つかぞうの音楽空間

ローエンドのしょぼくれ機器と築25年の6畳間で繰りひろがれる悲しくもいたいけな日々・・・
だったけど、引っ越しちゃった

えっ、停電ですか・・・BILL EVANS『The Complete Village Vanguard Recordings, 1961』

2011-12-16 09:41:38 | Jazz

 

1枚目の2曲目、厳密には1曲目は演奏じゃないので2トラック目と言ったほうが良いのかな・・・1分7秒から11秒ぐらいまでの4秒が無音になるの。買ったばかりなのに、いきなりショック。

初めて購入した「SHM-CD」規格のCDなこともあり、まずは小生の安物CDプレイヤーとの相性が悪いんじゃないかと疑っちゃった。でもね、同梱されている他の2枚では音飛びが再現しないの。

次に考えたのが、製造行程でケースへセットする際に盤へ傷が付いたんじゃないかってこと。そこでひっくり返して盤の内周近くを見ても、傷らしきものが見当たらない。加えて、成型時の樹脂の歪みや混入物らしきものもやはりなし。

目視だけではわからない。購入したCDショップに持ち込んで店に備えてあるCDプレイヤーで再生しても、やはり音が飛んじゃう。うーん、音がぽっかり抜けちゃうの。結局のところ製造メーカーに問い合わせてもらい、プレス不良かなにかの判断となり交換することになったんです。メーカーから交換品が届くまで2日かかるとのことなので、CDをそっくりお店に預けて帰宅しました。

 

ところがびっくり、帰宅後Amazonで同じCDを検索して眺めていたところ、こんなことが書いてあるじゃん!

 

おことわり
6/22発売ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビイ【完全版】』(UCCO-4063/5)につきまして、本商品のDISC 1の2曲目「グロリアズ・ステップ(take 1 / インタラプテッド)」の途中で音源が約4秒間中断いたします(1'07"-1'10")。
これは、ライヴ収録中に会場内で発生した一時的な停電によるもので、復旧までの間の演奏が文字通り「インタラプテッド=中断」されております。
完全なテイクではありませんが、音源の歴史的な価値を尊重して収録をいたしました。
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。

 

えええ、不良品じゃなかったのね・・・あちゃー。

CDの帯(購入時はこれしか読めないよね)にもこんなこと書いてなかったぜ・・・最初からわかってるのなら、記述しとかないと不良品と思っちゃうよ。「インタラプテッド」なんて英単語、受験勉強の時にも出て来た記憶がないもんな。和訳もしてないんじゃそのままスルー、気にも留めないよ。

元々の音源(マスターテープ)が停電で抜けちゃってるんなら、仕様がないもんね。交換品の到着連絡が来る前に、お店に預けたCDを引き取ってきましたよ。

 

 

(追伸.1)

そう言えば「Swing Journal」(休刊しちゃったみたいですね)だったか「ジャズ批評」だったかで、ビレッジバンガードの当該セッション中に停電があったんだとの記事をかなりむかーしに読んだ気もしますが・・・後年コンプリート盤が出るなんて発想がなかった小生には、こんな形で影響があるなんて思わなかったし、気にも留めなかった。停電の事実さえすっかり忘れていましたよ。

引き取って来たケースに封入されている解説ライナーにも音源欠落の記述はなしでした。メーカーは厄介なことをしましたね。

 

(追伸.2)

「Waltz for Debby」と「Sunday at the Village Vanguard」を(単品で)散々聴いて来たので、演奏順に時系列で並べたこのコンプリート盤にはどことなく収まりの悪さ、違和感がありますね。

いままでのCDのつもりで、次の演奏曲はこれだなと思っていても違う曲がかかっちゃう・・・贅沢すぎる悩みなんでしょうけどね。


最新の画像もっと見る