殿の睡眠障害と言えば、毎夜半定時(2時、あるいは3時のほぼジャスト時刻)に目覚めるという悪い習慣があります。で、しょうがないのでネットをやったり本を読んだりで、翌日(というか当日)は眼不足での一日を過ごす羽目に陥っています。どうやらイビキもかいているようではありますが、今日の話題の「睡眠時無呼吸症候群」ではないと勝手に信じているこの頃であります。(以下、週刊ダイヤモンドから一部抜粋)
『 睡眠時無呼吸症候群という病気をご存知だろうか。
睡眠時に気道が詰まり、10秒以上の呼吸停止あるいは低呼吸(換気量が50%以下)を繰り返す症状だ。7時間の睡眠で30回以上または1時間に5回以上の無呼吸および低呼吸がある場合、睡眠時無呼吸症候群(以下、無呼吸症)と診断される。
日本国内では人口の2%、約240万人の患者がいるといわれている。男性に多く、また肥満と加齢によって症状が悪化するため中高年男性の患者の比率はより高いものとなる。
御茶ノ水呼吸ケアクリニックの村田朗院長は、そのメカニズムについてこう説明する。
「舌は筋肉の塊。覚醒時には緊張しているが、睡眠時には弛緩し重力で垂れ下がる。すると舌根が気道を塞ぐかたちになり、そこを空気が通るので震えていびきをかく。さらに舌が落ちて気道をぴたっと塞いでしまうのが無呼吸症だ」
原因は、気道が狭い、舌が大きい、顎が小さい(弛緩した舌の逃げ場がない)など遺伝的な要因が大きいが、肥満により喉の周りに脂肪がつく、加齢により筋力が弱まる、飲酒により筋肉が緩むといった要因の場合もある。
つまり遺伝、肥満、加齢、生活習慣の悪化などの要因が重なり合い重症度を増していく。後述するが、無呼吸症とメタボリックシンドロームは相互に関係があり、悪循環に陥っていく。
正常な睡眠の場合、人は深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を1.5~2時間のサイクルで繰り返し、3~4サイクルで十分な睡眠を得る。上図では最初のノンレム睡眠で睡眠の深さ4に達し、2度目と3度目のノンレム睡眠で深さ3に達している。
ところが無呼吸症の場合、呼吸停止によって低酸素血症に陥り、そのままでは窒息死してしまうため脳が覚醒し(中途覚醒)、呼吸を再開させて再び眠るということを繰り返す。頻繁に脳が覚醒するために、深い眠りに達することができない。覚醒とレム睡眠を行ったり来たりして、深さ3~4に到達できないのだ。
同クリニックで睡眠診断を受けた33歳男性の場合、5時間24分の睡眠中に30回の無呼吸が確認された。平均で1時間に6回、約10分に1度呼吸が停止し、中途覚醒が起きていることになる。
最長の呼吸停止時間は49.7秒、その際の血中酸素飽和度は71%に下落した。人間の通常の血中酸素飽和度は98%程度で、我慢して息を止めても96%ほどが限界。71%は標高約5000メートルの場所での数値である。驚くべき数値だが、無呼吸症の症状としては比較的軽症の部類なのだという。
無呼吸症が体に及ぼす影響は多い。よく知られているのは日中傾眠。夜中に脳が眠れていないので、昼間も眠気が取れない。危険なのは眠気を意識する前に落ちるように寝てしまうことだ。
「営業マンが商談中に眠ったり、鮨屋の板前が客の目の前で眠ったりとか、信じられないような話が数多くある」と村田氏は言う。笑い話ですめばよいが、大型機械の技術者やドライバーにとっては命にかかわる。
また、無呼吸症では、「無呼吸時に酸素が入らないと同時に二酸化炭素が排出されない。このため、血中の二酸化炭素濃度が上がり頭痛を引き起こす。さらに、低酸素状態は心臓に負担がかかり、狭心症の発作や不整脈が起きやすい」(村田氏)
■糖尿病、心筋梗塞、うつ病にもつながる!
