今日の「 お気に入り 」 。備忘の為の抜き書き 。
引用はじめ 。
「 Nolite ergo esse solliciti in crastinus enim dies sollicitis
erit sibi ipse sufficit diei militia sua .
明日のことまで思い悩むな 。明日のことは明日自らが思い悩む 。
その日の苦労はその日だけで十分である 。 」
「 思うに 、この一文は人間が耐えられる1日の痛みの値を述べた
言葉ではないでしょうか 。1日で我慢できる感情の許容範囲を
超えたら 、人はそこで悪あがきせずにその感情を翌日に持ち越
すべきです 。 」
「 すべてのことは過ぎ去っていきます 。だから今日の絶望を 、
今すぐ逃げ出したくなるような気持ちを 、煮えたぎるような
怒りを 、すべて明日に先送りにしてみるのです 。
すると自分を苦しめていた悩みごとが過ぎゆき 、やがては
遠く過ぎ去ってしまうことを感じられるでしょう 。 」
「 Hoc quoque transibit .
ホク・クオクェ・トランシビト
これもまた過ぎゆく 。 」
「 今 、 感じている苦しみや絶望は永遠に続くように感じます
が 、いつしか必ず抜け出せるときが来ます 。それがいつに
なるのかが誰にもわからないだけで 、いつかは必ず終わる
と断言できます 。」
「 うれしくて幸せな瞬間には思い切り喜んで幸せを享受し 、
それが過ぎ去るときも当然だと受け入れることです 。そし
ていつかまた 、そんな幸せな瞬間が訪れて笑えるように、
今を生きればいいのです 。つらいときには 、絶望や投げ
出したい気持ちを 、怒りを 、しばし明日に送ってしまいま
しょう 。その瞬間が過ぎていくことを待つのです 。
すべてのものは過ぎゆき 、私たちは死者が切望した明日だ
った “ 今日 “ を生きています 。過ぎたことにとらわれな
いでください 。私たち自身も 、悠久の時の中で 、ほんの
一瞬だけ留って過ぎゆく存在に過ぎないからです 。 」
( ´_ゝ`)
( 出典:ハン・ドンイル著「 教養としての『 ラテン語の授業 』
―― 古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流 」
本村凌二監訳、岡崎暢子訳 ダイヤモンド社刊 所収 )
( ついでながらの
筆者註 : 日本語にも入ってきている古典ラテン語の慣用表現 いろいろ:
「・ ad hoc アド・ホク: 暫定の 、臨時の ( アドホック )
・ ad lib アド・リブ( ad libitum アド・リビトゥムの略 ): 即興 ( アドリブ )
・ alius ibi ( alibi ) アリウス・イビ : 『 他の場所で 』の意 ( アリバイ )
・ a priori ア・プリオリ : 先天的に 、( 哲学 ) 先験的に ( アプリオリ )
・ aqua アクア : 水 ・・・ 今 乗ってる " 終のクルマ " の名前
・ corona コロナ : 王冠 ・・・ 今は昔 乗ってた " クルマ " の名前
・ de facto デ・ファクト : 事実上の ( デファクト )
・ exempli gratia ( e.g. ) : たとえば
・ et alii ( et al. ) エト・アリイ : その他の者達
・ et cetera ( etc. ) エト・ケテラ : その他 ( エトセトラ )
・ ego エゴ : 私 、自我
・ facsimile ファクスィミレ : 似せて作れ ( ファクシミリ )
・ fossa magna フォッサ・マグナ : 大きな溝 ( 大地溝帯 )
・ gloria グロリア : 栄光 ・・・ 昔 こんな名前の " クルマ " を運転したこともありました
・ id est ( i.e. ) : すなわち
・ persona non grata ペルソナ・ノン・グラータ : 外交上好ましくない人物
・ virus ウィルス : 毒 ・・・ 世界中で飛び交ってます 。
・ missile ミッスィレ : 投げられるもの ( ミサイル ) ・・・ 世界中で飛び交ってます 。 」
以上ウィキ情報 。
筆者が知ってるラテン語をもう一つ 。
・omnibus オムニブス :ラテン語の「 すべての 」を意味する形容詞「 オムニス 」
( omnis ) の複数形与格が omnibus 。「 すべての人のために 」
を意味するそうな ( オムニバス )
すべての 「 ブス 」ではありません 。
「 オムニバス映画 」「 オムニバスドラマ 」はよく耳にする言葉 。)
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