わさびの日記

老後の暮らしを模索しています。健康のためランニング、楽しみにクラリネット、それに古文書解読を趣味にしたいと思っています。

徒然草第ニ十五段 (志留まり、事変じにけるさまはあはれなれ)

2021-09-10 17:51:09 | 徒然草

「志とどまり、事変じにけるさまはあはれなれ」、権力者が己の望みだけをしゃにむに求めると、空しい結果になることは昔も変わらないようです。国のリーダーとは、昔ならば王様です。王は民の声を聴いて判断しなければ善い政治はできません。そのため、自らの施策について、どうして実行するのか説明し、人々の納得を得ることが大切です。これは国にかぎらず、企業のトップも同じです。組織が一丸となって取り組むには、そのメンバーの理解が無ければなりません。

会社でも、トップダウンと言いながら一言の説明なしに断行するトップがいます。部下は指示には従いますが、納得しなければ半分の力も出せません。何故やらないと恫喝すると必死にはなりますが、その仕事には心が込められていないため何かと不都合が生じます。将に、その悪例が今の政府のコロナ対策で展開されています。打開するにはトップが替わることが最善の方策といえるでしょう。その意味では、今の展開は冬に向けて最悪の事態は避けれるかもしれません。

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大学の研究室

2021-09-10 07:05:35 | 思い出

大学の4年生になると研究室に所属します。4月に入った時、指導教官は海外の大学に出張していて夏休みまで戻ってこないと聞き驚きました。秋まで卒論のテーマを自力で探さなければなりません。研究室の教授から審査を依頼されている専門雑誌への投稿論文を査読するように指示されました。英文の論文を読むのは難しく、参考文献も、図書室にある過去の専門雑誌などから探し出しabstractだけでも読まなければならず大変でした。

査読した論文の概要と感想をまとめ教授に提出したら、「君は大学院に進むといい」と云われ、評価してもらったと喜ろこびました。ところが、もう一人の同じ研究室の友人も、就職活動にも行き詰まると、教授に云われて大学院に進むことになりました。教授は単にアシスタントになる院生の頭数が欲しかっただけだったようです。

査読を通して知識が広がったのも事実です。それが教授の指導方法だったのかもしれません。夏に担当教官が帰ってきましたが、特にテーマを与えられるでもなく、自分で見つけた研究ネタにアドバイスをくれるだけです。ゼミは興味を持った分野の資料を集めて発表する場でした。つまり、研究室は自主的な研究を通して学ぶ場で、今までの教えられる受身の教育とは全く違うを実感しました。

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