霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

想像上の現実(虚構):法人化

2019-08-07 16:16:24 | サピエンス全史
ハラリ氏は自動車メーカーのプジョー伝説を取り上げて、認知革命の威力を分かり易く説明しています。

私は以前から組織が生き物のように思えて不気味さを感じていました。このブログ(2018.5.22)でも呟いたことがありますが、このプジョー伝説により組織というものは一体何なのかがよく分かりました。

組織の代表とも言える「法人」はもともと虚構(想像上の物語)ですが、あらゆる人に信じてもらうことで膨大な力を発揮するものなのです。国の議会が定めた法律に沿って手続を済ますことにより次々と法人が誕生していきます。
驚くことに、この法律とか議会とか国とかも虚構なのです。また、これから登場してくる帝国や神や貨幣というもの全てが認知革命により生み出された想像上の現実(虚構)だと言うのですから、これまた目から鱗です。

サピエンスに起きたこの認知革命こそ圧倒的な力の原動力となり、他の動物との間に明確な一線を引くものになったというハラリ氏の視点は、私の胸にストンと落ちるものでした。

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