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月齢進行表

~aki's diary~

【映画】Lily

2011-08-12 21:40:44 | 映画・シネマ

Lily_2
Lily


とっても洋画っぽいけど、監督は日本人。
全編アメリカでロケした映画だから、洋画っぽいのは当たり前っちゃ当たり前なんだけど、全体のトーンがね、なんか日本人の感覚とは違うかなぁ~って思いました。
反対に、ストーリー展開は日本人好み。
新鮮さと馴染みやすさを併せ持った、どこか不思議な映画でした。
重めな内容なのに どこか浮遊感が漂うところは、岩井俊二監督の映画に少し似てるかも?
ちょっと軽めのテクノな音楽も、いい感じでした。


あんまし説明する映画でもないような気がするので、感想はこれくらいで。



映画は¥1000以内で見るのがマイ・ルールです。
名古屋の映画館は木曜がレディスデーで¥1000になる所が多いのですが、見たい映画に対して木曜日の数が足りません。(笑)
そして、名古屋の場合「わざわざ見に行く」ということがないので、たまたま名古屋で仕事があった時に見に行くって感じ。
その「たまたま」が木曜に当たる確率は非常に少ないわけです。

Members


そんなわけで、入会してしまいました~
ゴールド劇場・シルバー劇場・伏見ミリオン座・センチュリーシネマの4館は、いつでも¥1000になるというシネ・メンバーズ会員。
年会費¥5000という金額に今まで躊躇しておりましたが、1本あたり¥800の割引として計算すると、¥5000くらいはすぐモトが取れるんじゃないかと思いまして…。
さ、これからは名古屋で仕事した日は映画を見に行くぞ~♪



明日は金公園の中にある「金神社」でライブです。
金神社のホームページによると
●真夏の夕べ
 時間:18:00~20:00
 催事:境内野外コンサート・飲食屋台(ビール・ソフトドリンク・焼きそば 等)
てことらしいです。
久々の野外、テンション上がります。


今日もキレイな月夜。
明日も良いお天気でありますように。
次の満月まで、あと2日。


【映画】奇跡

2011-08-09 10:52:12 | 映画・シネマ

Kiseki
奇跡


父親(オダギリ・ジョー)と母親(大塚寧々)の離婚を機に、生まれ育った大阪を離れ、福岡と鹿児島で別々の生活をすることになった小学生の兄弟 航一(前田航基)と龍之介(前田旺志郎)。
ある日、航一はクラスメイトから「九州新幹線開通の日、『つばめ』と『さくら』の一番列車がすれ違う瞬間を見ると願いが叶う」という噂を聞きつける。
新しい環境になかなか馴染めず、もう一度家族4人で暮らすことを願う航一は、その願いを九州新幹線に託し『奇跡』を起こす計画を立てる。


航一と龍之介を中心に、それぞれの友達がそれぞれの想いを抱いて”奇跡”を起こそうと奮闘する姿が描かれている、小さなアドベンチャー。
それに巻き込まれる大人達にも、小さな奇跡が起きる。
微笑ましくて、温かい映画でした。
主演は「まえだまえだ」のふたり。
びっくりした。めっちゃ演技上手いやん。
ぽよ~んとした弟と、ツッコむ兄ちゃん。さすが兄弟漫才師だけあって、間の取り方が絶妙です。
「兄ちゃん、父ちゃんなぁ、インディーズでCD作ったんやで。」
「ふぅ~ん。」
「なぁ兄ちゃん、インディーズってどういう意味?」
「そやなぁ…、もうちょっと頑張れっちゅう意味やわ。」
「ふぅ~ん。」
みたいな会話が 随所に出て来て、下手なコントを見てるより笑けます。ww
そんなところも含め、結構おすすめの1本。


本木雅弘と内田哉々子の娘も、龍之介のクラスメイト役で出演してます。
この映画には樹木希林さんも出ているので、祖母と孫の初共演ですね。
小学生には見えないスラーッとした長身と、母親役の夏川結衣の向こうを堂々と張る演技力は、大物の予感がしますね~。
その他の子役も味のある子ばかりで、子役大活躍の映画でした。


そうそう、原田芳雄さんも出演してました。
主演じゃなくても、印象に残る存在感のある役者さんですね。
合掌。


【映画】ダンシング・チャップリン

2011-07-28 23:59:45 | 映画・シネマ

Chaplin
ダンシング・チャップリン


チャールズ・チャップリンの映画を振付師のローラン・プティがバレエ作品にし、そのバレエを周防正行監督が映画にしました。
映画は2部構成になっていて、第一幕はこの映画の製作過程を追ったドキュメンタリー、第二幕は全20演目あるバレエ作品を13演目に凝縮した「バレエ映画」という流れでした。


