徳ちゃん繁昌リポート

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買い手視点に立たないと!?ブランド開発

2012年03月05日 | 仕事モード
福岡市農林水産局の依頼で漁商工連携推進プロジェクト会議に出席してきました。地元の水産物のブランド化を推し進め全国に打って出ようという事業で、第2回目の今回は事業の方向性や課題等を検討し、どのように進めていくかが話し合われました。会場の漁業協同組合本所にはプロジェクトの構成メンバー7名(漁協・加工協・水産振興課)とオブザーバーとして私が参加したのでした。

食糧需給率の低下に歯止めが掛からず、東北沖の放射能汚染、精肉のセシウム問題、青果物の残留農薬等々問題山積の食業界はどこも深刻な業績不振、水産業界も同様に厳しい経営環境で出口を見出すのに躍起のようです。売り手ではなく買い手市場であることは言うまでもありませんが、まずは消費者が求めるニーズを知ることが先決で、今回はブランド開発のフローチャートづくりの第一歩として、商品づくりや営業戦略、販路拡大などについての考え方やいくつかの切り口をお話ししてきました。
ブランド魚とは①高付加価値化されている(生産量が僅少である養殖方法が特殊であることなどが消費者に知られている)②品質が高い(鮮度が高いだけでなく成分も一定水準を超えている)③氷結晶を生成していない(冷凍されず生鮮状態を保っている)そして④〆てからの時間が短い(死後硬直前又は活魚であることが望ましい)などの要件が要求されますが、しかし、いずれも安全で安心が基本であり、IC タグを利用したトレーサビリティシステムのなど開発も不可欠と思われます。

ブランドとはこんなしっかりした基本の上で消費者に支持される明確な違いやこだわりがあり、生半可に作れるものではないことだけは確かのようですよ。
ブランド魚を構築していくためにはメディアによる宣伝の強化や高価格戦略、高品質製品を安定供給できる生産規模の保持など製品を取り巻く環境の整備も必要でしょうね。こんな話しを魚のプロの人達にしてきましたが、果たして買い手(消費者)として気持ちは伝わったでしょうか。

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