今日の「 お気に入り 」 。備忘の為の抜き書き 。
引用はじめ 。
「 Dum vita est, spes est.
ドゥム・ヴィータ・エスト 、スぺス・エスト
命のある限り 、希望はある 。
Dum spiro, spero.
ドゥム・スピロ 、スペロ
息をしている間 、私は希望を持つ 。
Dum vivimus, speramus.
ドゥム・ヴィヴィムス 、スぺラムス
生きている限り 、私は望む 。 」
「 人間はいつかは死にます 。それでもその死がすべてを終わ
らせるわけではない 、生きている限り希望があるのだと名
句は語っています 。 」
「 希望というのは 、生きている人間だけが語れるもの 」
( ´_ゝ`)
「 Letum non omnia finit.
ㇾトゥム・ノン・オムニア・フィニット
死がすべてのことを終わらせるわけではない 。 」
「 人間は永遠から来て有限を生き 、永遠に還る存在なのです 。
永遠が神の時間ならば 、有限は人間の時間であるはずです 。
たとえ私が『 今ここで 』苦しんでいても 、神の時間軸で
考えれば 、ただ流れゆくひとつの点みたいなものです 。
しかし 、それが現実ならば 、私は自らを単なる小さくて取
るに足りない存在として消えていきたくはありません 。私た
ちは 、ただひとりひとりに与えられたことを行い 、目の前
に開けた空間を埋めていくだけです .
だから私の希望とは 、たとえ『 死ぬ 』という選択肢を突
き付けられても 、絶対に受け入れないことです 。それが私
の最高の希望です 。
私にとって希望とは 、何かを成し得ることや 、何かに対
する期待やそれを満足させたいという気持ちなどではあり
ません 。ただ『 希望 』そのものが私の命であり 、生か
してくれるものなのです 。私は死と直面したときにこれを
悟りました 。 」
「 ただ 、もし今この瞬間の希望を問われるなら 、生きていて
も風のような人生を送ることです 。人間が分けた境界 、神の
思し召しに関係ない人間の欲望を 、不合理で不可解なこの世
のあらゆることを 、自由に吹き抜ける風のように生きられた
らなんと素晴らしいことかと思います 。
私が人間である限り 、この世界に属している限り不可能だと
知りながらもそんな夢を見ています 。だから『 希望 』なん
でしょうけどね 。 」
( 出典:ハン・ドンイル著「 教養としての『 ラテン語の授業 』
―― 古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流 」
本村凌二監訳、岡崎暢子訳 ダイヤモンド社刊 所収 )
( ´_ゝ`)
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