長嶋さんだけが偉いわけじゃない

長嶋茂雄氏「松井君と一緒...これ以上の喜びない」　国民栄誉賞
産経新聞 4月1日(月)17時23分配信



政府は１日、プロ野球元巨人監督の長嶋茂雄（７７）、米大リーグで活躍した松井秀喜（３８）両氏に、国民栄誉賞を授与する方針を固めた。長嶋氏は国民に記憶の残るプレーでプロ野球の発展に貢献した。松井氏は大リーグ・ヤンキースで活躍するなど輝かしい成績を残したことを評価した。

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長嶋さんは全ての野球少年にとってヒーローだったと思うし、

私にとってもスーパーヒーローだった。

高度経済成長の象徴的存在だったし、

多くのサラリーマンに夢と希望を与えたことだろう。

国民栄誉賞受賞にも異論は無い。

でも、有名人ばかりがもてはやされる社会体質には異論がある。

この社会を支えているのは、米や野菜を生産する農家だったり、

自然と闘いながら船を操る漁師だったり、機械部品のネジや

ボルトを生産する工員だったり、雨の日も雪の日も野外で仕事する

土木作業員だったり建築業の職人だったりするのに、

安倍政権にはそうした職業の人が報われる社会創りを目指そうという

姿勢が感じられない。

株価上昇とか円安とか、政策に由来しないイメージ効果と

TPP参加という、輸出大手企業しか恩恵がなさそうなアベノミクスは、

消費税増税と相まって、地道に社会を支える多数派が益々

苦しくなる世の中に導いていくような気がする。

私は漁師さん達にも国民栄誉賞を授与しろとは言わないが、

長嶋さんと同じ位の社会的価値のある職業だと思っている。