国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

「青い春」と書いて「青春」と読む。その実態は我を忘れて何かに夢中になることだ。

2011年08月10日 | マスターの独り言(日々色々なこと)
先日、中学、高校と同級生だったクニさんとひさしぶりにあった。
彼とは中学生の時に同じ部活で卓球に勤しみ(僕はサボってばかりだったが…)、
高校では1年生の時に何故かクラスが違うのに
一学期間一緒に昼食を取っていた(僕はほとんど記憶に残っていない)という
濃いような、薄いようなそんな関係であった。

僕らが出会うといつも話題に出るのが「恋バナ」である。
いい歳をした男2人が、「中学校の時、誰が好きだったか?」といった
林間学校の夜のような盛り上がり方でビールを飲む。
「昔はよかったなぁ~」などと月並みな言葉で済んでしまうのだが、
それでも確実にそこに「青春」があったのだろう。

さて、そんな話題と絡むかどうか
巷ではスタジオジブリの新作『コクリコ坂から』が公開されている。
宮崎駿監督のご子息、宮崎吾朗監督第2作目である。
始めに断っておくが僕はジブリファンというわけではない。
確かに『天空の城ラピュタ』や『魔女の宅急便』といった作品は好きだが、
深く傾倒しているわけでもないし、
公開されているからといって必ず見に行くわけではない。
宮崎吾朗氏の1作目『ゲド戦記』はかなり酷評されたのは知っているし、
実際にテレビで見てみて「う~ん、面白くない」と思った。
ネットでもかなり厳しい意見が多い。

そんな世間の風が厳しい中で
「まぁ、見てみるか」と何の気になしに見てしまったわけだ。
正直、かなり上の年齢層のハートを「ズキュン!」と狙い撃ちしている。
おそらく映画として冷静に見たとしても
何かこう身悶えにも似た居心地の悪さを覚え、
とにかく一言「昔はよかったなぁ~」と呟いてしまわずにはいられない内容である。

もちろん監督として、演出技術がよかったとは言えない。
例えば人物の微妙な心情を表す表情が乏しいと思うし、歩き方もぎこちない。
全体として硬さがあり、画中に遊びがない。
だが、ストーリーはかなりの心地よさがある。
主人公の恋愛と時代的な学生運動の一例を両輪とし、その2つとも上手くまとめている。
(まぁ、脚本が宮崎駿監督ではあるのだが…)

学生時代は誰にでもあるが、
実際に学生だったときには何かを意識しているわけではない。
だが、過ぎ去って思ってみれば、多少の美化は含まれるが、
それでも「よかったなぁ~」と思えることがあるだろう。
それが「青春」だとすれば、僕らは改めてこの映画でそれを再認識させられてしまう。
何かに夢中になれるのは素晴らしい。
って事は、僕はジャズ「青春」真っ直中か?

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2 コメント

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Unknown (ガナ)
2011-08-10 23:29:34
まだまだ発展途上って感じですか?
ウチの母が友人と見に行き、「アタシはアリエッティの方が面白かった」と言っていました…
まあ、ウチの母はノスタルジアを全面に出した作風はあまり心の琴線に触れないようです。
自分も興味あるけど、どうしようかな~
青春という名の恋バナ (クニ)
2011-08-11 22:49:57
ジブリ映画を観たのね。
先日観ようと思ったら、なにを血迷ったのかポッターを選んでしまった……

先日の飲み会も楽しいひとときでした。
ところで、指摘してしまうようで悪いのだけど、
「昔はよかったなぁ」と言ったことはないよ。
実は言わないように意識してます。

というのも、歴史に首を突っ込んでいる身として、
感傷したり昔を美化することは禁じているんだよね。
だから、昔の話をするときは、
懐かしい音楽を聴くような感じ。
まあ、青春に対する憧れはあるけどね。

マスターとの恋バナはおもしろいよ(笑)
古くても色褪せない音楽を聴くように、
また恋バナをしましょう。

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