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つれづれ 2

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

流域紀行八王子 -風景に歴史を訪ねて

2016-03-20 15:55:53 | 馬場先生の野外講座



城山川をさかのぼる ③宮ノ前から八王子城跡まで

城山川をさかのぼるの野外講座は
小雨模様になりましたがみんな元気に出発しました。(3月19日)
JR高尾駅前からバスに乗り宮ノ前で下車、近くの空き地に集まり
先生から今日の行程と資料の説明があった。
私達のうしろには、城山川が流れています。



道沿いにある宗関寺、その前にある土塁の様な土盛りが
今でも残っている根小屋地区の説明があった。



宗関寺
牛頭山寺華厳院と称する古刹であったが、天正18年八王子城落城と共に
焼失してしまいました その後、寺号を朝遊山宗関寺として建立しました。



裏山の山頂に立つ観音堂へ石段を登って行った。
霧が立ちこめて幻想的な眺めです。



遠く霧がたちこめて…雨模様の日でないと味わう事の出来ない観音像からの景観です。
うっすらと霞む様な遠景が素晴らしい眺めでした。





眼下には、かっての根小屋地区にある宗関寺の檀方、
武将や職人達の生活があったであろう地区を眺める事が出来、
民家や畑が いい風情を見せていました。



芽吹く前の雑木林と里風景が素敵でした。



何時までも眺めて居たい位でしたが、振り返りながら降りる…



坂を降りてバス通りに出た、雨も上がり明るくなってきて、
今、登った観音堂が上の方に見えます。



程無く歩いたところの右側にある石段を登ると
北条氏照の墓がありますが
今日は雨の後で足元が悪いので登りませんでした。



川沿いに右側の細い山道を歩いて行くと広い竹林で終わっていた。
長田さんと仰る年配の方が昔の宗関寺の話などをして下さって楽しいひと時を過ごした。



ガイダンス施設
きれいな建物で八王子城や城主北条氏照に付いて学べる施設です。
広くて大きい窓がある明るい部屋のテーブルに座って
JR高尾駅の売店で買ってきた おにぎりを食べた…一味違う感じだった。

ここでアシスタントの森脇さんが
1月の訪ねた横浜の集合写真をみんなに下さった。
はがき大のアルバム用の写真の裏には一人一人の名前が入った用紙が添付されています。
何時もこうして下さるけど、これが助かるの… 名前を思い出せない事が多くなったから…

それより嬉しいのは、もう一枚 A4に大きくした写真も下さいました。
「みんなの笑顔が良かったので…」と仰っていましたが、申し訳なく思いました。

十五周年の記念ですから…と仰っていましたが
又、次回の集合写真を撮る時まで頑張って歩きましょうネ~と
食事を頂きながら眺めていました。 励みになります。
早速、額を買って入れましょう~、いい記念ですもの




午後は八王子御主殿跡を歩きました。
以前、この講座で来ていますが その頃はガイダンスの施設もなかった上に
今はボランティアさんも付いてくれます。



古道を歩く。上の橋のある道です。



大手門跡。
左側に立派な大手門があった所だそうです。



曳き橋
戦いの時は取り外せば、敵が渡れない橋です。



曳き橋も古くなったので去年から修理が始まり
完成した様に聞きましたが、まだ渡る事は出来ない様です。



古道に戻って曳き橋の下を歩きます。



往時の石垣の石には数字が書いてあるので、目印に見るといいですよ
又、所々に橋台の石垣が昔のまま残っています。
と先生が私達に仰って下さった。





御主殿の滝、
雨で土が滑るので滝までは降りませんでしたが落城の頃は
もっと深い谷だったようです。



御主殿跡、館のあった場所です。土塁が工夫されています。



礎石が沢山並んで居る事から建物があった事が解ります。
様々な生活用品も出土している写真も見ました。



最後に歩いた所がアスダ曲輪、ここからガイダンス迄戻り解散しました。

この快晴の空の色。
「城山川をさかのぼる」の最後に相応しい空になりました。

城と云えば以前、この講座で江戸城跡を訪ねたのを思い出しました。
江戸城は平地に造られた立派な天守閣のあるお城でした。

戦国時代の八王子城は山の地形を生かして築かれた城で
天守閣はありません。 いわゆる山城と呼ばれるものです。
いざ戦いとなれば山の要害地区を中心として戦ったのだと思いますが
土塁の役割も重要だったと思います。
時代の流れを感じました。