通常の睡眠では副交感神経が優位になって体を休めるが、無呼吸症は脳が覚醒するたびに交感神経が働く。昼夜共に交感神経が緊張状態にあると高血圧を引き起こす。さらに自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れ、血糖値を下げるインスリンへの抗体性ができて糖尿病になる。
また、コレステロールが下がりにくくなって高脂血症に。昼間眠く倦怠感から運動不足になり肥満に。やがて動脈硬化から心筋梗塞、脳梗塞を引き起こしていく。
つまり無呼吸症は肥満、高血圧、高血糖、高脂血症というメタボの要素をすべて悪化させ、肥満がさらに無呼吸症を悪化させる。死への悪循環である。常に眠く精力も減退するため精神的に病み、うつ病やEDになるケースもある。
これほどまでに恐ろしい無呼吸症だが、睡眠中のことであるがゆえに自覚のない人が少なくない。ベッドパートナーがいる場合はいびきや無呼吸の指摘による発見が早いが、一人で寝ている人は知らぬ間に症状が悪化していく。
下の表は無呼吸症のチェックシート。点数の合計が10点以下なら正常、12点以上なら中等症以上の可能性があり、16点以上ならば深刻な無呼吸症の可能性がある。12点以上ならば専門の病院で診断を受けることを勧める。睡眠中に鼻呼吸の気流といびきの有無、血中酸素濃度を記録する簡易診断(自宅で可能)でおおよその症状は判明する。
無呼吸症の治療は、下顎を前に出して固定するマウスピース(舌根が沈下しても喉に届かないようにする)、口につけたマスクから空気を送り込み、気道を確保する機械CPAPが有効だ。
無呼吸症は、診断も治療も保険の適用内なので負担は小さい。どちらも対症療法なので一生の付き合いになるが、安眠を得て恐怖のサイクルから抜け出すことができる。 』
中高年でしかもかなりメタボのさん、ご注意を!
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P.S.
6/13に続いて、昨日14日もランクインしました。2009/12/3から559日間で、550回ランクインしたことになります。159万gooブログ中の2,581位で、通算593度目、訪問者数350名(累積168,231名)でした。みなさん、どうもありがとう。(目障りでしょうが、殿の記憶のためのメモです)
『 睡眠時無呼吸症候群という病気をご存知だろうか。
睡眠時に気道が詰まり、10秒以上の呼吸停止あるいは低呼吸(換気量が50%以下)を繰り返す症状だ。7時間の睡眠で30回以上または1時間に5回以上の無呼吸および低呼吸がある場合、睡眠時無呼吸症候群(以下、無呼吸症)と診断される。
日本国内では人口の2%、約240万人の患者がいるといわれている。男性に多く、また肥満と加齢によって症状が悪化するため中高年男性の患者の比率はより高いものとなる。
御茶ノ水呼吸ケアクリニックの村田朗院長は、そのメカニズムについてこう説明する。
「舌は筋肉の塊。覚醒時には緊張しているが、睡眠時には弛緩し重力で垂れ下がる。すると舌根が気道を塞ぐかたちになり、そこを空気が通るので震えていびきをかく。さらに舌が落ちて気道をぴたっと塞いでしまうのが無呼吸症だ」
原因は、気道が狭い、舌が大きい、顎が小さい(弛緩した舌の逃げ場がない)など遺伝的な要因が大きいが、肥満により喉の周りに脂肪がつく、加齢により筋力が弱まる、飲酒により筋肉が緩むといった要因の場合もある。
つまり遺伝、肥満、加齢、生活習慣の悪化などの要因が重なり合い重症度を増していく。後述するが、無呼吸症とメタボリックシンドロームは相互に関係があり、悪循環に陥っていく。
正常な睡眠の場合、人は深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を1.5~2時間のサイクルで繰り返し、3~4サイクルで十分な睡眠を得る。上図では最初のノンレム睡眠で睡眠の深さ4に達し、2度目と3度目のノンレム睡眠で深さ3に達している。
