若殿の気ままな独り言

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放置すると認知症にも・・・ 40代からは高血圧にご用心 !

2014-05-22 10:00:00 | 健康、フィットネス
 女性にとって更年期は高血圧への入り口。少し高めという予備群も含めると、高血圧の女性は40代で約4人に1人、50代では半数にも上る。最新の研究では、喫煙者でホットフラッシュ(のぼせ)がある人は、特に血圧が上がりやすいという報告も。40、50代女性は「更年期高血圧」に注意するべき。生活改善など効果的な対処法もリポートしよう。(以下、日経ヘルスから一部抜粋)

『 更年期は、生理が終わる「閉経」をはさんだ前後10年間を指す。この時期は女性ホルモンのエストロゲンが激減するため、体にさまざまな変化が起こる。血圧上昇もその一つだ(図1、図2)。


図1 高血圧(正常高値も含む)の年代別頻度。血圧は加齢とともに上がる。女性の場合は男性よりも遅く、40代以降から高血圧になる人が急増。50代ではほぼ半数、60代では7割近くに上る(データ:平成22年国民健康・栄養調査)


図2 加齢や喫煙などによる血管の老化、食塩のとり過ぎ、ストレスなどによる交感神経の緊張は、高血圧の代表的な危険因子。更年期にはさらにエストロゲン減少も加わる。高血圧を放置すると将来、脳卒中や心筋梗塞、さらには認知症を招くことも

 「血管拡張作用があるエストロゲンが減ることで、血管の柔軟性が低下し、血圧が上がりやすくなる。そこに精神的なストレスや不眠などが加わると、一層血圧が変動しやすい。上がったり下がったりと不安定なのが、この年代の高血圧の特徴」と自治医科大学循環器内科の苅尾七臣(かりおかずおみ)教授は話す。

 苅尾教授らはテルモとの共同研究で、更年期女性1058人を対象に更年期に起こりやすいホットフラッシュと高血圧との関係を調べた。その結果、ホットフラッシュのある人はそうでない人に比べて血圧が高い傾向にあり、特に喫煙者で顕著だった(図3)。


図3 健康な更年期女性1058人(40~59歳)が対象。ホットフラッシュ(HF)と高血圧との関係を調べたところ、ホットフラッシュのある人はそうでない人に比べ、血圧が高い傾向にあった。喫煙者でホットフラッシュのある人は、さらに高かった(データ:Kagitani, Kario, et al. Am J Hypertens 2013)

 「ホットフラッシュは、以前から狭心症や心筋梗塞などのリスク因子だと報告されてきた。詳しい仕組みは分かっていないが、ホットフラッシュや喫煙の背景には、血管内皮細胞のダメージがあるのは確か。両者が重なると、血圧もさらに上がりやすくなる」(苅尾教授)

 血管内皮細胞は血管の内側にあって、血管を広げる一酸化窒素(NO:エヌオー)を作り出す。この細胞が傷害されてNOが減ると、血管のしなやかさが低下し、血圧も上がりやすくなるわけだ。動脈硬化の第一歩は、この内皮細胞の傷害から始まるという。

 「更年期の血圧は乱高下を繰り返しながら上昇し、やがて高止まりになることが多い。この血圧上昇の度合いを緩やかにするためにも、更年期のうちから血圧によい生活を始めることが重要。初期なら薬に頼らず、生活改善だけでも効果が期待できる」と苅尾教授は助言する。気になる人は、理想的な血圧(図4)を目指して生活改善に取り組むべきだ。


図4 140/90mmHg以上が「高血圧」で、高さに応じて重症度が決まる。「正常高値」は少し高めの高血圧予備群。130/85mmHg未満が「正常血圧」。「至適血圧」は最も病気になりにくい理想的な血圧

 更年期は本格的な高血圧へ進むかどうかの分かれ道。だからこそ、早めの対応がものをいう。血圧にいい生活のポイントは、運動、睡眠、減塩、ストレス対処の大きく下の4つ。早速、今日から始めよう。 』