馬場先生の講座は4月からは北浅川に沿って歩きます。
又、どんな景色に出会えるか楽しみです。













新春の横浜へ

2016-01-17 14:38:52 | 馬場先生の野外講座


みなとみらい地区を歩く

野外講座では、みなとみらい地区を訪ねました。(1月16日)
みなとみらい駅を出る前に
「エスカレーターから見る黒い壁面に刻まれている詩に注意して見る様に…」
と、ホームで先生から勧められたのがこの壁面です。


原文はドイツ語の様ですがその上に和訳されています。率直に感動しました

樹樹は生育する事のない
無数の芽を生み
根を張り 枝や葉を拡げて
   固体と種の保存には ありあまるほどの
養分を吸収する
樹樹はこの溢れんばかりの過剰を
  使う事も享受することもなく自然に還すが
動物はこの溢れる養分を自由で
嬉嬉とした自らの運動に使用する
この様な自然は その初源から生命の
無限の展開にむけて序曲を奏でている
物質としての束縛を少しずつ断ち切り
  やがて自らの姿を自由に変えていくのである

詩の意味はそれぞれ見る側の思いで、その人なりに解釈すれば
良いのでしょうが…生命の循環、共存…など
時には考えてみたら…と、この詩は投げかけている様に思えました。


当日配られたプリントに貼付されていた福岡伸一の動的平衝のコラムです。



みなとみらい駅から歩き始める。
中央に見える半円形のインターコンチネンタルホテルを横から見るのは初めてです。



雲一つない青空がきれいでした。



「汐入の池」の先にある橋を渡って海に出る





「ぷかりさん橋」だそうです。観光船乗り場の様です。



旧横浜船渠会社 第二号ドック。
実際にドックとして使われたものです
1997年(平成9年)に国の重要文化財に指定されています。
ドックガーデン広場として市民に開放されています。



道の脇に色々な実物が展示されていました。
これはエアーコンプレッサーです。



日本丸です。



横浜ランドマークタワーを見上げる…やっぱり横浜のシンボル的存在です。
高さ296メートル、69階建て…



汽車道を歩いた。



往時のレールが敷かれたままの道。鉄道橋の下を通る。



快晴の空と海風が気持ち良くて写真を撮りまくる…
何時まで眺めていても飽きない景観です



通称「額縁ビル」だそうです。
快晴の空が美しい



この額縁ビルの傍にある建物の3階のシーメンズクラブで昼食。
予約して下さってあったので直ぐに食べられた。
お値段も良心的で…すご~く美味しかった。
その上、眺望が最高です。
旧き横浜のレンガ倉庫、新しいベイブリッチなどが一望でき
素晴らしい場所にあるホテルでした~





午後は赤レンガ倉庫が見える道を歩き始める…


赤レンガ倉庫1号館の広場では一部がスケート場として公開されています。



どうしてもシャッターを押してしまうみなとみらいビル群です。



大さん橋ふ頭を歩いた。
先生のプリントですと、この辺りで解散の予定の様になっていますが
「だめだめ もっと先まで連れてって…」
森脇さんには集合写真を撮ってもらうし我儘放題の生徒です…






この辺りが大さん橋ふ頭の先端です。



関内駅に向かう途中
遠くに見えた緑の帽子のクイーンの塔(横浜税関)



キングの塔(神奈川県庁本庁舎)



ジャックの塔(横浜市開港記念会館)