ところが無呼吸症の場合、呼吸停止によって低酸素血症に陥り、そのままでは窒息死してしまうため脳が覚醒し(中途覚醒)、呼吸を再開させて再び眠るということを繰り返す。頻繁に脳が覚醒するために、深い眠りに達することができない。覚醒とレム睡眠を行ったり来たりして、深さ3~4に到達できないのだ。
同クリニックで睡眠診断を受けた33歳男性の場合、5時間24分の睡眠中に30回の無呼吸が確認された。平均で1時間に6回、約10分に1度呼吸が停止し、中途覚醒が起きていることになる。
最長の呼吸停止時間は49.7秒、その際の血中酸素飽和度は71%に下落した。人間の通常の血中酸素飽和度は98%程度で、我慢して息を止めても96%ほどが限界。71%は標高約5000メートルの場所での数値である。驚くべき数値だが、無呼吸症の症状としては比較的軽症の部類なのだという。
無呼吸症が体に及ぼす影響は多い。よく知られているのは日中傾眠。夜中に脳が眠れていないので、昼間も眠気が取れない。危険なのは眠気を意識する前に落ちるように寝てしまうことだ。
「営業マンが商談中に眠ったり、鮨屋の板前が客の目の前で眠ったりとか、信じられないような話が数多くある」と村田氏は言う。笑い話ですめばよいが、大型機械の技術者やドライバーにとっては命にかかわる。
また、無呼吸症では、「無呼吸時に酸素が入らないと同時に二酸化炭素が排出されない。このため、血中の二酸化炭素濃度が上がり頭痛を引き起こす。さらに、低酸素状態は心臓に負担がかかり、狭心症の発作や不整脈が起きやすい」(村田氏)
■糖尿病、心筋梗塞、うつ病にもつながる!
通常の睡眠では副交感神経が優位になって体を休めるが、無呼吸症は脳が覚醒するたびに交感神経が働く。昼夜共に交感神経が緊張状態にあると高血圧を引き起こす。さらに自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れ、血糖値を下げるインスリンへの抗体性ができて糖尿病になる。
また、コレステロールが下がりにくくなって高脂血症に。昼間眠く倦怠感から運動不足になり肥満に。やがて動脈硬化から心筋梗塞、脳梗塞を引き起こしていく。
つまり無呼吸症は肥満、高血圧、高血糖、高脂血症というメタボの要素をすべて悪化させ、肥満がさらに無呼吸症を悪化させる。死への悪循環である。常に眠く精力も減退するため精神的に病み、うつ病やEDになるケースもある。
これほどまでに恐ろしい無呼吸症だが、睡眠中のことであるがゆえに自覚のない人が少なくない。ベッドパートナーがいる場合はいびきや無呼吸の指摘による発見が早いが、一人で寝ている人は知らぬ間に症状が悪化していく。
下の表は無呼吸症のチェックシート。点数の合計が10点以下なら正常、12点以上なら中等症以上の可能性があり、16点以上ならば深刻な無呼吸症の可能性がある。12点以上ならば専門の病院で診断を受けることを勧める。睡眠中に鼻呼吸の気流といびきの有無、血中酸素濃度を記録する簡易診断(自宅で可能)でおおよその症状は判明する。
無呼吸症の治療は、下顎を前に出して固定するマウスピース(舌根が沈下しても喉に届かないようにする)、口につけたマスクから空気を送り込み、気道を確保する機械CPAPが有効だ。
無呼吸症は、診断も治療も保険の適用内なので負担は小さい。どちらも対症療法なので一生の付き合いになるが、安眠を得て恐怖のサイクルから抜け出すことができる。 』
中高年でしかもかなりメタボのさん、ご注意を!
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P.S.
6/13に続いて、昨日14日もランクインしました。2009/12/3から559日間で、550回ランクインしたことになります。159万gooブログ中の2,581位で、通算593度目、訪問者数350名(累積168,231名)でした。みなさん、どうもありがとう。(目障りでしょうが、殿の記憶のためのメモです)