すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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あす(29日)午前10時から代表質問をします

2012年02月28日 | 日記
 いよいよ、明日、代表質問をします。代表質問は時間制限がありません。思い切って知事に論戦を挑みたいと思います。テーマは「豊かなパートナー県政を実現するために」。平井知事のマニフェストをしっかりと検証します。タイムテーブルは以下の通りです。

一 県政と県民、県議会、教育委員会のパートナーシップ(指定答弁者 知事・教育委員会委員長 10:00~1200)
1 パートナーシップの方向性
2 情報共有がパートナーシップの基礎
3 県民をパートナーとしたときの住民投票の制度設計
4 県議会とのパートナーシップ
5 教育委員会とのパートナーシップ

二 県政の様々なパートナーを支えるために(指定答弁者 知事・会計管理者・代表監査委員 13:00~15:00)
1 障がいのあるパートナーに自立していただくために
2 未来を担うパートナーを健やかに育てるために
3 春秋を重ねたパートナーの笑顔を守るために
4 企業というパートナーの元気をつくるために
5 NPOというパートナーの可能性を伸ばすために

三 パートナーの生命安全を守るために(指定答弁者 知事・教育長・警察本部長 15:00~16:30)
1 鳥取県地域防災計画(原子力災害対策編)の見直し
2 地下水の災害時利用の可能性と水資源保全のために
3 島根原子力発電所1、2号機の再稼働と3号機の稼働

 最初に民主主義の在り方という哲学的な問題を橋下大阪市長の舞台回しに使いながら議論したのち、午後からは、障がい者福祉、児童福祉、高齢者福祉、企業支援、NPO支援について提言をおこない、最後は原発事故や地震対策などを質問します。

 新人議員が1年もたたないうちに代表質問に立つのは異例だそうです。これも、新人議員を中心に会派を結成したことに加え、やはり、鳥取県議会が軽視よりも実を重視するしっかりとした議会運営をしているからだと思います。こうした良き伝統を大切にしたいと思います。

 本会議での質問は傍聴できます。むろん無料です。ケーブルテレビ、インターネットの県議会のホームページでもライブ中継と録画での中継があります。見ていただき、御批評いただければ幸甚です。
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みのり福祉会不正経理事件で現地調査

2012年02月24日 | 日記
 議会改革推進会議終了後、バスで「みのり福祉会」不正経理事件の現場調査に福祉生活病院常任委員会で行きました。急に現地調査を決めたこともあって、9人の委員中、参加は4人。私、浜田委員長、森委員、浜辺委員で行きました。先約があったり、外せない用事があったりとのことでした。

 さて、はじめに訪れたのは北条サービス交流農園です。

 芝生に覆われ、一部には栽培の跡も見られ、使っていることがわかります。北条デイサービスとは目と鼻の先でした。

 屋の上には宝珠が乗り、石造の塔も見えます。

 次は湯梨浜デイサービスです。

 ここにも、立派な石灯篭がありました。

 三朝デイサービスです。温泉が引いてあり、口利きの情報公開で、前理事長が使用を県に持ちかけたのはここだと感じました。


 倉吉市西福守町は「福祉の里」として、みのり福祉会の施設が集中しています。
問題となった土地にはかえるの池になっていました。

後方にはりっぱな石塔も見えます。

 この道路も、今回、疑惑の対象となっている道路です。


 経営悪化の元凶と指摘されたみのりクリニックです。


 以前、問題になった新しく介護保険の適用事業としての適用が申請さられているデイサービスセンターです。

みのりクリックの駐車場を使われており、敷地も隣接。みのり福祉会と同じような印象を受けました。

 職員の研修施設です。料亭のように立派です。


 施設長さんにお話をうかがえたのですが、理事長が交代し、新体制になったことで、施設の雰囲気がずいぶん明るくなったそうでう。専門部会もでき、現場の意見で組織を動かそうという感じなのだそうです。人事にもルールができ、非正規職員も頑張れば、正規職員なれることが公表され、これが励みになっていると教えていただきました。現場は頑張っているのに、それを食い物するような組織運営は問題が大きいと思います。職員の皆さんの笑顔がなければ、お年寄りの笑顔もありません。組織の刷新に期待したいと思います。

