TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

ヒストリー・オブ・バイオレンス

2006年03月27日 | 映画とか
A History of Violence
Dir: David Cronenberg DP: Peter Suschitzky

アメリカの地方都市でダイナーを営む実直で家庭的な夫。その彼が実は腕の立つ殺しのプロかもしれない、という設定は興味をそそる。(「ボーン・アイデンティティ」のときもそうだったけど、こういう裏表キャラが結構好きなのだ)ヴィゴ・モーテンセン演じる主人公もエド・ハリス扮するひとくせありそうな役柄も、緊張感があって気をそらさない。もちろんこの独特のテンション、引き締まった展開はクローネンバーグの持ち味でもあるのだろう。(やや突き放されたような終わり方も含めて)アカデミー候補とまではなぁ、という気がしないでもないが、熟練の旨さをサクッと楽しめる一本だ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 充たされざる者/カズオ・イ... | トップ | 小説対話/小島信夫と保坂和志 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画とか」カテゴリの最新記事