づく暇が無いと言いましょうか~マジでずっと面白い(笑)
ルチアちゃんが毎晩、寝る前にぬいぐるみに語り掛けるシーンずっと意味不明だったのですが
やっとこのルートで回答されました。オト〇イト作品恒例の謎マスコットではありませんでした。
会長が獣の神の生まれ変わりなのかな?と予想していましたが、そんな単純じゃなくて良かったです。
獣の神、ぬいぐるみの見た目でイケボだしお茶目な一面もあったので良い味出してましたわ~♪
会長が人生2周目なのは割と早く予想してましたが、アニスが隣室になった所まで伏線だったのは気付かなかったですわ~
他にも些細な所でずっとルチアちゃんを見守っていたの健気すぎでしょ(;´∀`)
感情を持たないように自分を律していたのも意味があったし、うろたえた時は年相応で可愛いし
個別ルートで会長のイメージがガラっと覆されました。お見事!
最後は仲間が力を合わせて悪と戦う熱い展開!これぞ最終決戦!
属性の違うメンバーが生徒会に集まった事にもちゃんと意味があった!
しかも何度練習しても発動しなかった技の条件が自分の弱さと向き合って本音を口に出す事って…
ここまでの個別ルートで見て来た問題点が全て具体化されるとか熱すぎるでしょ
だってこのルートとは違う世界線の話じゃないですか。表に出してないだけで実際はそれぞれの悩みや問題を抱えている訳で
個別ルートではルチアちゃんと2人で解決したそれらの問題を今度は仲間に見守られながら自分で解決する未来がある。
泣けました。こんなに胸が熱くなるラストがあるでしょうか?
あと、ここまで敵だった学長と先生が最終戦でちょっとだけ協力してくれるのも良かったですね。
敵役である悪人である事に変わりは無いけど話し合ってそれなりに歩み寄れたと言うか…事情が理解出来た感じ。
ここで完全に改心して仲間になってたら「ちょっと違う」って思った事でしょう。
誰かが犠牲になったりしなかったのも良かったです。いくら悪人だからと言って死んでしまったら後味悪いですもの。
後味悪いと言えば会長のメリーバッドは唯一ゾクっとさせられたスチルでした。
最初見た時は特に何も思わず「綺麗だけど物悲しいな」って感じだったのですが
テキストウインドウを消した瞬間、静かな恐怖を感じました。
最後に見たEDだったのでとんでもない〆になりました(笑)
◆ルチア・ユエン
可愛くて思いやりがあって頑張り屋さんなパーフェクトヒロインでした。
「呪い」のせいで回りに馴染めない…にしても今まで友達いなかったの謎すぎます(乙女ゲームで結構ある現象)
『トラブル・マギア』の世界にどっぷりハマれたのはヒロインが良い子だったっての大きいです。
やっぱ納得いかない行動ばかりされると感情移入出来ないんですわ。
実際の私はこんなに前向きでも頑張り屋でも無いんですけどね!(感情移入とは…?)
衣装差分は勿論、髪型のバリエーションもあって目の保養でございました。
動物バージョンも多いですしね(笑)
振り返って思う事は「カウンセリングゲームじゃなくて良かった」…ですね。
ここまで辛い事情を抱えた攻略キャラ、ヒロインに相談して解決するキャラがいてもおかしく無かったです。
でもこのゲームはヒロインと共に乗り越えた感が強かったのでカウンセリングでは無かったと思います。
悩んでも良い、でも依存とか甘えはして欲しく無いんだ。ヒロインいなくても強く成長出来る君の魅力を見せて下さい。
どのハッピーエンドも完走後は爽快な気持ちになれました。素直に応援したくなる微笑ましいカップルばかりでした。
誰が一番とか決められないくらいお話はどれも良かった!全員がベストカップル♪
乙女ゲーム沢山遊びすぎて新鮮な気持ちで楽しめなくなって来ていた私に衝撃を与えてくれた名作でした。
こういう出会いがあるから乙女ゲーマー辞められないんですよね~(;´∀`)
素晴らしい作品をありがとうございました!!
