博物館や美術館などの施設。「生きた人間が見学にくる。だから博物館も生きていなければなりません」という言葉はグサッときました。
(略)「使われなくなった施設でも壊したりはしない。改造し修理して、現在と未来のために、再活用する」というボローニャ精神がここでも発揮されていました。
小柄ですが、バンタム級ボクサーのように引き締まった体と顔つきの、チョビ髭の館長、ジョヴァンニ・セディオーリさんの説明を聞きました。
「博物館というものは、最初に盛大に飾りつけて、それでおしまいということになりやすいのです。それでは博物館は死んだ施設になってしまいます。博物館には生きた人間が見学にくる。だから博物館も生きていなければなりません。いつもいきいき生きている施設にするために、当館は三つの原則を掲げています。一つは、展示は二ヵ月ごとに変えること。評判のよいものは半年くらい残すことはありますが、原則は二ヵ月ごとに展示を変えます」
(略)「ここの展示のほとんどが動きます。これがわたしたち博物館の第二の原則。その展示物の前には必ず赤いボタンが備えてあるんですが……」
(略)「第三の原則は、ここがわたしたちの学校の卒業生たちの同窓会館の役割を果たすということです」(64〜68ページ)
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