日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

都ファは知事の持ち上げに終始、共産党曽根質問は「市場問題」の経過と問題点がわかるというコントラスト

2017-08-31 | 東京都政・都議会のこと

 30日、東京都議会第2回臨時会で、小池知事が提出した豊洲移転推進の「補正予算」並びに知事発言に対する各会派の本会議質疑が行われました。

 都議選後、本会議で各会派から質疑が行われるのは初めてです。日本共産党都議団は、曽根はじめ都議団長が質疑を行いました(参考:31日付、赤旗「豊洲移転「無害化」約束破るのか曽根都議質問 小池知事答えられず」)。

■知事答弁に拍手喝采、都議会としてのチェック機能はどこに?

 質問と答弁を書き留めていましたが、都民ファーストの会の質問は小池知事を天まで持ち上げる発言が何度も繰り返されました。二元代表制、都議会としてのチェック機能はどこに行ったのかと感じましたが、「毎日」(30日電子版)も「都民ファーストが初質問 知事持ち上げに終始」と見出しをはり、「都民ファーストは知事の施策を持ち上げる発言に終始。第1党が行政をチェックできるのか不透明なスタートとなった」「『私たちは知事が進める「東京大改革」を掲げ55人が当選した。都民の期待は東京大改革の実現』と述べ、知事と一体となって都政を進める姿勢を強調。『(小池知事の政策を)高く評価する』を連発」と評しています。

 さらに、私がびっくりしたのは、小池知事の答弁が終わるたびに都民ファーストの会の議員から拍手がくり返されたことです。

 都議会では、自分の所属する会派の議員の質問の際に拍手することはありますが、知事答弁に対して拍手をすることはこれまでなかったことだと聞きました。しかも、都民ファーストの会の質問に対する答弁だけでなく、他の会派の質問に知事が答弁した際にも拍手するという状況でした。

 今後の議会でこうした状況がどう変わるのか、また変わらないのか見ていきたいと思います。

■共産党都議団 知事の姿勢を真正面から問うも知事の答弁はそれに答えず

 日本共産党都議団は、曽根はじめ都議団長が代表して質疑に立ち、①小池知事の市場移転問題の基本方針について、②豊洲新市場予定地の追加対策について、③補正予算案について、④築地市場について──という4つの柱で42の質問を行いました。

 質問全文はコチラをご覧いただければと思います。私はこの質問を何度も読み返しましたが、築地市場の豊洲移転問題についての経過が詳細にわかり、到達点として何が大切なのかがとてもよくわかりました。

 例えば、「無害化」(=環境基準以下にする)方針についてです。

 小池知事は、都議会から付帯決議が出されたことは法的拘束力はないものの重いものだと考えるという趣旨の答弁を行いましたが、これは単に都議会に言われたというものではないのです。

 曽根質問でも、

 2011年2月の都議会で、「汚染土壌が無害化された安全な状態とは、技術会議により有効性が確認された土壌汚染対策を確実に行うことで、操業に由来いたします汚染物質がすべて除去、浄化され、土壌はもちろん、地下水中の汚染も環境基準以下になることである」と明確に答弁したのです。

 2012年の3月の都議会でも市場長が、「食の安全確保は、卸売市場の基本的使命であり、豊洲新市場の開場に当たっては、あくまで汚染された土壌が無害化され、安全な状態になっていることが前提である」と答弁しています。

 土壌も地下水も環境基準以下にするという方針は、都議会の付帯決議であるだけでなく、東京都として、市場関係者や都民と約束してきたものです。この約束は果たされていません。

 ところが「関係局長会議」では、今回の補正予算案に盛り込まれた追加対策が、土壌も地下水も環境基準以下にするという方針にかわる「新しい方針」だとされました。これは、東京都と市場業者、都民、消費者との約束を、一方的に反故にするものです知事は、約束を守れなかったことを陳謝したから、約束は反故にしてよいと考えているのですか

 と指摘している通り、東京都自身が自らの約束としてきたのです。 

 曽根都議は、まともに答えない小池知事に対して、再質問で次のように問い直しました。

 百条委員会で石原元知事が、私の『無害化』についての尋問に対して、「ハードルが高すぎたかもしれない」と言ったことについて、知事は「びっくりした」と言われました。しかし28日の本会議で知事は土壌も地下水も環境基準以下とするハードルは現実的ではなかった、と言いました。これには私がびっくりしました。

 小池知事の発言は、「無害化」は現実的でなかったから一方的に約束を反故にして「無害化に代わる新たな方針」を出すことが許されるのかというのは根本問題です。

 築地はロケーションがいいから再開発をすると言い、「築地を守る」という立場もどこかに置いてきてしまったようです。小池知事の案は、築地を更地にしてまずはオリンピックのための駐車場にするというものであることにも示されています。

■経済港湾委員会──知事と関係局長の出席も求めず、審議日程も縮小するというやり方に厳しく抗議

 すべての会派の質疑終了後、日本共産党都議団は補正予算を審議するための予算特別委員会の設置について動議を提出。原田あきら都議が「議長、33番」と発言し、「今日の質疑も通じていよいよ一問一答の質疑が必要になった」と。

 この動議は、都民ファーストの会、公明党、新風自民党、生活者ネットワークの反対で否決されました。

 さらに、重大な問題が起こりました。

 経済港湾委員会の理事会で合意されていた審議日程を縮小するというのです。しかも、本会議を通じて明らかにならなかった問題について一問一答で小池知事並びに関係局長の出席の必要性は誰もが認めるところだと思いますが、それも都民ファーストの会や公明党が拒否したというのです。

 日本共産党都議団は大山とも子幹事長が「知事と関係局長の出席を求めず審議日程も縮小するやり方に厳しく抗議します-30日の経済・港湾委員会理事会の協議結果について-」を発表しました。