この三塔は以前この講座で訪ねているので懐かしかった…


横浜スタジアムの前を通り、関内駅から帰途につく


快晴なお天気も私達に味方した様で綺麗な青空でした。
潮の香りを堪能しながら異国に来た様な気分になりました。
何度来ても横浜は新鮮です。



2月は寒いから講座はお休みです。
3月から又馬場フアミリーは歩きます。









流域紀行八王子 -風景に歴史を訪ねて

2015-12-20 17:16:49 | 馬場先生の野外講座


城山川をさかのぼる ②出羽橋から御霊谷川、八王子城下跡

前回に続き出羽橋から城山川をさかのぼり、
小さい支流 御霊谷川を訪ね、
その後、八王子城の城下町跡とされる一帯を歩いて来ました。

朝はこの冬初めての冷え込みになりましたが
日中は歩くのに丁度良い暖かさになって
足取りも軽く歩いてきました。(12月19日)

バスで終点の城山手で下車、出羽橋からの出発です。



きれいな流れの城山川をさかのぼる。



遠くに妙観寺が見えてくる。



妙観寺は昭和16年(1941)本堂を焼失、同年12月に再興された。
旧本尊は大横町極楽寺本尊歯吹如来と伝える。



御霊谷川が城山川に合流している地点を見ながら歩く…



途中、枯れ色に染まっている光景を見ながら先生が
「江戸時代に「枯野見」と云う風雅な遊びを楽しんだ様です…と話された
枯野を見て、過ぎ去った季節と これから訪れる季節を連想する…枯野見…
往時の人は美の感覚に素晴らしいものをもっていた様です…」と
そんな行楽もあったのかと嬉しくなる様な話でした。



御霊谷川をさかのぼり



御霊谷川が周囲を囲むように流れる中に御霊明神社が見える。



大きな屋根に覆われている御霊明神社
昔の領主梶原氏により建立。(写真は田子さんの提供です)

ここまで歩いて昼食を食べた、天ぷらうどんは温かくて美味しかった。
私は久しぶりの おうどんでしたので汁まで全部頂いちゃいました!

午後は先ず車道の向かい側に見える梶原八幡神社へ向かった。



鳥居を潜ると杉の大木の根元が残っていた。
上は鉄板で覆われて保存されていた。
周囲が2丈4,5尺もあったそうです。



石段を上って…梶原八幡神社です。(写真は田子さんの提供です)



弘法大師による筆一軸、八幡宮の三字の様です。
馬場先生のプリントに貼付されていました。



梶原八幡神社の拝殿と神殿



北へ中央自動車道の歩道橋を渡った所に梶原家の墓地があった。



陽だまりの温かい落ち葉の道を更に歩くと
刀匠武蔵太郎安国鍛刀之地の碑が立っていた。
先生のプリントによれば
『稿』に「鍛冶屋村 鍛冶藤吾藤太小名鍛冶屋村に住せり、
先祖を周重と云、天正4年(1576)当所に来り住し、刀剣を製造す、
しばし東照宮の御用を勤めしにより、屋敷地を賜りしと云」とあります。



旧八日市宿の東端に見上げる様な大きな桜の古木がありました。



桜の根元に二つ並んだ古い石仏が昔を語っているかの様に見えました。

2015年最後の野外講座でした。
今年も若い皆様に元気を頂きながら歩く事が出来ました。

2016年1月は新春の横浜、みなとみらいを訪ねる予定だそうです。
4年前に横浜を10回にわたって受講したのを思い出しました。
現在の横浜はもちろんの事、横浜の歴史にも魅力があります。
楽しみです。 
来年も馬場ファミリーは元気に歩きます。
どうぞ佳いお年をお迎えください




流域紀行八王子 -風景に歴史を訪ねて

2015-11-22 17:56:20 | 馬場先生の野外講座


城山川をさかのぼる  ①五反田橋から出羽橋まで

前回10月は風邪の為にお休みをしたので
「お久しぶり…」 とか「先月はどうしたの…」と
お仲間から聞かれるので ちょっと浦島気分の様でした。
やっぱりみんなに逢えて一緒に歩くのは楽しいです。
柔らかい陽射しの下で足取りも軽く歩いてきました。(11月21日)