チャップリンの映画はいくつか観たことがありましたが、バレエ作品の存在は全く知らなかったので、全編通して興味深く見せて頂きました
が、大画面で観る必要の有無みたいなところで振返ると、第一幕はTVやDVDでメイキング映像として見るという選択でもよかったかも?
逆に第二幕は、映画ならではの見せ方が考えてあって良かったなぁと思います。ダンサーの細かい表情の動きや、舞台袖からや上から撮ったアングルなど、舞台を観客として見た時に「ああ、この角度で見たい」と思いそうなオイシイ部分を、きっちりキャッチしていたように思います。


主演のルイージ・ボニーノは、プティがこの作品を書いた時からずっとチャプリンを演じ続けて来たダンサー。60歳らしいのですが、全く年齢を感じさせないキレのある踊りと、豊かな表現力は圧巻でした。
そして、複数の演目でボニーノの相手役を務めた草刈民代。
「黄金狂時代」で、男達を手玉にとる酒場の女を演じているのですが、キュートな表情や仕草にティンカー・ベルを思い出し、「街の灯」で演じた盲目の花売り娘の素朴さに涙し…。
彼女も素敵なバレエ・ダンサーでした。


去る2011年7月10日、ローラン・プティ氏が亡くなりました。
映画「ダンシング・チャップリン」は、ダンサー生命が残り少なくなったボニーノや草刈民代の「現役の姿」を残す意味合いがあったようですが、思いがけずプティ遺作のようになってしまいました。
プティ氏のご冥福をお祈りいたします。


【映画】プッチーニの愛人

2011-07-26 22:24:53 | 映画・シネマ

Puccini
プッチーニの愛人


1909年イタリアのトスカーナ。
「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」などのオペラを作曲したジャコモ・プッチーニ。
プッチーニが「西部の娘」を作曲している最中、プッチーニとの不貞を疑われたことを苦にしたメイドのドーリア・マンフレーディが自殺した。
ドーリアの死後に彼女とプッチーニの不倫疑惑は晴れ、ドーリアの遺族と示談が成立する。
しかし、そこでひとつの疑問が残される。
女好きで知られ、いつも愛人を題材に新作を書いていたと言われるプッチーニの「西部の娘」のモデルになったのは、ドーリアでなければ一体誰なのか?


オペラ愛好家の間では有名な「ドーリア・マンフレーディ事件」の真実を、パオロ・ベンヴェヌーティ監督と彼の教え子達が、当時を知る関係者に綿密な取材を重ねた上でつかんだ情報を元に映画化したもの。

と、細々説明してしまいましたが…
この作品の素晴らしいところは プッチーニにまつわるスキャンダルのミステリアスさを、見惚れるほど美しい映像と音楽だけで綴ったところにありました。
全編通して、セリフはほどんとありません。
所々、プッチーニやドーリアが書いたと思われる書簡の朗読があるだけ。
それで充分と思わせるだけの芸術性を持った作品でした。
ミュージカルでもなくオペラとも違う、不思議な手法を用いた映画ですが、登場する人の感情の闇と光を素晴らしく描き出していたと思います。(見る人によって賛否は真っ二つに分かれると思いますけど)
静謐な雰囲気を湛えているのに、なかなか見応えのある映画でした。


【映画】再会の食卓

2011-07-20 23:25:15 | 映画・シネマ

Saikai
再会の食卓


内戦によって上海から台湾に追われたイェンション(リン・フェン)は、40年ぶりに上海を訪れることを許される。
イェンションと40年前に生き別れた妻のユィアー(リサ・ルー)は、新しい夫シャンミン(シュー・ツァイゲン)と新しい家庭を築いていたが、イェンションが上海へ来るという手紙に心が揺れる。
そんな妻の気持ちを察して、イェンションを大切にもてなすシャンミン。
日々、小さな不安や不満に目を瞑ることで平安を保ってきたシャンミンとユィアーと その家族達は、イェンションがユィアーを台湾へ連れて帰りたいと切り出したことからお互いの気持ちを爆発させ、揺れ始める。


家族で、夫婦で、元夫と夫婦の3人で…。
色々なシチュエーションで「食卓」を囲むシーンが出て来るのですが、人が食事をするシーンが こんなにも切なく見えて仕方がなかった映画は初めてかもしれません。
激しく感情をぶつけるシーンより、本音を抑えて穏やかに振る舞っているシーンの方が数倍心に残る映画でした。