徳ちゃん繁昌リポート

《あなたの笑顔が周りを幸せに、ひと言が一人一人を元気づける》

【笑売漫歩】思い出させてくれた大切な宝物

2013年09月26日 | 出張先々
五輪招致の最終プレゼン!?外国人受けする最高の笑顔で話した滝川クリステルさんのスピーチはIOC委員に配慮した仏語で行われ、日本人がどこかに置き忘れていた大切な宝物を思い出させてくれました。

「おもてなし」の語源は「モノを持って成し遂げる」という意味。お客様に応対する扱いや待遇とも言われています。そして「おもてなし」のもう一つの語源は「表裏なし」、詰り表裏のない「心」でお客様をお迎えするということなのです。接客業では言うまでもありませんが、対人関係の存在するすべての局面において共通する日本人に受け継がれたマナーなのかもです。この「おもてなし」には目に見える「モノ」と、目に見えない「コト」があり、身体に感じ目に見えるリアルな「モノ」と、もてなす瞬間に消えてしまう言葉、表情、仕草など、目に見えないバーチャルな心を「コト」と言い現わすことができます。
海外のホテルで提供されるサービスは客がある一定の対応を受けるために主従関係が発生し、時にはサービスチャージやチップという形になることがあります。しかし、日本の旅館で提供される「おもてなし」は家族と接するように、自分の家に訪ねてくる人(お客様)をお迎え・お世話することなので、当然対価や見返りなど求めない自然発生的な対応と認識することができるのです。外国人に対してだけでなく個々の日本人がお互いに「おもてなし」の心を持てばもっと相手のこと考える世の中になるんじゃないですかね。
そう言えば出張先で泊まる地方の宿はまさに「おもてなし」の心、出迎えやお風呂、朝食をいただく時もいつも細やかな気配りと優しい笑顔の女将さんがいて、里帰りでもしたようなくつろぎ感を覚えます。そしていつの間にか常連宿になっていました。

東京は皆様を私たちにしか出来ない独自のやり方でお迎えします。日本語ではそれを「お・も・て・な・し」という一語で表現します。それは見返りを求めないホスピタリティの精神、それは先祖代々受け継がれながら現代日本の最先端文化にも深く根付いています。「お・も・て・な・し」という言葉は日本人がいかに互いに助け合い、お迎えするお客様のことを大切にするかを示しているのです。

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