八王子北口から松枝住宅行きのバスに乗り住宅中央で下車して歩き始める。
城山川下方と北浅川上方の合流している辺りから上流を目指して歩き始めた。

田子さんの撮影です。


まるで絵に描いた様な小春日和です。



五反田橋からの眺めです。



城山川をさかのぼる…



陣馬街道に出ると遠くに西連寺が見えてきました。



西連寺の仁王門



西蓮寺境内



薬師堂



特別にお堂の中を拝見させて頂きました。
薬師堂の十二神将像です。
厨子の中には本尊の薬師像が入っています。
(十二神将像は全て一緒に歩いている田子さんが撮影して送ってくださいました)










 











相変わらず素晴らしい写真ですね!


けやき橋です。



けやき橋と云う名前の由来である けやきの森の中を歩いた。
広い面積を占める けやき林の中の木道を歩いて出たところです。



素敵な秋色を眺めながら森を降り…



再び遡ると不動橋が見えてきました



落ち葉を踏みしめながら緩やかな勾配を滝不動尊まで歩いた。


きれいなススキに囲まれて滝不動尊が祀られています。
馬場先生のプリントによれば、
滝と云う語は水が激しく流れる「たぎる」の意で、そこから山腹の急傾斜地・絶壁・崖
などの嶮しい地形を指すようになった。不動は大日如来の化身とされ、大日の種字が
水の意をもつ事から水流との親縁があり、川筋の崖地に臨んで祀る事が多く見られる。



ほどなく歩き馬車道で昼食です。
洋館風の建物で大正ロマン風の内装が落ち着いた店内でした。
パスタやコーヒー、ケーキ、アイスクリームなどの付いた
美味しいランチを頂きました。



午後の最初は日枝山王神社をお詣りする。



出羽橋
かなり凝ったデザインの橋です。
この橋を渡る道筋は鎌倉街道山の道になります。



橋の南に見える出羽山から橋の名前がつけられています。


戦国時代の八王子城主であった北条氏照の重臣、
近藤出羽守の屋敷があった所とされる出羽山公園の中を歩き、
バス停城山手入り口で解散になりました。

穏やかな小春日和、ちょっと急ぐと心地よく汗ばむ位の暖かな一日でした。
ススキの穂が透明な陽光に輝いていたのが印象に残っています。
次回の「出羽橋から御霊谷川へ」のコースもどんな風景に出会えるのか楽しみです。


流域紀行八王子 -風景に歴史を訪ねて

2015-10-31 10:00:16 | 馬場先生の野外講座


川口川下流域 中野橋から中田遺跡公園を経て原屋敷橋まで

10月期第一回の野外講座は10月17日でしたが
風邪の為欠席しました。本当に残念でした。
日頃、家族から「無理はしないように…」と云われているので諦めました。
床の中で ゴホン、ゴホンの一日を過ごしていました。

でもその後、皆さまから届いた写真を拝見しているうちに
実際は歩いていませんが「ブログに掲載しようかしら」と思い立ち
早速投稿する事にしました。

丁度10月も今日で終わりなので、思いついて良かった!
と云う訳で馬場先生のプリントの一部などから投稿します。


中田遺跡公園
プリントに貼付されていた馬場先生の写真です。


欠席した為に森脇さんから当日の写真入りのお手紙が届きました。
お手紙に貼付されている写真を私がカメラで撮ってみました…
歩き始めた川口川からの眺めだそうです。


かるがも のお母さんの後ろには 子がもが…


田子さんがメールに添付して下さった写真は6枚です。
子安神社の湧水


喜福寺のしだれ桜


喜福寺六地蔵


勝光寺からの川口川流域下流


原屋敷橋


日本機械、もと養蚕の家
板張りの家を眺めていると雰囲気までもが伝わってくる様です。

来月11月はもちろん出席できます~
今度はどんな風景に出会えるかしら…今から楽しみです。