霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

縄文と弥生(農業革命)

2019-08-27 19:25:14 | サピエンス全史
狩猟生活から農耕生活への移行(農業革命)はサピエンスにとっていかに大きなエポックだったことと、そしてその功罪について、この書は色々な視点から詳しく解説しています。

この書からすぐに連想したのは、日本の縄文時代と弥生時代の話です。
この半世紀で自然科学が飛躍的な進歩を遂げたように考古学も発展しておりいろいろ調べていくに従い、学校で学んだ内容も大きく修正する必要があることが分かってきました。
特に次の3点には戸惑いましたが、むしろ腑に落ちて納得させられるものです。
1.縄文人と弥生人は人種が違うというのは誤りで、人種の変遷はなかった。
2.農耕は縄文時代で既に始まっていた。
3.弥生時代には戦も増えて集団虐殺の跡も見られる。

弥生時代で稲作になったことで生活が豊かになり、社会が発展し人々に幸福をもたらした…というこれまでの認識は、どうやら浅いものだと教えられました。
農業革命がその後のサピエンスにもたらせたものの大きさをこの書で深く考えさせられています。

※)写真は家の前の杉林が宅地になるとのことで数ヵ月前に行われた遺跡調査で、弥生時代と平安時代の住居跡や土器や陶器の欠片などが発掘され、弥生時代が身近に感じさせられました。

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