１５日に開かれた町田市議会第一回臨時会では、町田市立陸上競技場を整備するための工事請負契約が審査されました。
昨年１１月におこなった入札では、業者が決まらず、参加条件を大幅に引き下げて今年１月に再度入札。臨時議会は、２１億１９８７万円で工事業者が落札した契約を議決するために開かれたものです。
陸上競技場の整備費は、この他に２０１２年度予算で更なる追加工事や仮設トイレなど、ゼルビアの試合運営費が追加になり、総額５０億円近くになります。
工事中もＪリーグの試合は最優先でおこなう一方、武相マラソンなどの行事や市民利用が中止・制限され、陸上競技三種公認が先延ばしになります。また、公園内での利用制限もおこなわれます。
多額の市税が投入され、多くの市民やスポーツ団体にしわ寄せされるのですから、市民の合意をはかるため対応が求められます。
昨年制定されたスポーツ基本法では、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利であり、全ての国民がその自発性の下に、各々の関心、適性等に応じて、安全かつ公正な環境の下で日常的にスポーツに親しみ、スポーツを楽しみ、又はスポーツを支える活動に参画することのできる機会が確保されなければならない」と明記されています。
市民が身近に楽しめるスポーツ施設を増設など「市民が幸福で豊かな生活を営む権利」を保障することが必要です。また、災害から市民のいのちを守る対策、市民の暮らし第一の市政を最優先におこなうべきです。
本会議や委員会の審査の中で、これらの点を強調し、日本共産党はこの契約議案に反対しましたが、多数で可決されました。
２０日に２０１２年第一回定例会（３月議会）が告示され、２７日から議会が始まります。市政を前に進めるために、みなさんと力を合わせていきたいと思います。
┏┓池川友一（日本共産党町田市議会議員）
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