「志留まり、事変じにけるさまはあはれなれ」、権力者が己の望みだけをしゃにむに求めると、空しい結果になることは昔も変わらないようです。国のリーダーとは、昔ならば王様です。王は民の声を聴いて判断しなければ善い政治はできません。そのため、自らの施策について、どうして実行するのか説明し、人々の納得を得ることが大切です。これは国にかぎらず、企業のトップも同じです。組織が一丸となって取り組むには、そのメンバーの理解が無ければなりません。
会社でも、トップダウンと言いながら一言の説明なしに断行するトップがいます。部下は指示には従いますが、納得しなければ半分の力も出せません。何故やらないと恫喝すると必死にはなりますが、その仕事には心が込められていないため何かと不都合が生じます。将に、その悪例が今の政府のコロナ対策で展開されています。打開するにはトップが替わることが最善の方策といえるでしょう。その意味では、今の展開は冬に向けて最悪の事態は避けれるかもしれません。