地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

チャイナリスク顕在化による覚醒効果?

2010年09月30日 12時39分43秒 | 時事ネタ


さて、直近記事に続いて、尖閣諸島系のネタを。

中国が寡占採掘・ほぼ独占的販売しているレアアースについて。

政治的圧力の道具として使用する為に一国寡占産出状況を創出し、国家間の
揉め事に際して輸出停止措置を匂わせ、恫喝の材料とする中国産レアアース
とその周辺動向を調べてみました。

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レアアースの代替技術を開発、NEDO 資源確保へ実用化に期待

2010.9.16 16:42
経済産業省所管の独立行政法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構
(NEDO)は16日、レアアース(希土類)の一種で液晶テレビのガラス基板の
研磨材に使われるセリウムの代替技術と使用量低減技術を開発したと発表し
た。レアアースをめぐっては産出国の中国が輸出を規制するなど、安定調達が
大きな課題になっており、新技術の早期の実用化が期待されそうだ。

開発したのはNEDOの「希少金属代替材料開発プロジェクト」に参画する立命
館大学、アドマテックス(愛知県みよし市)、クリスタル光学(滋賀県大津市)、
九重(ここのえ)電気(神奈川県伊勢原市)の研究グループ。  代替技術は、
研磨パッドを新たに開発することで実現した。ガラス研磨は、研磨パッドの多孔
質ポリウレタン樹脂と、砥粒(とりゅう)(除去作用を行う硬質な粒子)の酸化した
セリウムを分散した液体を組み合わせて行われる。

研究グループでは、研磨パッドに多孔質エポキシ樹脂を使ったところ、従来の2
倍超の研磨効率があることを突き止めた。このエポキシ樹脂とセリウム代替材
料として価格が半分で入手しやすい酸化ジルコニウムを砥粒に使うと、セリウム
研磨を大きく上回る研磨効率が確認できたという。

一方、低減技術は砥粒を複合タイプにすることで達成した。有機物の表面に酸
化セリウムを付着させた構造を採用した結果、研磨効率が50%高まり、その分
使用量を削減できるとしている。

〈msn産経ニュース〉


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レアアース不要の車載モーター NEDOと北大、開発に成功

2010.9.29 18:44

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と北海道大学の研究グループ
は29日、レアアース(希土類)を使わない新構造のハイブリッド車(HV)向け磁
石モーターの開発に成功したと発表した。モーター内で強い電磁力を発生させ、
それを逃がさない構造にして高出力を実現した。国内メーカーから打診があれば
協力して実用化を目指す。

尖閣事件を契機に中国からの輸出が停滞し、レアアースの調達問題がクローズ
アップされる中、注目を集めそうだ。電気自動車(EV)にも応用可能で、次世代
エコカーの開発競争で日本の新たな“武器”となる可能性もある。

HVやEVのモーターは、レアアースを使うことで高出力を実現している。レアアー
スを使わない高出力モーターはこれまでにもあるが、新開発のモーターは、回転
が滑らかなうえ軽量で小さく、車両への搭載に適しているという。

モーターの回転部分を円盤状にするなど独自の構造で、強い電磁力を外に逃が
さず、動力として活用することに成功。トヨタ自動車のHV「プリウス」などに使わ
れているモーターと同じ50キロワットの出力を実現した。モーターのサイズも同
等という。

現在のHV用モーターは、コストの3~4割をレアアースが占めており、コストを大
幅に削減することも可能としている。会見した北大の竹本真紹準教授は「必要な
出力に応じた設計をすれば、EVにも応用できる」と指摘。NEDOの弓取修二・蓄
電技術開発室長は「民間企業と連携し、技術を大きく発展させてほしい。必要な
らコーディネートをする」と話した。

