TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

前を向いて歩こう

2012年03月18日 | 雑感日記

 いや、そんな大袈裟な話ではないのですよ。基本的には人生ぼちぼち面白けれゃいいんじゃね?と思ってる自分の口から、まさか自己啓発系ポジティブ原理主義みたいな発言は出てきようがない訳で。

 じゃ何かって云うと、最近街中の道とか駅の通路とか、どー考えても公共的なエリアでありながら、前を向かずにうつむき加減で歩く人が多い、というごく表面的なことなのです。ただボーッと歩いていたりとかスマホ画面に釘付けとか状況はそれぞれだけど、あれ、前の人が突然転んだら反応できるのだろうか、みたいな。

 そんじゃ何かい?「道を歩くときは、きちんと前を向きましょう」みたいな、良い子のためのマナー講座かい、って言われると困ってしまうのだけど、それだけじゃなくて、その奥に少し引っかかるものを感じるのですよ。何かこれ、ヤバくね?みたいな気分を揺り起こされるような。

 ま、大袈裟と言われちゃうかもしれないけれど、目の前の物理的な現実--それは通行人だったり信号だったりと些細なことではあるけれど--に無関心な心持ちって、人生とやらにもリンクしてないだろうか、などと不安になってしまうのです。ちょっと考えれば予測できそうなことに想定外のレッテルを貼ってみたり、お互いの不注意がダブルで初期対応が遅れたりとか。また逆に、すごいチャンスに気づかなかったりとかね。もし前からレディ・ガガが来ても見逃しちゃうかもしれないし(さすがに気づくか……)。

 もしかしたら皆さん、武道の達人みたく一瞬の反応で危険を回避したり、場合によっては目も止まらぬ速さで反撃したりできるのかもしれないけれど(たぶん僕はできません)、今のところ目撃したことはございません。他の動物と比べるのもどうかと思いますが、犬や猫であんな注意力の欠如した立ち振る舞いって、あまり見た記憶がない。ま、彼らスマホはあまり好きじゃないようですが。

 新聞とかで「死んだような目をしたサラリーマン」とか「憂鬱そうな表情の群衆」みたいな表現を見かけると「何を根拠に仰ることやら」とは感じますが、人の集まりが醸しだす緊張感や活気って、やっぱり無視できない気がするのですよ。もし明日から日本の街を行き交う皆さんがキリリと前を見やって歩いたとすると、少し株価が上るんじゃないか。そんな妄想が止まらなくなっているのでした。
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