上野みえこの庭

日本共産党熊本市議の上野みえこのブログです。

「建替え」ありき、「NTT桜町への移転」ありき、区役所は「花畑別館跡地」ありき、の市役所建替え・・・7月16日市議会庁舎特別委員会

2024-07-19 21:24:47 | 熊本市庁舎建替え問題
市民不在の市役所建替えでいいでしょうか?
市民の意見も聞かず、市役所は「NTT桜町」、中央区役所は「花畑別館跡地」
7月16日に、熊本市議会・庁舎特別委員会が開かれました。
市民の声を聞かない市役所建替え
6月の特別委員会では、市民の意見を聞くことなく、「NTT桜町」への本庁舎移転が発表されました。
市民の声を聞かない、拙速な提案に、「市民の声を聞てすすめるべき」と意見を述べましたが、市長は「議会と相談して決める」の一点張りで、市民の声を聞く姿勢は少しもありません。
それに続く、今回の特別委員会では、中央区役所を別棟にし、市役所駐車場との比較で、「花畑別館跡地が有利」との結論を押し付ける提案を行いました。
今回の区役所の場所についても市民の意見を聞きません。
「議会と相談して決める」の一点張りです。
このような市民不在の市役所建替えでいいでしょうか?
市役所は、市民生活と一体をなすもので、市民にためのものです。
それなのに、今回の建替えのように、市民の声を聞かずに、しかも現庁舎建替えの時は、市役所の場所決定に1年かかっていましたが、それを1か月かそこらでやってしまおうというのですから、無謀というほかありません。
市民にとって行きやすい、利用しやすい、市役所の存在が地域経済にも効果をもたらす、そのことを市民の意向に沿って、調査・検討して進めるべきではないでしょうか。
市民に聞くことよりも、市民に理解を求めることよりも、「ただただ急いで建替える」ことだけで進めていく、市役所建替えであってはならないと思います。

どこかですべてが決まっているような「すすめ方」「すすみ方」
桜町への庁舎移転が報告されたのが6月24日、中央区役所を「花畑別館跡地」にすることが報告されたのが7月16日、8月9日に開催される次回の庁舎特別委員会で「基本構想」を確認する報告です。
本年4月・5月の市民説明会以来、市民への説明の場は設けられていないので、市役所の場所も、中央区役所の場所も、マスコミ報道でしか知らない市民が多いはずです。
市が出してくる資料には、本庁が桜町になる、区役所が「花畑別館跡地」になる方向しか見えないようなものばかりです。
すべてがどこかで決まっていて、そのレールを粛々と走っているような感じです。
区役所の場所についても、大きく評価が分かれたのが水害による白川の氾濫の影響でした。提供された資料は、明午橋ー子飼橋間の前回の豪雨災害で堤防がなかったために白川が氾濫した場所からの越水をシュミュレーションし、復旧には27時間もかかるというものでした。しかし、現在その越水箇所には矢板の入ったスーパー堤防が設置され、かなりの大雨でも越水することは考えられません。前回の特別委員会で「白川の緑の区間の河川改修や立野ダム工事の完了を考慮しない浸水深」と答弁していましたが、「花畑にしたいのかな?」と思ってしまう、大事な問題を審議しているとは思えないでたらめな資料です。

前代未聞の「619億円+α」という事業費の提案
提案されている事業費は、「619億円+α」です。
公の資料とは思えない事業費の提案には、市民や議会への説明責任を果たそうとしない市の姿勢が表れています。
しかも、「α」という形で、今後増える事業費は青天井です。
内容は、「NTT桜町」の用地取得費や建設費の物価高騰分のようですが、あいまいな提案のまま、事業費も確定していないのに、「基本計画・基本設計・実施設計」を一括で契約する予算は9月議会に提出するというのだから、あきれます。
基本構想も定まっていない事業の「基本計画・基本設計・実施設計」の予算は積算できる熊本市が、なぜ事業費そのものの積算はできないのでしょうか。
すべては、事業が今後大幅に増えていくということの表明の他なりません。
横浜市役所は、物価の急激な高騰の前に建設が行われましたが、基本構想の時点で603億円だった事業費は、建設した時点で1000億円以上になったそうです。
であれば、この歴史的物価高騰の時に建設をすすめる熊本市役所は、一体いくらにまで事業費が増えるのでしょうか。
こんな事業に、今のまま「ゴーサイン」を出すわけにはいきません。

市役所建替え、決めるの市民です!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする