国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

月の欠けるこんな夜には…

2011年12月10日 | マスターの独り言(日々色々なこと)
月が欠けている。
今日は何年(何十年?)かぶりの皆既日食だそうだ。
たまたま今日は外に出ていたこともあり、
ふっと空を見上げたら丸い月に影が差していた。
村上春樹の『1Q84』のように月は2つにはなっていなかったけれど、
月に不思議なことが起こると、
何かただごとではないような気持ちになってしまう。

自然というのは改めて不思議なものだと感じずにはいられない。
せっかくのこんな夜だ。
安易にジャズの話は無粋というものだろう。
寒空の下、外に出る気持ちにはならないけれど、
そっと欠けて、顔を隠してしまう月を想像するには面白い。

BGMは、そうだなぁ、ビル・エヴァンスの『ムーン・ビームス』では単純だろう。
ミルト・ジャクソンの「ムーン・レイ」でも聴いてみよう。
冷たい金属音のするヴァイブにミルト・ジャクソンが
ホットするような柔らかな温もりを与えてくれる。
それは今宵の空と同様にマジックのように不思議な瞬間なのだ。