 情報公開は、公開された情報を徹底的に議論することと一体であるにもかかわらず、今回の場合、情報も「公開」が不十分、議論についてはとにかく避けるという二重に問題があると思います。 一方的にこれまでの方針を変更しておきながら「問題なし」とは絶対になりません。

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多様性が認められる社会に──町田市ひかり療育園・センターまつりに参加しました

2017-08-30 | 町田市政・市議会のこと

 一人ひとりの個性が大切にされ、多様性が認められるイロトリドリの社会に──26日、町田市ひかり療育園・センターまつりに参加しました。

 太鼓でオープニング、文字通り個性を発揮した演奏に心が揺さぶられました。

 ティッシュ箱を使った提灯。すべての作品を紹介したいほど、素晴らしい作品が並んでいます。

 町田市は、ひかり療育園について事業内容の見直し、民間活力の導入などについて検討するとしています(「町田市5カ年計画17-21」より)。

 ひかり療育園が担ってきた重要な役割についてどう考えていくのか、通っている当事者と家族はどのように考えているのかについて丁寧に対応する必要があると思います。

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共産党都議団「『関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典』への知事の『追悼の辞』送付中止の撤回を求める要請」

2017-08-29 | 東京都政・都議会のこと

 29日、日本共産党都議団は小池百合子知事に対して「『関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典』への知事の『追悼の辞』送付中止の撤回を求める要請」を行いました。

 昨年、小池知事が送った「追悼の辞」を読みましたが、ここでは明確に天災と人災を分け「この極度の混乱のなか、多くの在日朝鮮人の方々が、言われのない被害を受け、犠牲となられたという事件は、わが国の歴史の中でも稀に見る、誠に痛ましい出来事でした」としています。続けて「犠牲者となられた方々のご無念、そして、最愛の肉親を失ったご遺族の深い悲しみに思いを致しますと、哀惜の念がこみ上げてまいります」と続いています。

 こうした認識に立つことが求められていると強く感じました。

 要請内容は、次の通りです。 

 小池都知事は、1973年以来歴代都知事が行ってきた「9・1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」への「追悼の辞」の送付を、今年はとりやめることを決めました。記者会見でその理由を問われ「3月と9月に行われる関東大震災遭難者及び都内戦災遭難者慰霊大法要で、関東大震災で犠牲となったすべての方々に追悼の意を表しているので、今回特別な形での追悼文の提出は控えた」との旨を説明しました。

 市民団体が主催するこの式典は、関東大震災時に「朝鮮人が暴動を起こした」などのデマが広がるなかで虐殺された多数の朝鮮人犠牲者を追悼するものです。自然災害による犠牲者と虐殺による犠牲者では、死の性格がまったく異なり、震災で亡くなったと一括りにできるものではありません。

 だからこそ、小池知事名の昨年の「追悼の辞」でも、「多くの在日朝鮮人の方々が、言われのない被害を受け、犠牲になられたという事件は、わが国の歴史の中でも稀に見る、誠に痛ましい出来事でした」「私たちは、このような不幸な出来事を二度と繰り返すことなく、誰もが安全な社会を営めるよう、世代を超えて語り継いでいかねばなりません」と述べています。歴代知事も同様の立場から追悼文を送付してきたのではないでしょうか。

 知事の〝特別扱いをしない〟という表明は、民族差別を背景とした朝鮮人の虐殺・加害の歴史を風化・忘却させることにつながります。式典主催者や識者などから「排外主義の潮流に身を置くことを示すように思われる」「全犠牲者の追悼に、虐殺された方の追悼を取り込むことは、加害の歴史を見えづらくする。排外的な風潮を招きかねない」などの批判や懸念の声が寄せられていることに、耳を傾けるべきです。2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催都市としても、五輪精神にふさわしく人権尊重・平和・友好を世界に発信することこそ求められます。

 日本共産党都議団は小池知事に対し、当該式典への「追悼の辞」の送付中止の決定を撤回し、速やかに送付することを強く求めるものです。

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30日、曽根はじめ都議団長が築地市場の豊洲移転問題について代表質問を行います

2017-08-28 | 東京都政・都議会のこと

 「当面の最優先課題である豊洲市場への移転を速やかに実現してまいりたいと考え、本臨時会を招集いたしました」──28日、東京都議会第2回臨時会が開会し、小池都知事が行なった発言の一部です。

 これまで「築地を守る、豊洲は活かす」と話してきましたが、本会議での発言では「豊洲と築地の両方を活かす」と述べました。「築地を守る」は一体どこに行ってしまったのでしょうか。

 新たに発生した豊洲市場のカビ問題をはじめ、築地の業者のみなさんからは疑問の声が寄せられています。

 知事の発言では、来年6月以降に豊洲市場への移転する方針であることも明らかにされました。いろいろと質さなければならないことがありますが、この臨時会を通じて問題点を明らかにしていきたいと思います。

 30日には各会派の代表質問が行われます。日本共産党都議団は、曽根はじめ都議団長が質問に立ちます。

 (写真は長島可純さん撮影)

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ドローンが初登場──相原中央公園で町田市総合防災訓練

2017-08-27 | 活動のこと

 町田市総合防災訓練が、相原中央公園で行われました。

 毎年、新しい訓練が行われていますが、今年はドローンを活用して訓練を行っていました.

 空撮した映像を生かして、現状について把握することに使用されるようです。。新たな活用ですが、色々と課題もあることを伺ったところです。

 東京都が所管する東京消防庁、警視庁の関係者の方々も訓練に参加していました。また、消防団の活動についても地元自治体の取り組みとともに都政の役割も大きいと思います。

 訓練の中でも、様々な声を寄せていただきました。一つひとつ、一から勉強していきたいと思います。

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