〈Sankei Biz〉


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レアアース「脱中国」加速 輸出再開にも残る不信感

2010.9.30 05:00

中国から日本への輸出手続きが滞っていたレアアース(希土類)の通関手続き
が29日に再開された。日本の商社筋によると、中国の鉱山会社が自粛してい
た輸出申請を再開したといい、本格的な輸出再開につながる可能性がある。た
だ、日本経済を支える最先端製品の安定的な生産には「チャイナリスク」の希薄
化が不可欠。中国以外に調達先を求める関係企業の動きは止まりそうにない。

中国が世界の生産量の9割以上を握るレアアースは、ハイブリッド車や家電の
モーター用磁石などの原材料として欠かせない。当面は在庫が手厚く、禁輸騒
動の影響は「ほとんどない」(東芝の佐々木則夫社長)が、「長期的にはレアアー
スを使わないモーターの開発も必要になる」(ホンダ)などと、リスク回避策を重視
する見方で産業界は一致している。

双日と豊田通商はベトナムで現地企業と合弁会社を立ち上げ、モーター向けレア
アースのディスプロシウムを中心に2012年にも生産を始める計画だ。住友商事
は09年末にカザフスタンで国営原子力公社と合弁会社を設立。ウラン抽出後の
鉱石からレアアースを回収し、年3000トンを来年から生産する。三菱商事もブラ
ジルの鉱山の開発に参画、ディスプロシウムなどの権益の20%を確保している。

 米ブルームバーグによると、オーストラリアの鉱山企業ライナスが、企業名は未
公表だが日本企業とレアアースの供給で合意したことも29日に明らかになった。
レアアースの抽出や磁石などの製品化を手がける信越化学工業も「数年来、調
達価格の上昇に悩まされてきた」とし、今回の騒動を機に調達先拡大を加速させ
る構えだ。



中国は輸出再開の動きをみせたものの、日本向けのレアアースは成分検査の
対象を全品にするといった厳格化を続けており、沖縄県・尖閣諸島での漁船衝突
事件を機に21日から始まった輸出停滞は解消されていない。10月1日から1週
間にわたる「国慶節」(建国記念日)の連休で税関などの手続きが止まることから、
商社筋は正常化には時間がかかるとみている。

また、レアアースの使用量抑制や代替技術の開発も進んでいるものの、実現ま
でには数年かかるとみられており、「日本企業は、中国側と共同事業を進めると
いった対応も考える余地がある」(野村総合研究所の北川史和グローバル戦略
コンサルティング部長)との指摘もある。

〈Sankei Biz〉〉


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つまり、レアアースを全く使わずとも同等の高機能品を作成するに足る、または、
使用量を大幅に少なくして同等品を作成する技術が、かなりの進捗状態まで進
行しつつあると。

当面の工業産品製造に必要な量は既に備蓄され、またサプライヤーもユーザー
もチャイナリスクヘッジに動いており、中国からの嫌がらせへの対策はおおよそ
の処、機能しているとのことでした。

なんとも、心強いことです。

今後、各産業は中国との距離を大きくとり、新しく創出した高機能品製法などが
中国をはじめとした近隣諸国に漏れ出さぬ様、予防策を巡らすことも必要だろう
と思います。本来ならば国外どころか門外不出たるべき高付加価値情報を引き
出す為に使われる近隣国からの甘言に、おめおめ乗ってしまわぬことが肝心で
す。この、情報だだ漏らししてしまう脇の甘い部分、明らかに我が国の弱みです
ので。

防御の為の法整備が必要だろうと考えます。



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● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
   または、TEL:0942-34-1387  FAX:0942-36-0520
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● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 高温耐酸化性に優れ、高硬度を保持する窒化クロムアルミ膜成膜可能
   です。

● 高硬度・平滑性・滑り性に優れたDLC( Diamond Like Carbon :
    ダイヤモンドライクカーボン)膜
の成膜可能。さらには、本邦初、DLC
   膜の再生加工も開始。

● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
    今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与
    ご利用下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 超厚付電気ニッケルめっきやフレーム溶射による、短納期での寸法・
   形状・機能の復元加工。

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