 茶道会館です。ここも疑惑が持たれています。


間違いなく、議長応接室よりも立派でした。


ご自宅の前の土地も疑惑が持たれています。ここは、100条委員会で問題となった残土で盛り土した土地です。


 今回の視察で新たな疑惑も浮上してきましたし、これまでの疑問が氷解した部分もあります。不正は現場で起きている。踊る捜査線ではありませんが、事件は現場で起きているんです。議会で審議しているだけではわからない部分も見えてきました。今後の審理に活かしたいと思います。

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終了は午後9時過ぎ。委員会も大変です

2012年02月22日 | 日記
 福祉生活常任委員会の2日間の予備審査を終えました。
 予備審査は鳥取県議会独特の制度で、本会議で付託される前に、議案の調査をおこなうものです。本審議を前に調査することで、本審議までの間に十分な調査ができるというメリットがあります。

 2月議会で審議されるのが2012年当初予算案、2011年2月補正予算案など80議案に加え、陳情や請願、さらに報告事項です。この予算案というのが膨大な量があります。これを事業ごとにすべて説明を受け、疑問点を質し、あるいは、必要か不必要化を議論するわけですから時間も、しっかりかかります。21、22の両日とも午前10時に開会し、21日は午後7時半、22日は午後7時まで、しっかりと議論をしました。

 22日は付議案の予備審査をした後、みのり福祉会不正経理事件の集中審理をおこないました。この日の集中審理は県の対応についてです。
 不正は平成17年の監査で一部が既に発覚していたのです。翌年以降の監査でも毎年問題が見つかり、文書指摘され、改善を指導されながら、平成22年に改善命令が出されるまでに継続されていたのです。

 文書指摘をしながら、なぜ、そのことを公表しなかったのか。文書指摘されながら、なぜ、みのり福祉会は改善しなかったか。監査が有効に機能しなかったのはなぜか。村田実氏が県議ということで遠慮があったのではないか。そういう疑問を解消するために、福祉保健部長や担当課長から聞き取り調査をしたのですが、やはり、監査は正常に機能していなかったとしかいえません。問題点が浮き彫りになったと思います。

 その後、今後の進め方を話し合いました。その結果、以下の6点を確認しました。
①村田実氏に疑問点の回答を文書で求め、納得いく回答がないときは、再度、参考人招致する。
②事件の真相を解明するため、みのり福祉会の関係者を再度、参考人招致する。
③県の対応を確認するため、平成17年以降の歴代の福祉保健部長を参考人招致する。
④問題となった土地、建物を現地調査する。
⑤再発防止に向けた提言をまとめる。
⑥2月議会中に中間報告を本会議でする。

 時計の針は9時を回っていました。この2日間、本当に疲れました。



 
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2月議会開会。国の政策の影響が大きい鳥取県予算

2012年02月20日 | 日記
 鳥取県議会の2月議会が開会しました。
 本会議が開かれ、会期を3月19日までと決めた後、総額3300億円余りの2012年度一般会計当初予算案など80議案が上程されました。21、22日と常任委員会の予備審査を開催し、いよいよ論戦が始まります。

 今回の予算案の特徴は、一般財源として県税・地方交付税・臨時財政対策債の合計額が概ね前年度並みに計上できたのはいいのですが、近年の国の経済対策によって設置した基金の設置期間終了や対象事業の縮小に伴って特定財源が大幅に減少したことではないでしょうか。
 ふるさと雇用再生特別交付金事業gなくなったことで、24億円のマイナスになったほか、緊急雇用創出事業がマイナス21億円、社会福祉施設等施設整備事業がマイナス12億円、障害者自立支援対策臨時特例基金特別対策事業がマイナス10億円、介護職員処遇改善等事業がマイナス9億円などです。
 平井知事らが編成し、私たち鳥取県議会で審査する鳥取県予算でありながら、実は国が設けた基金や対象事業の如何によって、本当に大きな影響を受けると言うより、その範囲内で知恵を絞る予算になっているというのが実情だと思います。

 小泉の三位一体改革は、地方に自主財源を増やすと言いながら、その実情は地方への流れていたお金を1兆円以上削ったのが、その正体でした。自民党政権を倒して登場した民主党政権は、地方へのお金は一括交付金化し、地方主権を実現すると喧伝しましたので、大いに期待しましたが、その結果が、今回の鳥取県の予算編成を見ればわかるように、現実とはかけはなれたものでした。自主財源が小さいとこういう傾向は強いように思えます。

 鳥取県の予算は、歳出では公債費負担が引き続き高水準にあることに加え、社会保障関係経費は他県と同様に増加傾向にあるなど、厳しい状況の中での予算編成となりました。その中で、突出しているのは「まんが王国」建国関係の予算ではないでしょうか。共産党の皆さんは「これだけ雇用情勢が緊迫している時、マンガ、マンガと騒いでいるのはおかしい」と非難されていますが、私はこんな雇用情勢のときだから、新しい産業として、また、観光客を誘客する起爆剤として、マンガに注目することはひとつの考え方だと思います。要は一過性のイベントにしない、どれだけの仕掛けがしてあるかです。そこはしっかり議論したいと思います。

 明日から福祉生活病院常任委員会の審査なのですが、浜田委員長がインフルエンザに罹患して、2日間欠席されますので、その代役を務めることになりました。この間、ずっと一緒に仕事をしていたので、私のインフルを染してしまったのではないかと恐縮しています。

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明日から2月県議会です

2012年02月19日 | 日記
 今朝も熱がありません。2日続けて発熱がないので、明日は県議会棟に出向けます。全身倦怠感はひどいのですが、今日1日しっかりと炬燵猫となって体力を回復し、明日からの2月議会の論戦に臨みたいと思います。

 みのり福祉会不正経理事件は、県民の皆様の県議会への信頼を失いかねない大きな問題です。迅速に真相究明しない限り、県民の皆様に県議会を信頼していただけないと思うんですね。もちろん、私たち議会には強制捜査権はありませんし、経済犯罪捜査の専門家でもありません。しかし、それでも、一つ一つ勉強しながら、一歩一歩進めていかねばなりません。

 正直、本当に大変です。決算書の読み方から勉強し直し、社会福祉の関係法令は案熟読しました。解説書(いい加減なものが多かったですが……)にも目を通し、もちろん、福祉保健部やみのり福祉会、村田実さんが提出された書類は、1つ1つ図に落としながら、読みこんでいきました。
 12月以降、正月もなく調査活動を続けてきましたことで、ほぼろげながら問題点が明らかになってきました。参考人招致でも、発言の食い違いがはっきり出てきたことで、問題の構造を鮮明かしてきました。一部の新聞には自民党の議員の皆さんが幕引きを図っているとか、調査に熱心でないようなことを書かれましたが、13日の委員会の審議を見ていただければ、そんなことはないということが分かると思います。

 いよいよ真相究明は佳境です。福祉生活病院常任委員会の9人の委員は、ベテランも、新人も、この問題を解明することが、今の最大のミッションと考えています。前回の委員会で確認した方向性は以下のようなものです。

1)村田実氏に対しては参考人招致時の発言の差異を文書で紹介し、文書ではっきりしないときは、再度、参考人招致する。
2)前回出席していただけなかった方のほか、登記事務を担当した専門職の方々を参考人招致してお話をお聞きする。
3)県の監査を適正であったか調査するため福祉保健部に実態を照会するほか、退職された部長には参考人招致でお話を伺う。
4)土地取引の状況を体感するため、現地調査する。
5)村田実氏は土地取引は税務当局の指導によるものと答弁しているため、税務当局に照会する。

 ブログ読者の皆様の中で、情報をお持ちの方はお知らせください。事件の解明に必要なのは情報です。県民の皆様のためにしっかりと頑張っていきたいと思います。
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インフルエンザにご注意を2

2012年02月17日 | 日記
 激しい悪寒と倦怠感に襲われてから4日目、リレンザの服用を始めてから3日目の朝を迎えました。今朝の体温は37度3分なので、あと一歩というところですが、筋肉痛と倦怠感はむしろひどいくらいです。ただ、頭痛は取れ、頭はすっきりしています。

 関節痛だったものが、腹部の筋肉痛になったのは、ずっと咳き込んでいたので、おなかの筋肉が疲れたからかもしれません。疲労感は39度前後の熱が3日続いたせいでしょう。頭がすっきりしているのは、昨日も11時には就寝して、睡眠時間が8時間以上あるからだと思います。
 代表質問、来年度予算案、みのり福祉会不正経理事件、介護保険事業支援計画、障がい者福祉計画と3月末までに上げる仕事が山積し、それぞれの計画や資料を読み込み、自分なりの考えをまとめて担当課とやり取りをしていたのでオーバーワーク気味でした。宴席やレセプションがあっても、翌朝の4時には起きて仕事をしていましたので、睡眠時間は3、4時間でしたから、8時間以上寝たのは久しぶりでした。

 というものの、起きている時間は様々な所から来たメールに返事を書いたり、代表質問の最終稿を書き直したりしています。頼りにされていると思えたことは、ありがたいのですが、それでも、やはり、しんどいです。医師によると熱が下がって2日でインフルエンザのウイルスは死滅して全快とのこと。リレンザを服用しつつ、自宅で仕事を続けます。

 皆さんもどうか、インフルエンザにはご注意ください。本当にしんどいです。
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インフルエンザにご注意を

2012年02月16日 | 日記
 一昨日、米子での夜の会合に出席していたんですが倦怠感と関節痛がし、昨日、朝起きると38度2分の熱が出ていました。これはやばいと病院に診察に行ったところ、検査の結果、試薬に赤い線がきっくり浮かび上がっており、A型インフルエンザとの診断でした。特効薬のリレンザを服用すると3日目には熱が下がり、それから2日間は細菌を持っている可能性があるので。人との接触は5日間は止めてくださいとのこと。「マスクしてもダメですか」とお医者さんにきいたところ、「マスクでは感染は防げません。家でじっとしていてください」とのご宣託で、人に迷惑をかけることもできないので、米子の家内の家に籠もることにしました。
 頭痛と倦怠感の中、何カ所にも電話して、議会事務局の担当者にも協力してもらって、お詫びしてアポを取り消してもらいました。本当にご迷惑をかけて済みません。ですが、「みのり福祉会事件の調査は大変頑張ってこられましたから、過労だったんですよ。ちょっと体を休ませた方がいいですよ」と何人もの人から、優しい言葉を頂戴し、本当にありがたいなと感謝しております。
 でも、39度を超える熱が続くとやすがにつらいですね。関節痛というより、腹部の筋肉も痛いです。私は睡眠不足には強い方ですが、痛いとか、熱いとか、寒いとか、おなかが減ったとか、生理的現象には弱い方なので、今回は困憊しています。2月議会の開会が20日ですので、発熱から、ちょうど6日目です。なんとか元気になって登庁したいと思っています。
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みのり福祉会不正経理事件への対応=村田実氏の刑事告訴を受けて

2012年02月13日 | 日記
 本日の福祉生活病院常任委員会で、みのり福祉会不正経理事件について、今後、どう対応していくかを話し合いました。
 普通は執行部席に部長や局長、担当課長らがずらっと並んで審議をするのですが、今日は議員だけの会議です。本来、議会の真骨頂は議論を積み重ねて結論を出すことにあります。その意味では良かったのではないでしょうか。

 今回、村田実元県議名義で登記されながら、土地代金は福祉会が支払い、されには、地代まで福祉会が実氏に支払ったのは背任横領ではないかという疑惑が持たれています。この資料を読めばすべてわかると実氏から提出された資料を精査しました。二重譲渡や課税減免の資料ではありましたが、なぜ、法人が支払ったのに実氏名義の登記になったのかを示す資料ではありませんでした。委員会で議論した結果、まず、疑問点、前回の参考人招致で発言に違いの出た部分の説明を文書で実氏に求め、十分な回答がなかったら、参考人として再度、来ていただくことを決めました。また、これまでの審議で疑問点はかなりはっきりしてきましたので、施設長や関係者にも参考人として来ていただき、お話を聞かせていただくことにしました。
 今回の不正経理は、私たちが把握している限り、県は平成17年度の監査で一部把握しておきながら、十分な指導監督なされてこなかったという感じを得ています。このため、この間の歴代の福祉保健部長にも来ていただき、話をしていただくことも決めました。また、問題となった土地や施設を委員会として現地調査することや、実氏が一連の行為は税務当局の指導でしたと委員会で発言していますので、この点も、税務当局に確認することも決めました。

 委員の中からは、様々な調査権を行使できる100条委員会の設置を求める声も出ました。100条委員会は証人喚問が出来ますので、出席を拒否できる参考人と違ます。また、虚偽の発言をした場合は偽証罪で告発もできるのですが、いずれも、本人または家族が刑事訴追される可能性のあるときは、拒否をすることができます。委員会の席上、浜田委員長から「みのり福祉会が実氏を刑事告訴した」との報告がありました。そうすると捜査の進展如何では実氏の逮捕や起訴の可能性もあるわけで、100条委員会を設置しても、刑事訴追の可能性を理由に、出席や証言の拒否をされる恐れが出てきました。その結果、参考人招致でも、100条委を設置しての証人喚問も同じことになります。100条委は議会の伝家の宝刀です。設置した以上、しっかりとした真相究明が出来ねば、議会の存在価値が問われます。ですから、まず、参考人招致で真相究明に努力して行く方向性を固めたわけです。

