国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

遠方より朋来るあり、また楽しからずや

2011年12月26日 | マスターの独り言(日々色々なこと)
「中学の時の同級生も来るんだけど、○日で大丈夫?」
クニさんからの誘いのメールが初めて来た。
集まったのはクニさんとO次郎氏、
そしてGさんと他校だったのにクニさんと塾つながりだったSさんである。
クニさんもO次郎氏もよく知っているのだが、
まさか中学生の時から考えてGさんと飲むことになるとは思わなかった。
Gさんはクニさんに「無敵艦隊」と言われるほど
すれ違えばほとんどの人が振り返ってしまうというほどの美人だ。
(あまり美人という表現は使いたくないのだが、それ以外に表現が出てこない)
まぁ、あまり女性と飲む機会が無い僕としては
とりあえず静かに座って飲むばかりであった。

古い友人と会うというのは「楽しい」と言っているのは孔子で、確かに楽しい。
Sさんは気を回していろいろな方向に話を振ってくれていたし、
クニさんとO次郎氏はふざけ合ってGさんの取り合いをしていた。
僕はもっぱらこのネタを取り上げる時にあうCDって何だろうと考えていた。
思いついたのがチャーリー・ヘイデン・レベレーション・ミュージック・オーケストラの
『ノット・イン・アワ・ネーム』であった。

ジャケットを見てほしい。赤い旗が掲げられている。
これは1969年にこのチームで集まった時にカーラ・ブレイが用意した旗である。
このグループは何かと政治的主張がある時に集まるような印象が強い。
最初はベトナム戦争、今回はパレスチナ紛争への抗議であるという。
(間にも時の大統領たちへの批評めいたアルバムがある)
36年という月日の中でもうすでに亡いメンバーもいる。
だが同じ旗の下に集合するというのは、どこか『20世紀少年』のような感じもする。

ベーシストは何故か政治を語りたがるのだが、
このアルバムを聴けば、そんなに小難しいものではないことが分かる。
タイトル曲はかなりカッコイイものだし、他の曲も超難解ではなく聴きやすい。
裏番長のカーラ・ブレイのアレンジとコンダクターとしての力量が十分に生きている。

彼らは何も難しく語りたいのではない。
ただ音楽でできることをやっているだけなのだろう。
あの赤い旗の下に集まったミュージシャンたちは一体どんな思いなのか。
古い友人たちと作り上げる音楽はお互いの成長と懐かしさの混在するものなのだろう。

古い友人たちと酒を酌み交わす日が来るとは…
この国は平和なことに爆弾は落ちてくる予定は今のところ無いようだ。
無事に出会えた15年ぶりの再会は楽しい夜だった。
また出会える機会があると信じて!

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