平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

児童に自衛隊勧誘グッズ

2011-06-11 21:23:49 | インポート

2011年6月11日  沖縄タイムズ記事より   “児童に自衛隊勧誘グッズ  宮古島2小学校で演奏会後”

【宮古島】陸上自衛隊第15旅団の音楽隊が10日、宮古島市内の二つの小学校で開いた演奏会で「自衛隊採用試験案内」や銃器を持った訓練の様子などが印刷されたうちわなどを来場者に配布した。・・・(一部略)城辺新城の福嶺小と平良島尻の宮島小での演奏会には、両校で地域住民を含む160人が参加。音楽隊員は制服着用で演奏した。

 配布されたうちわの表には、自衛隊が銃器を構えた訓練や自衛隊の艦船、航空機などの写真が刷られ、裏側は「自衛隊採用試験案内」として募集種目や資格、受付期間、募集案内事務所の連絡先などが記載されている。ほか自衛隊機や艦船のステッカーも含め、制服姿の自衛官が配布した。陸自広報では「来場者の入場時、大人を対象に配布した」と説明しているが、ほとんどの子どもが配布物を手に帰宅した。

 演奏会中止を要請した宮古平和運動連絡協議会の星野勉共同代表は「学校側は『純粋に音楽を楽しむ』としていたが、明らかに自衛隊の宣伝に利用されている。慰霊の月6月に平和教育を行う学校現場で子どもたちに配布するのは考えられないこと」と問題視。市教育委員会の川上哲也教育長は「演奏会の報告は受けておらず、学校現場の自主性に任せている状態。事実確認をして対応したい」と話している。

**沖縄「本島」の学校ではこのような配布はなかったということを聞いた。彼らにとって「南西諸島」とは、あらゆる面で利用し尽くすことができる「現場」なのだ。しかし、市民をあなどってはいけない。命をはぐくむ場である学校に、破壊と殺戮を任務とする軍隊が入り込むことへの違和感と怒りが、じわじわと広がりつつある。私たちは辺野古を、高江を、安波を、宜野湾を、嘉手納を、徳之島を、馬毛を知っている。住民が本気で反対すればいい。それぞれの生活の場で、「軍隊・基地は人を破壊する。なくさなければいけない」と意思表示を絶やさなければいいのだ。(ya)


こどもたちを自衛隊の人質にさし出すな

2011-06-11 10:53:15 | インポート

 いまは10日の夕方、あすのマティダ市民劇場に先立ち、陸上自衛隊第15旅団音楽隊が福嶺、宮島、両小学校内での演奏会をやっている最中か。報道も教育長も7日時点で知ったというが…まさに騙し討ちといえる。大人の場合は無料だし、付き合いもあるしでまだ理解もできるが、こどもを標的にするとは、やればやるものとつくづく思う。

 いつ、誰が学校側に持ってきた話か明らかにされなければならない。誰が見ても今回の演奏会は宮古の軍事利用を進める活動の一環なのだから。

 受け入れる側は「生の演奏を聴く機会が少ないので」とオウムのように繰り返す。文部科学省のやるべきことなのに、自分たちの怠慢を棚に上げた詭弁だ。保護者にとっては学校にこどもたちを「人質」に取られているようなものだ。その学校がこどもたちを自衛隊に「人質」としてさし出すのか、と怒りがこみ上げるが、どちらも生徒数が20名前後の小規模校。現在、規模適正化という統廃合の話が進められている中、ボスの言うことを聞かねば不利益をこうむる、まさに学校自体が人質にとられている、と思うのは善意に過ぎるだろうか。

 「日本」の中の小さな県・沖縄、その沖縄の中の小さな島・宮古、またその宮古の中の小さな学校、狙い撃ちされるのはいつも同じ構図だ。きょうもあすも、挨拶などで取り上げられるだろう東日本大震災の救援活動、「兵隊さんありがとう」のようで鳥肌がたつ.。地震、津波、国策である原発によって被災して人たちの心を、また基地建設という国策に利用される。(普)