 今回の事件で問われているのは県と県議会の調査能力と自浄能力です。中途半端な調査では許されません。議会の威信にかけて調査を続けたいと思いますので、県民の皆さん、今しばらくの御猶予をいただきたいと思います。
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長島愛生園で「人権」という言葉の意味を改めて考えました

2012年02月12日 | 日記
 岡山県の長島愛生園に行ってきました。小学校から来ていて4回目という若者、初めてというお年寄り、用瀬人権文化センターの職員のみなさんに、椋田市議と共に同行させていただきました。 記者時代は何度か取材でお邪魔していますが、もう10年以上訪れていないので、みなさん元気なのか、少し不安を持っての訪問です。

まず、金泰九(キム テグ)さんの御宅にお邪魔して、お話をお聞きしました。以下、金さんのお話の要約です。
私は南の慶和尚南道出身です。12歳で日本にきました。日本に来て74年、長島に来て63年になります。今は個室で、どこに行くも自由ですが、昭和40年代までは、外出の自由はありませんでした。当時は強制作業に駆り出されました。まずは塵芥集め。18-19人で班を作ります。リヤカーがないから大八車です。4台あって、これで全島のゴミを集めるんですが、高いところまであげるのは大変でした。1年ほど働きますると、炊事場に来いと同じ寮の人に誘われて、職場を変えたんです。刺身を腹いっぱい食べさせてあげると言われて、それで喜んで行ったんです。そんな誘い文句で喜ぶほど、食事は貧しかったです。でも、1ヶ月余りでで、理髪部に行って、自治会に移りました。炊事場は朝がとっても早いんです。それも毎日でしょう。それで希望者が少なかったんでしょうね。
 ハンセン氏病に罹患して、一番困るのは手足に感覚がないことです。手足に感覚がないから、怪我しても分からない。そこで、ほっとくから、すぐ、ばい菌が入って、化膿してしまう。外科場に行くと、「もうだめだよ」と、すぐー切られた。それで、手足の指の欠損した人がたくさん居られんですね。
 治療薬ということで、DDSという薬を飲むかと医師に言われて服用したんですね。すると、足が下垂になった。指も下垂になった。ご飯が食べようとすると箸が持てない。神経がやられたんです。入院して電気治療をやったが効果はなし。肘から下は感覚がなくなったんです。昨年の6月3日のことでした。電気ポットのお湯を捨てて、右手を見たら、真っ赤になっていたんです。熱湯がかかったのか、熱くなったポットの内部に触ったかは分からない。感覚がありませんからね。即日入院して治療したんですが、結局、指を3本切ったんです。12月17日まで入院していました。今も皮が薄いので、いつも手袋をしています。食事は部屋に運んでくれるので、1人で食べますね。

 椋田市議(写真の上段左端)が「昨年、訪れたとき、金さんの部屋でキムチ鍋を囲んだですが、『いつも食事は1人。みんなでは食べないので、今日は美味しい』と金さんが言われたことを強烈に覚えていますと言われていました。

 歴史館を訪れました。院長室のあった本館が資料館に改修されていました。

 説明をしてくれたのは神谷さんです。
 島に来て63年。本館の思い出と言えば、光田医院長にハンセン病改悪の抗議に来たときのことです。当時は職員地区と職地区の中心施設なので、患者が来ること厳しく制限された。反対に患者地区に入ることも禁止された。子供が親に会いに来ても、怒られた。もらった御菓子も外に捨てられた。有名な職員は3人。神谷美恵子さん。精神科医として初めて愛生園に赴任。園内の記録を執筆した。小川正子さんは、愛生園に勤務した女医。1938年に「小島の春」を出版。ベストセラーになり、翌年に映画化された。ハンセン病患者のために尽力したが、隔離政策の世論形成した側面は否定できない。良くなっても退院できません。橋がかかっても予防法はそのまま。人権侵害。病気は選べない。どうして癒すのか。青春を返してくれと叫びたくなります。
 院長は三代目まではライの専門家。以降はあて職。院長は勅任官で、知事くらいの高位だった。敗戦後、患者が1000人くらいまで増えたが、暮らしが良くなると激減しました。初期の治療は、大風子油をお尻に注射することだけ。これがお尻の中で固まって痛いのなんのって。プロミンが開発され、さらにDDTになって、感知するようになりました。
 マッチ箱のような10坪住宅に戦後、すぐのころは住んでいました。部屋は二つ。夫婦で入ったのですが、一間に2夫婦が入れられたました。6畳ですよ。でも、500円出したら、一軒建ててもらえ、一間を園に寄付すれば、一間は夫婦だけで住めました。ここにも、貧富の格差があったんです。
 園内だけで使えたお金もありました。包帯は200回くらい、洗って使っている。膿などが着いもので、最後は黄色になりました。1988年に邑久長島大橋が完成しました。日本で唯一、厚生省がかけた橋です。富士見病院事件で厚生省は大騒ぎの時でした。東京に陳情に行くと「隔離しなくていい証として、橋を架けましょう」と園田厚生相と約束してくれたんですね。感動しました。一番嬉しかった。

