つれづれ 2

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

風景に歴史を訪ねて

2017-01-22 12:42:52 | 馬場先生の野外講座



2016年10月期:第4回
湘南のまち藤沢へ-遊行寺( 清浄光寺)と新林公園

今年初めての野外講座は初詣を兼ねて藤沢市にある古刹遊行寺を訪ね
午後は片瀬山の麓にある新林公園を散策、と云ういい一日でした。

朝、集合場所で森脇さんから前回の横浜での集合写真を頂いた。
みんなの笑顔が素敵でした~
この日も笑顔で馬場先生のプリントを片手に歩いてきました。(1月21日)

小田急江ノ島線藤沢本町駅で下車、快晴の空が気持ちよかった。
程なく歩いて境川の架かる遊行寺橋よりの景観です。



時宗総本山遊行寺(正しくは清浄光寺)の
黒く塗られた大きな総門(冠木門)が見えて来る。
総門を潜り、いろは坂と云う勾配の緩やかな坂道を歩く…



銀杏の大木が聳え立つ…葉が無いのに、もの凄い迫力を感じた。
標高30メートルもあったが昭和57年8月の台風で惜しくも10メートル余りが
折れてしまい今では20メートル位の様ですがそれでも凄い大木です。



馬場先生が昭和57年前に偶々撮っていたと云う写真を
プリントに貼付して下さっていたので掲載します。
クリックで拡大します


本堂
登録有形文化財



木造建築物としては関東一円では随一の大きな仏殿と云われています。



宗祖・一遍上人像



鐘楼 登録有形文化財です。
延文元年1356年鋳造され「延文の鐘」と呼ばれ現在も朝夕に時報として撞かれる。
戦国時代に小田原城へ持ち去られるが寛永3年1626年遊行寺の
檀徒 中里理安らの働きによって当山に戻る。
鐘楼の下には中里理安の墓とその子利益の墓碑があった。



中雀門
境内最古の木造建造物で重要文化財。
1859年建築、大棟に皇室との繋がりを示す菊の御紋、
屋根の下に徳川家の御紋である三葉葵が刻まれている
現在も正門として使用されている。



放生池
この池は対岸の太鼓堂をのぞみ、池中には聖観世音を祀る中島を配し
真鯉、緋鯉が多数泳いでいる。



弁財天社。開運弁財天を祀る。



敵味方供養塔 博愛思想を表す日本最古の碑
上杉膳秀の乱の犠牲となった人々や動物を供養した碑。
石碑建立の施主は足利持氏、名号は14代太空上人による。



境内では梅や椿が咲き芳香が漂っていた…
長生院(小栗堂)です



裏に小栗判官公並びに十有志の五輪塔の墓がある。
ここで馬場先生から小栗満重が乗りこなした
「必ず人を喰らふが故 鬼鹿毛と名づく」と云う「悪馬」の話を伺う。
八王子の横山党が敵役として登場するなど
説経節「をくり」によって名高い近世初期の大作
「小栗半官絵巻」の資料も見せて頂いた。



照手姫の五輪塔の墓



遊行寺坂。
寺の東側を下っている東海道の坂を遊行寺坂と呼ぶ、
相模原台地が平地に臨む先端部にあたり、
正月の箱根駅伝では8区後半の難所として知られている。



午後は新林公園を訪ねる。



旧小池家の母屋が移築されている。



母屋の裏。



広々とした公園内にある池の周りには木道の散歩道があり
静かな片瀬山の麓です。




古刹遊行寺の初詣は然る事ながら、
山里の様な新林公園も堪能でき
1月に相応しい良い野外講座でした。

2月の野外講座はお休みの月ですが
又3月にはどんな風景に出会えるか楽しみです。










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