すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

メニュー

福岡ー関空で250円

2012年01月05日 | 日記
 ピーチ・アビエーションが就航記念として福岡空港ー関西国際空港の3月搭乗分のチケットを片道250円で売り出したところ、大人気でホームページがつながらない状態になっています。ちなみに鳥取空港ー羽田国際空港の運賃は片道3万2170円です。



 同社は全日空と香港の投資会社 ファーストイースタン・インベストメントグループが約1000万円づつ出資して、その他から1000万円集めて、設立されました。産業革新機構も今後、出資することになっています。LCCの導入については私は県議会で再三、知事に提案をしています。同社の計画では150億円の資金を集めることになっていますが、全日空の出資は1000万円。ここが味噌です。きちんとしたビジネスモデルを描き、投資家が納得すればお金は集まる時代です。自分でお金を出す必要はないんです。全日空はピーチの路線を関空と地方都市間で結ぶ方針です。全国から関空にお客さんを集め、そこで、全日空に乗り継いで海外へどうぞという戦略のようですが、私は見事なビジネスモデルだと思います。

 今、鳥取県は上海に本社を置く、春秋航空を引っ張ってこられないかと頑張っています。春秋航空は茨城、高松、佐賀と上海を結んで運航しています。茨城空港は東京ディズニーランドに成田よりも安く到着できるというのが売りです。同様に、高松空港はUFJに関空より安く、佐賀空港はハウステンボスやシーガイヤに福岡空港よりも安くと運航させています。これも着眼点がいいと思います。高松空港よりも鳥取空港がUSJに格安で便利に行けるとなれば可能性があると思います。鳥取空港ーUSJ間の格安高速バス、もしくは、スーパーはくとのUSJ行きなどが整備できれば切り札になるかもしれません。

 県議会で何度もLCCを鳥取県が近隣県と協力して設立できないかと提案をしているのですが、国内のLCCでは経営が苦しい会社の方が多いと反論を受けました。しかし、ピーチも、春秋航空もLCCです。要はやり方と投資効果です。鳥取空港に本社を置いて、東京便を就航させれば3万2170円という高い航空運賃はなくなるでしょう。競合がないから全国一高いという運賃を享受しなければなりません。もし、県営LCCが格安で飛ばせば、殿さま商売はでいなくなりはずです。安い運賃になれば首都圏からの観光客の誘客に
大きな力になります。
 
 しかも、秋田、山形、松本、佐賀などの地方空港の多くは県営空港ですから、共同出資を募り、運航コストで大きな割合を占める離着陸料の減免などを導入できれば、十分にLCCとして採算ベースに乗ると考えています。そして、運航や整備は委託するとしても、グランドサービスや営業などで恒久的な雇用を創造することができます。経営が軌道に乗れば上場して、上場益で投資した経費を回収し、また、新しい雇用創造のために投資をすればいいと思っています。総合的に考えれば、やはり、県営LCCは必要ではないでしょうか。今後も議論をしていきますので、皆さんのご意見もお聞かせ下さい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする