国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

それは音楽の教科書から始まった…

2009年07月11日 | マスターの独り言(ジャズ以外音楽)
僕の最初に買ったCDは、ビバルディの『四季』である。
理由はとても簡単で、
中学1年生の時の音楽の教科書に載っていたからだ。
今でもよく耳にする「春 第一楽章」である。

最初のCDは、
「期待していたほど面白くないなぁ」というものと
「それにしても思ったよりも高くなかったな」という
曲の感想と値段に対する感想を同時に抱いた。
たしか2千円ぐらいだったから、
僕の2ヶ月小遣いを貯めれば、1枚購入できるわけなのだ。
当時何かに夢中になっていたわけではないため、
お金も貯まりやすかったこともあり、そんな感想が出てきたのだろう。

さて、前置きが長くなったが、
実は僕の音楽人生は、学校の音楽の教科書が担っているものが多い。
中2の時、初めて英語の歌を習った。
ちょうど「Be Going To」の未来形が冒頭に出てきていて、
しかも「パセリ、セイジ、マリー、タイム」と何だか分からない言葉が並ぶ。
(後年、茶葉であることを知る)
それが僕の「サイモン&ガーファンクル」との出会いだった。

後でこれも知ったのだが、リコーダーで吹いた
「コンドルは飛んでいく」という曲も
この「サイモン&ガーファンクル」が作ったということを知り、
「なるほど」と思ったのだが、何せ音楽の教科書である。
ベートーベンと「サイモン&ガーファンクル」が
同時代まではいかなくても、もうこの世にはいないのだろうと思っていた。

ところが、先日のいーぐる講演である。
中山康樹氏の紹介した中に、「サイモン&ガーファンクル」があった。
60歳を越えた2人の歌声は、昔の洗練された声とは違っていた。
掠れていてもどこか激しく、迫るような強さを持った声だった。

それまで映画『卒業』は見たし、有名な歌手としてベスト盤も聴いた。
その有名な歌手がまだ生きていて、
しかも1ヶ月後には日本で公演をするとでは言うではないか!
年齢的にも今後の日本公演を難しいだろう。
ということで、それまで考えてもいなかった
コンサートチケットを駆け込みで購入したのである…