私が事務局を務めていますNPO法人「賀露おやじの会」は、「第7回千代川流域森の健康診断2016in用瀬」を9月24日(土)に開催します。日本は国土の6割を森林に覆われていますが、そのうち4割がスギやヒノキの人工林。人工林が健全でなければ、森は健康とはいえません。そこで、森に入り、樹木の本数を数え、高さや太さを測りり、落ち葉や土壌の状態などを観察します。 調査地点は緯度と経度で決められていますので、登山道もない森林の中を渓流を超えて進んで行くハードな調査地点もあれば、道から入ればすぐに調査地点というソフトな所もあり、脚力に合わせてコース設定をしていますので、山登りが趣味の人から、小さなお子さんまで参加できます。智頭町からスタートした「千代川流域森の健康診断」も、7回目の今年から、いよいよ最下流の鳥取市での開催となります。動植物の研究者の皆さんの解説も聞けますので、どうぞご参加下さい。
(日時)9月24日(土)8:00受付開始、8:30開会式、16:00閉会式予定
(集合場所)鳥取市用瀬町別府34-7 用瀬町民会館。流しびなの館の隣です。
(持ち物)お昼のごはん/水分補給できるもの
(服装)野外活動ができる服装。長袖・長ズボン・軍手・長靴・防止(ヘルメット)が望ましい。
(参加費)保険料として500円
(申し込み)9月15日までに、賀露おやじの会(0857ー30ー7371または090-8996-9273、mo2yo2@yahoo.co.jp)
鳥取県は大交流時代の到来で地域創生を目指していますが、その鍵になるのがLCC(格安航空会社)ではないでしょうか。残念ながら米子空港からスカイマークエアラインズは撤退しましたが、さらなる戦略を模索すべきだと考えています。そんな折、私が参加しています「NPO法人とっとり希望化計画21」がPeach Aviation株式会社(ピーチ・アビエーション)の井上慎一CEOを招いて、とりぎん文化会館第一会議室で1月21日午後1時半から、講演会を開催します。
Peach Aviationは全日空傘下のLCCで、2011年2月に発足したばかりの企業ですが、航空路の拡大に加え、段ボール製のチェックイン機を導入するなど徹底したコスト削減に取組み、2014年3月期決算で売上高は305円、当期純利益は10億円と順調に業績を伸ばしている優良企業です。
そして、何よりも地域とのユニークなコラボレーションを展開していることに私は注目しています。昨年1年間だけで、沖縄県北中城村とコラボして同村内の計10カ所で飲食店Peach caféを展開し、就航各地域とふるさと納税で連携するほか、特に和歌山県との連携には目を見張るものがあり、和歌山県紀の川市と JA 紀の里の「紀の川市の完熟桃」を搭乗客に無料で配布し、和歌山県中小企業団体中央会に機体命名権を与えて「わかやま紀州館 関西空港店」の名前を冠した機材を運航されています。鳥取空港や米子空港に就航して、和歌山県のようなコラボレーションを鳥取県や県内の市町村と展開して欲しいと思うのは私ばかりではないと思います。
しかも、県内には就航していないものの、鳥取とのコラボレーションも始めておられます。それが「Peach・とっとり高速バスチケット」。大阪なんば OCAT(大阪シティエアターミナル)出発の鳥取、倉吉、米子行きの高速バスを割引料金で利用できるチケットの機内販売を昨年10月からしていただいています。こうした努力が認められ、昨年末には「フューチャー・トラベル・エクスペリエンス・アジアEXPO 2015」の「北東アジア地域 最優秀LCC賞」、CAPAの「2015年 アジア太平洋地域 LCCオブ・ザ・イヤー」を相次いで受賞されています。
順調に業績を伸ばす経営論に加え、地域と連携した戦略など、目からウロコの話が聞けるのではないかと期待していますので、ご一緒に話を聞きませんか。参加時は1,000円で、問い合わせは「NPO法人とっとり希望化計画21」の山岡理事長(090-8714-1937)にお願いします。
安全保障関連法案が参院本会議で可決され、成立しました。
