宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

過ぎゆく2月(2)

2018年03月04日 | にわかフィギュアスケート
もう3月ですが
ピョンチャンオリンピックについてさくさくと。

本日『サンデー毎日』今週号、中野翠さんのコラム『満月雑記帳』を立ち読み(すみません)する。
きっとフィギュアスケートのことを書いていると思って。
うっすらと予想していたが、やはり羽生結弦選手大絶賛。
会場の女たちに混ざりたかったとまで・・・
中野さんと同年代だと共感する人が多いのかなぁー
まぁたしかに『陰陽師』は演者の個性を存分に生かしたすばらしいプログラムだとは思うけれども。

中野さんのコラム集をめくると、このプログラムについて2015年12月にも書いている。
「(・・・)その美しさ、妖しさ、面白さに目が離せない。最後に両手を真横に張って、ピタッとキメる。鋭利なまなざしで。古代日本のファンタジーを満喫した!と思えるエンディングだ(ここで黒手袋と、羽生の日本人らしい切れ長の目が最高の効果をあげる)。」

・・・私は、この最後のポーズだけはどうにかならなかったのかと思う者ですが・・・

しかしながら、中野さんが80年代の感覚を保ち続け、映画に対するのと同じような感覚でフィギュアスケートを観ていたとしたら、興味を惹かれるのは羽生君ではなくて、ボーヤン・ジン(金博洋)選手やネイサン・チェン選手だったのではないかと思うのだ。
特にボーヤン・ジン選手の、品がありつつもちょっとファニーな雰囲気は絶対(80年代のコラムを読む限り)中野さん好みだったはず。
中野さんが好きなフランスの漫画『タンタンの冒険』のタンタンみたいな感じもあるし。
ネイサン・チェン選手も、「鋭利で切れ長の目」っつったら彼でしょう。
まぁ、先に羽生君に魅せられてしまったら、他選手に目がいかないというのも分からないでもないけれど・・・北京での主役は彼らだと思うので(なってほしい)、どなたか中野さんに耳打ちしておいていただきたい。

ああつくづくネイサン・チェン選手のSPの失敗が惜しい。中野さんということでなく、いつもはフィギュア観ないけど羽生君の出る最終グループだけは観てみたという方たちには、ぜひともあのカッコイイ『ネメシス』のいい演技を見てほしかったー。
で、たぶん、羽生君宇野君が出るから見ときましょうという人は、滑走順が早くなったネイサン・チェン選手のFPは観てないんですよね・・・
本当の勝利とは何か分かってたら「勝った」「二連覇!」で感極まってる場合じゃないと思うんだけど・・・

と、中野翠さんのコラムと自分の感想がごちゃまぜになってしまったが、羽生選手には『陰陽師』以上のすばらしいプログラムに巡り合って、王者にふさわしい真の高みを目指していただきたい。
「やっぱり根本的に賢いのだと思う。聡明なのだと思う。感情に振り回されない。自分を冷静に客観視できる。」と2017年3月のコラムに書いていた中野さんの観察眼が貶められないような言動態度もお願いしたい(汗)