「馴れにし年月を思へば」、子供たちがそれぞれの家族を持ち離れていくと、安心するとともに寂しさもあります。また、久しぶりに息子や娘と話すと、彼ら彼女らの時代だと頼もしく思います。
同じことを自分の親も感じていたことでしょう。年月の経過とともに、子供は育って大人になり、親は老いて隠居します。若いころ、21世紀になると世の中が劇的に変わると根拠のない期待をしたものです。十年一昔といいますが、世紀が変わってもう20年も過ぎ、ミレニアム世代の子供たちもおじさん、おばさんになってしまいました。
今の世の中、ネットやSNSの時代、パソコンやスマホが使えなくては仕事になりません。昔はどのように仕事をしていたのか。朝、まずは書類に目を通し、かかってくる電話に対応、問題があれば現場に駆け付けるのか仕事のやり方でした。それが、まずはメールや掲示板の未読をチェックし、返信や書き込み、ZOOMなどでテレビ会議、そして現場の様子も動画、VRで現地にいかなくてよくなるでしよう。
このような変化にも関わらず、オフィスに人が沢山いて、デスクに書類が山積み、電話がじゃんじゃんなっているようでは、その職場のデジタル化は遅れているとすぐに分かります。どちらの方が仕事やってる感があるかは世代によるでしょう。息子は隔日で出社とリモートワークだそうですが、むしろストレスが無く快適だと云ってます。リアルでなければ信じられず、昔を懐かしんでいるようならば、もはや引退の時期でしょう。