集団的自衛権は憲法9条と全文に違反しており、どうしても安全保障関連法案を成立させるのであれば、憲法改正をしたうえで、提案すべきです。それが、立憲民主主義の基本です。様々な形で反対の声が広がる中、民意を軽視し、この法案が可決成立したことは、立憲民主主義を踏みにじるものであり、憲法擁護義務を負う国会議員としては許されないことだと思います。
そして、私は子どもを戦場に送りたくはありません。子どもの命を大切に考えますし、子どもに他人の命を奪う行為をさせたくはありません。この思いは、反対する皆さんに共通するもので、そうした素朴な思いを国会には届きませんでした。
しかも、地方公聴会を含め、参院での審議は、審議はよりよい結論を得るのではなく、法案を成立させるためのセレモニーという印象を受けたのは私だけでしょうか。自公の議会運営も問題も多かったですが、民主党をはじめとする野党の反対の仕方も、いかがなものかと感じました。その象徴が、地方公聴会と、委員会採決でした。
公述人から「公聴会はセレモニーか」と指摘されたうえ、公述人の意見を考える時間もなく、採決されたことは、良識の府でなければならない議会としては、問題の大きいものと言わざるを得ません。委員会採決も、委員長席を、自民党員が取り囲み、そこに野党議員が突っ込むという映像を見ながら、これが私たちが選んだ人たちなのだろうかと悲しくなりました。
しかし、やはり、そうした国会議員を選んだのは私たち有権者であることを忘れてなりません。議員や政党の活動や思想や思いをしっかり聞いて投票するのではなく、自分が構成員である組織団体で推しているから、あるいは、地縁血縁で、同じ学校で学んだ同窓生だからといったことで投票行動が決まっているからだと思います。しかも、衆議院の鳥取1区に、民主党も社民党を候補を立てることができませんでした。
内閣支持率が下がれば、野党の支持率が上がり、その結果、政権交代ができるのが、憲政の常道ですが、そうなっていないのは、国民の不満を受け止める野党がないからでしょう。その結果、政治不信が募り、有権者は投票に行かなくなり、また、組織を持った候補が国会議員になり、やりたい放題をしていくという構図です。今回、反対の声を挙げた私たちは、次はそこへ思いを致し、次の行動を考えなければならないと思います。
私が事務局を務めているNPO法人賀露おやじの会は9月5日、若葉台里山塾を開催しました。今回は薪作り体験です。
アメリカ製の薪割り機で、小学生たちに薪を作っていただきました。エンジンが唸り声を挙げ、丸太がメキメキと音上げて割れている様子に子どもたちは大喜びでした。
この薪割り機は、なかなかのもので、30分ぐらいの間でに、こんなに薪が作れました。
森の木々は、間伐をしながら育てていき、成熟したら伐採して、また植える。こうした循環が大切です。賀露おやじの会では、薪づくりにも取り組んでいきたいと考えています。最後にはバーベキューも楽しみました。晴天の下、冷たいビールも飲み、心豊かな時間を過ごしました。
賀露おやじの会は、若葉台を舞台に、子どもたちと森の中で散歩する「森のようちえん」や薪割り体験、里山クッキングなど様々な活動を展開する「若葉台里山塾」を運営していますが、こうした活動を聞きたいと日本財団の笹川陽平会長、尾形理事長、佐藤常務理事らがお見えになりました。
日本財団から活動の説明を聞きたいとの連絡に、ありがたいことだと思いましたが、笹川会長を始め、財団の理事のみなさんが揃って来訪いただけるとは思っていませんでしたが、正直驚きました。しかし、トップ自ら現場に出ていき、現場で、現場の人から話を聞くという姿勢は、本当に素晴らしいことだと思いました。
若葉台をはじめ県内の森林の現状、そして、千代川流域全体で展開している組手什などの県産材振興や森の健康診断、さらに森林環境フォーラムなどわたしたちが取り組む私たちの活動を1時間半を超えて熱心に聞いていただきました。ミャンマーなど東南アジアで森林保全活動に取り組んおられるそうですが、今後、日本の里山の環境問題にもっと取り組んいかないといけないとの考えをお聞きでき、本当にうれしく思いました。
森林の保全は、深刻で、そして、喫緊の課題です。しかし、もう一度、私たちが自然との付き合い方を考えなおすことで、きっと解決できる課題です。なぜなら、人間は、その種の誕生以来、森を侵食して広範囲を荒れ地にしてしまうなど間違いもありましたが、森と良好な関係を築いてきたからです。頑張って行きたいと改めて思っていました。
