つれづれ 2

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

玉川上水を訪ねる

2015-09-25 12:29:31 | お出かけ


昨日は、暑くなく寒くなく歩くのにはお誂えの日でした。(9月24日)
「玉川上水を訪ねてみませんか…」
数日前、清宮さん (この会にチーフさん)からお誘いを頂いたので
以前、野外講座で行き、羽村の堰の構造が印象深かったのを思い出し
懐かしさを感じながら、皆さんと一緒に参加してきました。
この日の水量は随分多い様に感じました。

羽村駅東口の五ノ神社の境内の一画にあるまいまいず井戸


まいまいず井戸
井戸に向って降りる通路がカタツムリに似ている事から名付けられた。
削井技術の未発達の時代は、筒状井戸が掘りにくい砂礫層地帯に井戸を
設ける必要からこのような擂鉢状をとるに至った様です。
昭和36年(1971)に町営水道が出来るまで現役の水道として使われていた。


羽村駅西口へ駅のエレベーターで移動した。
これから行く玉川上水まで歩く地図です。


クリックで拡大します。

馬の水飲み場とお寺坂の前を通る
農家の人達が畑がハケ上(段丘)にあったのでこの坂に大変苦労し
肥料や収穫物の運搬は荷車を引く馬に頼っていた為この急坂を
のぼった所に水飲み場を作り馬をいたわった。
尚、近くに禅林寺があるのでお寺坂と呼ばれた。
この先は かなりの急な坂の車道になっていた。


大菩薩峠を書いた中里介山の墓のあう禅林寺の下を過ぎた辺りに
羽村の自冶会館が見えて来た。お洒落な建物、まるで結婚式場みたいです。


いよいよ羽村の堰水門が見えてきました。



この水門では水の量を調整して玉川上水に流す様にしています。
この日は水量が多くて、すごい迫力でした。



玉川上水の上流です。


後ろを振り返ると多摩川の水を玉川上水に取り入れるための水門が見える。



多摩川の増水時にはこの水門を閉めて玉川上水に土砂などが
浸水するのを防ぐ事や洪水を回避させる事も出来ます。



水門で調整され余った水を多摩川に戻す仕組みになっています。



多摩川水面が広々としていて美しい…



振り返り「羽村取水堰」を眺める



この辺りの多摩川が、堰で構造されている事がよくわかります。



玉川上水の工事を請け負った玉川兄弟の象
多摩川の水を羽村から四谷大木戸(現在の新宿)まで約43㎞の距離を
高低差約92メートルで水を自然の力で流す事に苦労した、
川底の斜面を付けるのに夜間提灯の灯りや線香を束ねた火を灯し
その先の傾斜度を測って川底に傾斜をつけて掘ったそうです。
完成させた功績により「玉川」の姓が許され 
農民であった兄弟は武士と同身分の扱いになった。
東京台東区の聖徳寺に玉川兄弟の墓がある。



暫らくの間、左に玉川上水、右に多摩川を見ながら歩いた。



玉川上水に大きな鯉や可愛いカルガモの泳ぐ姿が見えた。



福生加美上水公園

この近くのベンチで昼食を済ませた。


美しい玉川上水の流れ…



スケッチをしているグループに出会いました。



牛浜橋の上から眺める玉川上水です。



五丁橋の上からの玉川上水…


みずくらいど公園
玉川上水の開削の際、この付近で水が地中に吸い込まれ失敗したと云う
故事から地名が生まれたのだそうです。ここで少し休憩をする。
腰を下ろすと立つのが大変です。「どっこいしょ!」で又歩き始める。

「ここまでくれば拝島駅はもうすぐですョ~」という清宮さん
今日は羽村から福生、牛浜、拝島までの散策コースを歩いた…
拝島駅でお茶して帰って歩数計を見たら19,728歩 約2万歩でした。
良く歩いたけど楽しい一日でした。