宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

俯瞰と地べたで見る時代

2023年10月09日 | 週報

あらら、これが10月最初の投稿になってしまったが、

ここのところ観たテレビ番組について、まただらだらと。

「細野晴臣イエローマジックショー」

2019年、2020年の放送は録画していたのだが、2001年の放送は観たかどうかの記憶もなかったので、再放送は大変嬉しかった。

冒頭の東京ボーイズから、うーん、いいなぁこの感じ。

このころは高野寛さん、中村一義さんが「若手」だったんだなぁ。

過渡期のスカパラの面々も出演している。(川上さんが「青年」だ!)

細野さんゆかりの同年代の方々、(松本隆、鈴木茂、あがた森魚、小坂忠…)みなさん穏やかで温かい雰囲気がある。突然激昂したりはしなさそう。でもそれはもともとなのか、年齢によるものなのか。

「世界サブカルチャー史 欲望の系譜 日本 逆説の60-90s」

興味があって80年代編の3回分を観たのだけど、60年代、70年代分も観ればよかったなぁー。ついでに言うならやっぱりアメリカ篇、フランス編も観ればよかったなー。まとめて再放送しないかな。

映画「戦場のメリークリスマス」について、カンヌ映画祭のパルムドールが同年出品されたもう一つの日本映画「楢山節考」だったことで、大島渚監督は「世界が思う日本はこちらのほうだった、『戦メリ』は先を行き過ぎていた」(正確でないが大体こんな感じ)と言っていたという。

今に至るまでほとんど意識していなかったけど、「戦メリ」の公開当時は、まだ戦争経験者、従軍経験者も相当数いた時代だったのだ。そういう人たちは「戦メリ」をどういうふうに観たのだろう。

テレビから離れるけれど、たまたま読んだちょっと前の「週刊文春」で、林真理子さんが、西武デパートのストについて書いていて、かつての西武カルチャーのすごさを回顧していた。そこでウディ・アレンの「おいしい生活」広告について「アメリカの著名人がこんなふうに日本の広告に」という衝撃があったと(これまたうろ覚えで正確でないですが大体こんな感じ)書いていて、目からうろこというか、なるほどーと思った。

当時中学生の自分からすると、おもしろい広告だとは思うけれど、なにかと取りざたされる理由が今一つピンときていなかったので。「おいしい生活」というコピーが想像力をかきたてられてステキだったんだと思うのだけど、この1行がお金にしていくらということのほうが当時の話題だったような。そういえば。

後年、俯瞰して見ると、やっぱり興味深く研究対象にしたくなる時代だと思うけれど、同時代を実際生きていた身としては複雑…どの時代もそうだと思うけれども。今だったらホイチョイ・プロダクションの映画も、キラキラしていて楽しそうで観てもいいかなと思うけど、当時の自分には無関係だった。それなら唯我独尊に好きなことを究めればよかったのだが、そこは時代の空気に無関心ではいられないサガが…

「映像の世紀 バタフライエフェクト 竹のカーテンの向こう側 外国人記者が見た激動中国」

1989年の天安門事件において、戦車に一人で立ち向かう青年の姿が話題になったが、あの映像は中国当局による仕込みだったらしいとのことで、驚いた。

言われてみればたしかに、他の映像では逃げ惑う大勢の市民の姿があったのに、あの映像には周囲に人はいないし、あの青年はどうやって戦車の前まで行くことができたのか、ヘンなことだらけなのに、全然疑問に思っていなかった。「青年もすごいけど、轢かなかった戦車の兵士もすごい」とコメントしていた著名人もいなかったか。

「ダーウィンが来た! 崖で生きる!天空の王者ユキヒョウ」

チベット高原に住むユキヒョウにとって、近年あらたに強敵となっているのが、チベット犬なのだそうで。

野生の犬?と不思議に思ったら、中国でかつて、ペットブームによるチベット犬バブルが起こり、1匹1億円(と言っていたような)で取引されることもあったとか。そのため繁殖がすすんだのだが、バブルがはじけて犬は捨てられ野生化したということらしい。

2000年頃はテレビでもチベットの話題がわりとあったと思うのだが、近年耳にしたのは「チベットスナギツネ」くらいか…