10月3日に第6回千代川流域森の健康診断を開催するので、ご参加下さいと告知しましたが、その準備のため、リーダー研修会を八頭町姫路の山林で開催しました。1箇所目は登山道から沢を横切り、山の中腹にある山林です。道なき急斜面を登るのは、私にはかなりハードで、同行の皆さんの登山スピードを遅らせ、汗顔の至りでした。午後からの2カ所目は管理された杉の植栽林で、こちらは大丈夫でした。
まず、道具の確認です。調査器具は20点あり、1点1点まず確認します。
調査地点についたら、中心木を決め、中心木を中心に置いた20メートル四方が一時調査区域になります。
まず、この20メートル四方の観察をし、下草や低木の葉っぱを集めます。
集めた葉っぱを分類し、どんな種類の草木があるのか、確認します。
続いて、調査範囲を中心木から100平方メートルに広げ、植栽木の調査をします。木の直径を図り、平均木を見つけ、中心木と平均木の高さを計測します。
こうして計測したり、観測したデータを分析、森の健康診断をします。
ただ山林を歩くのではなく、こうした調査をするために歩いたのは初めてで、貴重な経験でした。
参加した7人の皆さん、お世話になりました。本番は10月3日です。貴重な体験です。皆さんお気軽に参加下さい。
10月3日(土)第6回千代川流域森の健康診断を開催しますので、時間の許す皆さんは是非とも、ご参加下さい。
(ご案内)
森の健康診断とは、簡単な道具を使ってスギやヒノキ、カラマツの人工林の混み具合、林内の 植物の葉が地面を覆っている割合、植物の種類数、落ち葉や土壌の厚さなどを計測・観察します。森の健康診断ポータルサイト(http://mori-gis.org/)に詳しい情報があります。
参加者:地域で森の健康診断を体験したい方、森林や環境に関心のある方。自然が好きな方。今回から健脚コース(Hard)、里山コース(Normal)、親子コース(Easy)の3コースを設定しました。山歩きに慣れた方から、ハイキング程度ならやれるかなという方までご参加できます。小さなお子さんは、大人の方と一緒に参加下さい。
服装・持ち物:長袖、長ズボン、靴はスパイク長靴、地下足袋、登山靴等が望ましい。筆記具、昼食、水筒等の水分補給ができるもの。
日程:2015年10月3日(土)
8:00 受付開始
8:30 開会式、調査の説明
9:30 調査開始
(7~8名で1つの班を作り地点を変えながら森の健康診断を演習します)
15:00 調査終了
16:00 閉会式
17:00 解散(予定)
集合場所:八頭町役場(鳥取県八頭郡郡家493)
講師:永松大先生他(鳥取大学地域学部)
参加費: 500円(資料代 保険代)
雨天時:室内にて座学で別プログラムを用意しますので、そのままお集まり下さい。
主催:千代川流域森の健康診断実行委員会
事務局:NPO法人賀露おやじの会
後援(予定含む):千代川流域圏会議、森を守ろう!山陰ネットワーク会議、八頭町、鳥取県
協力:八頭中央森林組合
参加申込み、問い合わせ:事務局の特定非営利活動法人「賀露おやじの会」TEL:0857-28-8857/FAX:0857-28-8869/090-8996-9273(藤田)/090-3274-4991/Mail:oyajikaro@yahoo.co.jp/八頭町役場産業観光課 TEL:0858‐76‐0208)
締め切り: 2015年9月20日(日)
今日は終戦の日です。戦後70年、曲がりなりにも大きな戦禍に巻き込まれることがなかったのは憲法9条のお陰だと思っています。この夏は安全保障法制に辺野古への基地移転問題などがあり、平和や防衛などについて考える夏となった方が多いのではないでしょうか。
自民党は経済最優先の政党だったと思います。それはそれで問題がありますが、外交方針としては悪くないとも考えてきました。しかし、個々数年、党内のリベラル派の後退と共に、違ってきたように思います。そして、様々、勇ましい発言が飛び出すようになりました。その中で一番理解出来なのには武藤貴也衆院議員のTwitterへの書き込みです。「SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしているが、彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく」と投稿し、論争を巻き起こしました。
