国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

ヒップホップを「聴き」たい!

2011年12月03日 | 喫茶店に置いてある本
昨年の今頃の『Jazz JAPAN』に
「ジャズとヒップホップとのつながり」についての特集が載っていた。
これはあまりにも「オイシイ」ネタであった。
何故ならジャズを聴いていて、今のジャズの向かう先がどうもピンとこない。
比べてはいけないのだが、それでも昔のジャズ・ミュージシャンの方が
何故か一歩どころか十歩以上も上を行っている。
そう感じる理由というのはなかなか難しいのだが、
ひとつに「覇気」が無いのだと思う。

僕は意外にジャズにグツグツっと煮えたぎるような熱いものを求めているようだ。
どうも今のジャズにそのグツグツっと燃えたぎるような熱気を感じていないのが
僕が面白く思わない原因なのかもしれない。

となると「これからジャズはどこへ行くのか?」となる。
そこにぶら下がってきたのが「ヒップホップ」である。
正直ヒップホップは聴いたことがなかった。
まぁ、テレビやラジオでラップは聴いたことがあるが、
それでもヒップホップと言われている音楽が一体どんな物なのかでさえよく分からない。
だが、ジャズとヒップホップがつながりを持っていると知れば、
そこに一路の光を見出してみるのも面白い。

そこで『いーぐる』の連続講演に行ってみたり、
実際にそこでかかっていた音源を聴いてみたりした。
だが、どうにもよく分からない。
そもそもヒップホップはダンス系の人が聞く(いや、踊るか)ものだと思っていたので、
それをどう聴くのかというのが分からない。

これは未知の音楽に出会った時に誰もが体験することである。
「聴く」という行為はそれなりに「知らない」とできないのだ。
すっかりお手上げ状態になり、
「まぁ、いいか」と思っているところに救いの手が差しのべられた。
アルテスパブリッシングが出した『文化系のためのヒップホップ入門』である。