NHKでいつも早朝に再放送されている『ダーウィンが来た!』をたまに見ています。前回はツミが取り上げられていて、今日の早朝の再放送は、托卵の特集でした。ツミは日本最小のタカだそうで、本来、豊かな自然が広がる深い山の中で暮らしていて、滅多に姿が見られないことから“幻のタカ”と呼ばれてきたらしいのですが、昨今は、東京などの都会に住むようになってきた理由や子育ての様子が紹介されていました。親鳥たちの子育ての苦労がよく伝わってきました。先程見た番組では、他の鳥の巣を見つけ、その巣に卵を産み付け、その巣の他の親鳥を騙してヒナを育てさせるという托卵の最前線が紹介されていました。托卵という方法でしかヒナを育てない代表がカッコウだったとは全く知らなかったです。托卵をされる側の親鳥たちも最近は自分のヒナと別のヒナを見分ける方法を考え出しているというのも進化していくということなんだろうなあと思いました。鳥たちの世界もいろいろ大変だなあと思いながら見ている番組です。
いちずに一本道、いちずに一ツ事 相田みつを 著 角川文庫
相田みつをさんの自伝的な本を図書館でたまたま見つけて読んでみました。本書は期せずして67歳で亡くなられた作者の自伝的遺稿集になった本です。『人間だもの』などの代表的な作者の本は昔何冊か読んだことがありました。それらの本には作者の生い立ちなどは記載されていなかったように思いますので、この本で初めて、ご家族の話や学生時代のお話が掲載されていたのを読み、作者がたくさんこの世に残された多くの書の言葉の数々の奥底に詰まっていた思いがよく伝わってきた本になりました。学業成績が優秀だった作者のお二人のお兄さんが家族のために上の学校に進級することを断念して、働きながら家族を支えなければいけなかった無念さや戦争で戦死したお兄さんたちの最期の言葉と遺志をしっかり受け止めて成長した作者の優しさ、旧制中学時代に教官から理不尽ないじめにも耐え抜いてそれをプラス思考に変えていく心の強さ、勝つことを念頭に置いてただひたすら自己主張するのではなく、一歩下がって自分の思いを引っ込めて相手に勝を譲る、いわば、負けることの尊さを知っている心の豊かさを持たれていた方だということがよくわかりました。このような方だったからこそ、嘘偽りのない心からほとばしる言葉の数々を書かれていた書は、時を越え、同じ目線で、誰にでも当てはまるような内容の言葉で人を勇気づけるような気分にさせてくれるのでしょうと思いました。私も、幼少のころ、かけっこなどで一番早く走っていても誰も来ないから待っていていつも追い抜かされていたような子供でしたし、昔からどちらかというと勝つことよりも負けるほうに回ることが多かったので、負けておくほうが心が安まると記載されていた作者の考え方やものの捉え方には共感が持てました。この本の中に掲載されていた『曼珠沙華』の書は、作者のお兄さんが原っぱにいっぱい咲いていた曼珠沙華の花を全部折ってしまわなければ心の平静が保てなかったどうしようもない辛さが身に沁みる書でした。この言葉に潜んでいるたくさんの意味がお兄さんのことが書かれていたこの本を読んでよく伝わってきました。ドラマで使われていた『ただいるだけで』の書もこの本の中に載っていました。この本に載っていた一つの書『みかんにはみかんの味があり、りんごにはりんごの美しさがある』昭和36年秋に書かれている作品は奥深い言葉だなあと思います。個人的にはこの書が一番いいなあと思いながら読んだ本になりました。
相田みつをさんの自伝的な本を図書館でたまたま見つけて読んでみました。本書は期せずして67歳で亡くなられた作者の自伝的遺稿集になった本です。『人間だもの』などの代表的な作者の本は昔何冊か読んだことがありました。それらの本には作者の生い立ちなどは記載されていなかったように思いますので、この本で初めて、ご家族の話や学生時代のお話が掲載されていたのを読み、作者がたくさんこの世に残された多くの書の言葉の数々の奥底に詰まっていた思いがよく伝わってきた本になりました。学業成績が優秀だった作者のお二人のお兄さんが家族のために上の学校に進級することを断念して、働きながら家族を支えなければいけなかった無念さや戦争で戦死したお兄さんたちの最期の言葉と遺志をしっかり受け止めて成長した作者の優しさ、旧制中学時代に教官から理不尽ないじめにも耐え抜いてそれをプラス思考に変えていく心の強さ、勝つことを念頭に置いてただひたすら自己主張するのではなく、一歩下がって自分の思いを引っ込めて相手に勝を譲る、いわば、負けることの尊さを知っている心の豊かさを持たれていた方だということがよくわかりました。このような方だったからこそ、嘘偽りのない心からほとばしる言葉の数々を書かれていた書は、時を越え、同じ目線で、誰にでも当てはまるような内容の言葉で人を勇気づけるような気分にさせてくれるのでしょうと思いました。私も、幼少のころ、かけっこなどで一番早く走っていても誰も来ないから待っていていつも追い抜かされていたような子供でしたし、昔からどちらかというと勝つことよりも負けるほうに回ることが多かったので、負けておくほうが心が安まると記載されていた作者の考え方やものの捉え方には共感が持てました。この本の中に掲載されていた『曼珠沙華』の書は、作者のお兄さんが原っぱにいっぱい咲いていた曼珠沙華の花を全部折ってしまわなければ心の平静が保てなかったどうしようもない辛さが身に沁みる書でした。この言葉に潜んでいるたくさんの意味がお兄さんのことが書かれていたこの本を読んでよく伝わってきました。ドラマで使われていた『ただいるだけで』の書もこの本の中に載っていました。この本に載っていた一つの書『みかんにはみかんの味があり、りんごにはりんごの美しさがある』昭和36年秋に書かれている作品は奥深い言葉だなあと思います。個人的にはこの書が一番いいなあと思いながら読んだ本になりました。