 歴史観を出ると、神谷さんの案内で島を回りました。
 最初に訪れたのが回春館です。

島に付くと、1週間くらい、ここに居て、病状などを確認後、性別、年齢ごとの各施設に分かれました。

 ここに桟橋がありました。

島には船で来たんです。桟橋に着くと、看護婦さんが荷物を素手で取ってくれたことが嬉しかった。みんな怖い伝染病になった人というような扱いでしたからね。
ここで家族とは離別したんです。親も、子も、慟哭しながら分かれたんです。だから毎日、ここに来る子もいました。不憫でした。

 次は独房跡です

 島から逃げたという理由で入れられた人が多かったです。食事も2回、それも、おにぎりで、病気が急に進行した人もいました。

納骨堂にも行きました。

2月に2人亡くなったにで、今は300人が島に暮らしています。この納骨堂に祀られているには3500柱。初代は東本願寺の裏方がお金を出して昭和初期に創建されました。遺骨を引き取りに来ても、偏見や差別があって、どうしても遺骨を持って帰ることができず、泣きながら遺骨を海に捨てる方が相次いだということをお聞きになって、寄付してくれたそうです。ところが、老朽化して屋根に穴があきた。ちょうど裁判で勝ったこともあって、そのお金を出し合って再建したんです。献花し、お線香を手向けると、神谷さんが「故郷を歌ってあげてください」というので、みんなで合唱したんですが、哲人の島田等さんら知っている人もここに眠っているので、目尻に涙が浮かんで困りました。

 ここは高校跡。

大学に進学した人もいたそうで、教育で人間回復をしたのだと言う石碑もありました。

最後に鳥取県出身の加賀田さんが体調を崩しておられると聞いたので、お見舞いに行って帰路に付きました。

 いつも長島愛生園に来て思うのは、これだけの人権侵害を国家があげてやってきたことの恐ろしさです。鳥取県も無ライ県運動の先頭に立った過去があります。そして、入所されている方々と接すると優しさと思いやりを端々に感じます。辛い思いのある人ほど、人に優しくなれるのかしれません。島での高齢化が進んでいます。私の子どもたちを含め、多くの人にここに足を運んでもらいたいと思います。人権とは何か、やはり、深く考えさせられるものがあります。
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海江田さんはおもしろい。

2012年02月11日 | 日記
 川上参院議員の新春の集いがあり、お誘いいただきましたので、参加させていただきました。
 公明党さんに続いてのお招きです。喜んで出席させていただきました。自民党さん、共産党さんからもお招きがあれば参加しますが、お招きがないだけでの話です。自民党、共産党の県会議員の方々とは、県議会で真剣な議論をして、かなり分かってもらえてきたと思っていますが、まだまだなようですね。

 ゲストスピーカーは海江田・前経済産業大臣。旧暦の正月の新年会はいいもんだ。旧暦は農業歴でもあり、自然の営みとあっているという話から始まり、文化論にも話題は広がっていきました。現在は、衆院財政委員会の委員長で、日銀政策などにも言及しつつ、参院予算委員会の筆頭理事を務める川上参議院の活躍を紹介し、なかなか話が巧みだと思いました。

 新年会後、飛行機が飛び立つまで2時間ほどあったので、空港近くのフランス料理店で、ちょこっとワインを飲んだですが、とても楽しかったです。お立場もありますので、詳細は差し控えますが、財務省や日銀の在り方、増税議論の在り方、そして、政界再編まで様々な話題について、独自の見識を披露していただきましたが、発想はユニークで共感する部分も多かったです。それで、空港まで見送ったのですが、国会議員らは特別待合室を使えるのですが、皆さんと同じでいいですよと、列に並んで手荷物検査を受け、列に並んで搭乗されました。その普通さが、私には、ちょっと格好いいなと思いました。
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