ざっくり感想を書きましたが、まだまだ語り足りてないのでキャラ感想もやっておこうと思います。
全体感想以上にネタバレ全開な個人的な叫びになりますので予めご了承下さい。
愛ゆえの毒吐きなども含まれますが、あくまで個人の感想なので気分を害されても一切責任は取れません。
そちらご理解頂けたクリア済みの方のみのご閲覧でよろしくお願い致します。
◆リカルド・サンテ(cv.逢坂良太さん)
本当は一番気になったイザ兄から特攻したかったのですが、制限かかっていて同級生3人からのスタートでした。
だったら3人の中で一番照れ顔を拝みたかった塩対応のリカルドから行くしかないね!と思ってまずはリカルド。
はい、熱血おバカでした\(^o^)/このクソガキ~!!と思う場面もちらほらありましたが、心通い合ってからは
真っ直ぐで気持ち良いキャラでした。わかりやすい子は大好きですよ(笑)喧嘩ップルも美味しいですね(n*´ω`*n)
彼とは「魔法騎士」になるって目標が同じなだけに他キャラよりも身近に感じました。
共に強さを目指そうとする2人の関係が熱い!って言うか~ルチアちゃん意外と体育会系なんですよね(;´∀`)
炎属性の熱血剣士には飲んだくれの父親(元騎士団長)がいるってのは鉄板?結構目にする気がします。
幼少期に憧れた父親が落ちぶれて行く姿を目の当たりにするって多感なお年頃にはキツイでしょうね〜
まぁ…後から考えたら他メンバーに比べて全然平和な環境だったからリカルドを最初に攻略したのは正解でした。
ルチアちゃんの呪いがあっさり解決したのには驚かされました。え?もう?
でも真相だけじゃなく個別ルートでも解決してれるのは良かったです♪ スッキリした状態で恋愛EDに集中出来ますから。
序盤こそ女嫌いで冷たく当たって来たり勝利の為に仲間と連携出来ない未熟さが目立つ残念な彼でしたが、
最終的に頼りがいのある成長を見れたので一周目にして大満足して「メインストーリー」だと思っちゃいました。
だって「比翼の片割れ」ですよ?こんなの運命じゃん!!
あと、後日談のスチルで見れた姿が格好良すぎて二度見しました(笑)良い男の伸びしろあり過ぎやろ~!!!
頭悪くない筈なのに的外れな事を言ったり鈍かったり…ギャグ要員として大事な役割も果たしていたと思います。
思い返しても重くなった空気をリカルドに救われたシーンが多かったです!(笑)
◆ラルス・クロッツ(cv.阿部敦さん)
続いてはラルス。正直、全く興味なかったキャラです。無気力系って関わるとイライラするんですよね…
おまけに家庭環境が最悪なパターン来たので途中までうんざりしながら進めておりました。
家族仲悪いのってフィクションでも見たく無いんですよ。リアルに気分が悪くなります。
でも、オスタラ(猫)との信頼が上がった辺りから物語に引き込まれてラルスにも感情移入出来るようになりました。
事件を解決する為に仲間に相談して推理するパートは頭良い人たちの掛け合いを楽しめたのも良かったです。
こういう場って1人くらいトンチンカンな発言とかしがちですが、生徒会メンバーは頼れる秀才揃いで助かりました!
そして特筆すべきは無気力に見えたラルスが一番恋愛上級者だった意外性(笑)
恋愛を意識した途端、オスになるからオバちゃん気持ちが追い付きませんでした。
ゲームを進めながら「キススチル一体何枚あるんですか?」って焦りましたね。
ゲームによってはキスすらしないキャラとかいたりするのに!(それは乙女ゲームとしてどうなの?とは思う)
女の子キャラが邪魔してくるパターン、こう来たか!って驚き。貴女は王子様ルートで登場するだけの存在じゃなかったのね
彼女の行動はおバカ過ぎて呆れてしまいましたが、事情を聞いたら同情の余地はあったしまだ幼い思考ならあり得るのかな?