私は「だって戦争に行きたくないじゃん」という発言に賛同します。極端な利己主義とも思いません。
新聞記者を長くしていたので、戦争体験の聞き取りをたくさんしました。その多くは戦争の悲惨さを胸に刻む取材となりました。戦場に立った兵士の皆さんの中には今も、戦争であっても、米兵を射殺した、銃剣で刺殺したことを悔み、苦しんでいる方が居られます。寝ていても人を刺したときの手の感触が蘇り、目が覚めるというのです。殺さなければ殺されるという戦場での話しであり、責められることはありません。でも、今だに苦しんでおられます。この方も戦争の被害者だと思います。
戦争は人と人とが殺しあうことです。私は私自身、戦争に行きたくありませんし、子どもたちにも戦争に行って欲しくありません。子どもたちには命の大切さ、尊さを教えてきたつもりです。私よりも先に逝く不逆のような親不孝だけは、どんなことがあっても勘弁して欲しいと思いますし、国家の大義があったとしても人を殺めては欲しくありません。
終戦の日に思い出したのは「暖室に酒呑みながら主戦論」という明治期の川柳作家井上剣花さんの川柳です。安全保障法制に賛成する参議院議員の皆さんには、暖室である国会を飛び出して沖縄や広島、長崎に行き、戦争体験者の皆さんに会っていただきたい。その上で、この川柳をどうお読みになるか聞いてみたいです。参議院が良識の府であることを心から願ってやみません。
川内原発が再稼働し、日本の原発ゼロは2年で終わりました。政府の方針は「原子力規制委員会で安全が確認された原発から稼働する」ですが、その規制委員会は「新規性基準への適合を審査するもので、絶対安全と申し上げているわけでない」としています。そして、福島第一原発事故で11万人近い人たちが避難生活を余儀なくされていますが、帰郷のめどは立っておらず、事故は収束していません。沖縄の辺野古で何度も聞いた話は「無責任な政治家と無関心が有権者が辺野古の現状を作り出しています。まず日本中の有権者が沖縄の基地問題に関心を持って欲しい」ということでした。無責任な政治家と無関心な有権者という根の上に沖縄の基地問題も、原発再稼働も、安全保障法案も葉と幹を伸ばしています。まず関心を持ち、そして、声をあげることから始めたいと思います。それが解決への第一歩だと思います。
沖縄からは29日に帰ってきたのですが、米子、琴浦と用事が続き、沖縄最終日の報告が残っていましたので、少し遅れましたが、送信します。
最終日は嘉数高台公園に参りました。ここからは普天間基地が一望にできるからです。嘉数高台公園は宜野湾市の南西部地域にあります。高台頂上の地球を模した展望台に登ると、普天間基地が良く見えました。人口の密集した市街地の中にあること、4.8平方キロメートルと、宜野湾市の25%を閉める広大さもよく分かります。基地中央には、鳥取空港や米子空港よりも長尾2700メートルの長大な滑走路がありました。
展望台を降り、階段を降りていると、ものすごい爆音がしました。空を見上げると飛んでいるのはオスプレイでした。
嘉数高台周辺は沖縄戦で最大の激戦地でもあります。展望台横にはトーチカが保存されていました。
激しい砲撃があったことが偲ばれます。丘の反対側には陣地壕の入り口があり、丘の中を掘り進め、このトーチカに到達させたるのだそうです。
ここは京都の連帯が守備に着き、たくさんの京都出身者が亡くなったことから、京都の塔という慰霊碑がありました。幹事長だった野中広務さんが建立に努力されたそうで、「昔の政治家は平和を希求することが基礎になっていたのに今はどうなっているのでしょうか」と言われた沖縄の方の言葉が胸に染みます。何度も聞かされた「普天間移設問題も、安全保障法制問題も、原発問題も根は同じ。無関心な有権者と無責任な政治家が生んでいるのです」という言葉も持ち帰ります。
明日、鳥取弁護士会主催の平和行進があります。ひとりひとりは小さくても、小さな力を集め、大きくするのが民主主義の基本だし、デモだと思いますので、参加したいと思います。午後1時半、久松公園集合だそうです。無関心な有権者にならないよう参加するつもりです。