ルチアちゃんに心開いてからは可愛く見えて来たのでOK(行き過ぎた百合展開にならなかったのも良し)
リカルドに続いてこれまた呪いがあっさり解決しましたが、キャラ特性に合わせた解決して行くんだなと理解。
色んなパターンご用意されてるの純粋に凄い。残りメンバーも楽しみになりました♪
◆アレクセイ・エルディール(cv.上村裕翔さん)
ほい来た!金髪碧眼王子様!私はスマートなお金持ちが大好きです(ど直球)
優秀なのに兄の為にちゃらんぽらんを演じているのがバレバレな光属性ってのもタイプですね。こんなん好きになるやん…
王権争いの話がメインではあったけど家族仲は良くて王妃様たちまで仲良しってのは新鮮で良かったですね~♪
家庭環境が良かったのでアレクセイはまっすぐ光の王子様として育ったのかもしれません。
アレクのフレンドリーさも良かったなぁ~軽口だけどちゃんと相手の事を想いやれるお育ちの良さを感じられて。
そしてその口説き文句に対するルチアちゃんの切り替えしが男前で惚れてしまいました(笑)
この新鮮な反応がアレクの心に響いたんだろうな~って場面が多くてニヤニヤ。
念の為に社交ダンスの男性パートも練習するってどういう意味なんだろ?って思いましたが、メアリーゼちゃんと
ダンス踊るなんて展開は流石に予想してなかったですよ(;´∀`)
そして肝心の呪いを解く方法…3人目にして直球なの来て笑うしか無かったです\(^o^)/
そうだね…王子様のキスで魔法が解けるってのは王道だね。真っ先に試したくなりますね。
と言うか「王族には魔法が効かない耐性がある」って設定がご用意されていてちゃんと納得させる理由あるのが凄い。
しかも完璧に呪いを解く為には挿入して物理的に繋がる必要ある…って急に生々しいな!(笑)
流石に学生の身分でそれを試す事はしなかったのですが、我慢した王子が誠実でいじらしくてたまらんかったですね(ゲス)
◆イザヤ・クライン(cv.前野智昭さん)
満を持してのイザ兄!頼れるお兄ちゃんキャラは大好物なので楽しみにしておりました!
…が、端々で闇を感じるキャラだったので不安もございました。好感度最初から高いキャラ、そう易々と行かないですよね。
おそらく家の事情で殺し屋とかやってんだろうなぁ~と言うのは予想出来たのですが、問題は彼自身が闇落ちしないかどうか。
ヤンデレ化して監禁とかされたら一気に冷める自信あります。もうその展開は見飽きたんだよ…
そんな感じで「さっきまで明るい話だったのに急にダークな設定出て来る」苦手な展開になったのですが
不思議と嫌悪感はありませんでした。お話が面白かったら苦手な流れが来てもあまり気にならない物なんですね。
良いなと思ったのはアニスの正体。ここまで同級生3人クリアして後半アニスの存在が消えていた事は気付いていました。
でもそれはアニスの役割が「主人公が最初に仲良くなる普通の女友達」だから話に深く関わってこないだけだと思っていたんです。
キャラの仕事が序盤で終わったからフェードアウト…よくある事です。
でも本当はそうじゃなかった。アニス側に出て来れない事情があったと気付いた時に鳥肌が立ちました。
ここまで無駄なキャラがいないお話は珍しいですよ。いや、ホンマ。
絶望的な状況の中、アニスと本当の意味で一番の友達になって共に大きな悪の組織に挑む…何この乙女ゲーム(笑)
ゲーム始まる前から両想いやろ?って関係なのに中々恋愛が発展しない幼馴染。
まぁ、ここは嫉妬の出番だよね?って事で奮闘するアレクの行動とかニヤニヤしちゃいました。
それでも頑なに認めないイザ兄。気持ちはわかるけどルチアちゃんの覚悟を受け入れようよ?
そんなタマじゃないよこの娘(笑)
進展の遅さをもどかしく感じながらも事件の大きさを考えたら恋愛どころじゃないのも確か。
描写が丁寧で納得しながら話が進むって大事ですね。事件と同時進行でちゃんと恋愛も進んでいくし。
しかも仲間たちとの関係とか掛け合いも充実してるから世界が確率されている。なのにくどくないのが凄い。
呪いの解き方は魔法具を使うと言うイザ兄らしい方法。
その魔法具の作成も一筋縄じゃなくて色んな伏線が絡み合っていて解決するまでドキドキしました。
ホンマ、良く練られたシナリオですわ…完敗。
◆シオン・カルド(cv.興津和幸さん)
とうとう最後の会長まで来てしまいました…はい、正直に申します。不安しかありません。
ここまで感情を露わにするシーンが少なくてどんなキャラなのか掴みにくいと言う意味もありますが
私はミステリアスなキャラが苦手。実は人外な正体だったとか神に覚醒するとかありそうで…
そうなったら申し訳ないけど私は彼を愛せない。私は普通に人類通しで恋愛がしたいんじゃよ。
しかし、このルートは私なんぞの予想を遥かに超えて行く展開の連続で滅茶苦茶面白かったです!!
予想外の事ばかり畳み掛けて来るから息づく暇が無いと言いましょうか~マジでずっと面白い(笑)
ルチアちゃんが毎晩、寝る前にぬいぐるみに語り掛けるシーンずっと意味不明だったのですが
やっとこのルートで回答されました。オト〇イト作品恒例の謎マスコットではありませんでした。
会長が獣の神の生まれ変わりなのかな?と予想していましたが、そんな単純じゃなくて良かったです。
獣の神、ぬいぐるみの見た目でイケボだしお茶目な一面もあったので良い味出してましたわ~♪
会長が人生2周目なのは割と早く予想してましたが、アニスが隣室になった所まで伏線だったのは気付かなかったですわ~
他にも些細な所でずっとルチアちゃんを見守っていたの健気すぎでしょ(;´∀`)
感情を持たないように自分を律していたのも意味があったし、うろたえた時は年相応で可愛いし
個別ルートで会長のイメージがガラっと覆されました。お見事!
最後は仲間が力を合わせて悪と戦う熱い展開!これぞ最終決戦!
属性の違うメンバーが生徒会に集まった事にもちゃんと意味があった!
しかも何度練習しても発動しなかった技の条件が自分の弱さと向き合って本音を口に出す事って…
ここまでの個別ルートで見て来た問題点が全て具体化されるとか熱すぎるでしょ
だってこのルートとは違う世界線の話じゃないですか。表に出してないだけで実際はそれぞれの悩みや問題を抱えている訳で
個別ルートではルチアちゃんと2人で解決したそれらの問題を今度は仲間に見守られながら自分で解決する未来がある。
泣けました。こんなに胸が熱くなるラストがあるでしょうか?
あと、ここまで敵だった学長と先生が最終戦でちょっとだけ協力してくれるのも良かったですね。
敵役である悪人である事に変わりは無いけど話し合ってそれなりに歩み寄れたと言うか…事情が理解出来た感じ。
ここで完全に改心して仲間になってたら「ちょっと違う」って思った事でしょう。
誰かが犠牲になったりしなかったのも良かったです。いくら悪人だからと言って死んでしまったら後味悪いですもの。
後味悪いと言えば会長のメリーバッドは唯一ゾクっとさせられたスチルでした。
最初見た時は特に何も思わず「綺麗だけど物悲しいな」って感じだったのですが
テキストウインドウを消した瞬間、静かな恐怖を感じました。
最後に見たEDだったのでとんでもない〆になりました(笑)
◆ルチア・ユエン
可愛くて思いやりがあって頑張り屋さんなパーフェクトヒロインでした。
「呪い」のせいで回りに馴染めない…にしても今まで友達いなかったの謎すぎます(乙女ゲームで結構ある現象)
『トラブル・マギア』の世界にどっぷりハマれたのはヒロインが良い子だったっての大きいです。
やっぱ納得いかない行動ばかりされると感情移入出来ないんですわ。
実際の私はこんなに前向きでも頑張り屋でも無いんですけどね!(感情移入とは…?)
衣装差分は勿論、髪型のバリエーションもあって目の保養でございました。
動物バージョンも多いですしね(笑)
振り返って思う事は「カウンセリングゲームじゃなくて良かった」…ですね。
ここまで辛い事情を抱えた攻略キャラ、ヒロインに相談して解決するキャラがいてもおかしく無かったです。
でもこのゲームはヒロインと共に乗り越えた感が強かったのでカウンセリングでは無かったと思います。
悩んでも良い、でも依存とか甘えはして欲しく無いんだ。ヒロインいなくても強く成長出来る君の魅力を見せて下さい。
どのハッピーエンドも完走後は爽快な気持ちになれました。素直に応援したくなる微笑ましいカップルばかりでした。
誰が一番とか決められないくらいお話はどれも良かった!全員がベストカップル♪
乙女ゲーム沢山遊びすぎて新鮮な気持ちで楽しめなくなって来ていた私に衝撃を与えてくれた名作でした。
こういう出会いがあるから乙女ゲーマー辞められないんですよね~(;´∀`)
素晴らしい作品をありがとうございました!!