すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

メニュー

今年一年を振り返って

2012年12月31日 | 日記

 2012年も今日で終わります。今年一年本当にお世話になりました。心から御礼を申し上げます。

 県議会福祉生活病院常任委員会は本当に多忙な1年でした。みのり福祉会不正事件の調査、地下水保全条例の制定、地域防災計画(原子力編)の作成などに取り組んで参りました。審議には十分な時間をかけましたし、熊本への県外調査、関係者への聞き取り調査なども実施し、調査報告書も条例も良いものになったと思っていますし、地域防災計画も越年となりましたが、頑張って審議をしてきます。

 議会改革推進会議では、日本で初めて議員の調査権限を明記した議会基本条例を制定できましたし、越年はしましたが、政治倫理条令も制定に向けて最終段階まで議論を進めることが出来ました。

 県民の皆様から受けた相談につきましても、出来る限りの個別対応をし、災害からの河岸の復旧、お子さんの障害への対応、各種補助金の申請のお手伝いなど、かなりの具体的な成果を出せたと思います。一部では越年した部分やご希望に添えなかった部分もありますが、引き続き努力して参ります。

 残念なことは長谷川議員の会派離脱です。なぜ離脱されたのか、私にはその理由が理解できませんし、その後、長谷川さんからは何の話もありません。2年近くも一緒に頑張ってきて、ある朝突然、一方的に離脱を宣言するというやり方も、理解できません。その結果、院内交渉団体から転落し、少数会派となりましたが、改めのその影響の大きさに驚いています。本当にご心配をおかけしましたが、森岡さん、国岡さんと頑張って議会活動を続けて参ります。

 この1年、本当にありがとうございました。新年が皆様に取りまして、幸多き年になりますように。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地域防災計画で原子力防災専門家会議

2012年12月25日 | 日記

 福島原発事故を受けて、原子力災害対策特措法が改正され、原子力災害対策指針の見直しと法制化が図られたことから、地域防災計画(原子力対策編)と広域住民避難計画の作成に県は取り組んでいます。学術的な助言を得ようと県原子力防災専門家会議が開催されました。この二つは私が副委員長の福祉生活病院常任委員会が所管していますが、防災危機管理特別委員会が設置されていることに加えて、県のほぼすべての機関が関係する計画ですので、私の委員会から全議員に傍聴を勧めたこともあって、私も傍聴しました。

 

 私の他、上村さん、斉木さん、浜辺さん、市谷さん、錦織さんの計6人の県議が傍聴されました。計画の説明があった後、委員の皆様から指摘が多かったのは、大まかにはあっているものの正確な記述がなされていないという点だったように思いますが、そこには県の姿勢に問題があったように思いました。

  国の島根原発事故を想定した放射性物質の拡散シュミレーションを受けて、県の担当者が「7日間で100msvとなる地点は、ESE方向が23.7キロで一番県に近づきますが、それでも、県内までは届かないので影響はありません」と説明すると、「このシュミレーションは97%でどうなるか見たもので、3%の範囲では影響が出る可能性があるので全部否定しては正確性に欠けます」との指摘がありました。実はこの3%こそが、福島原発事故で繰り返された「想定外」だと思いました。女川原発に会派で視察に行ったとき、東北電力の皆さんが「防災は余裕がどれくらいあるかです。想定の3倍の15メートルの津波に襲われても大丈夫という設計でしたが、実際には13メートルの津波が来て、しかも、男鹿半島が地震で1メートル沈下したので、余裕は1メートルもありませんでした」という話を思い出しました。確率論でなく、一番シビアな場面を想定することが防災の基本ではないかと思いました。

 また、人形峠の河川水の測定結果について、平常の変動幅をウランの値が超えていることについて「調査前の1週間の80ミリの降雨があった影響と推測されるので、施設の運転の異常とは認められない」とした県に報告についても、「雨が降ったらどうしてウランの値が大きくのあるでしょうか。地下にウランが濃縮されているようなところがあって、雨で浸潤したというような科学的知見がるのでしょうか」と問いただされると、返答に窮し、再調査すると応えられていました。正常値をわずかでも上回ったら、しっかり調査することが大切です。大事故は小さなミスの見逃しの集積で発災しますので、この姿勢は大きな問題です。往々にして異常はないという方向で片付けてしまいがちですが、そういうときこそ、徹底した調査を実施することが大きな事故を防ぐことになるのではないでしょうか。

 ここで示された専門的助言を県にはしっかり活かして欲しいですし、私たち議員も、計画にどう反映されたか、しっかりと確認していきたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長谷川会長の会派離脱で心配をおかけして済みません

2012年12月22日 | 日記

 会派会長の長谷川議員から、議会最終日の朝、突然、「会派を離脱する。会派にいると制約も多いので、ひとりで議会活動をしたい」とのお話を聞かされました。前夜には知事ら執行部を囲んで、意見交換を開いただけに、寝耳に水で驚くばかりでした。いくつかの県政の課題や会派のあり方を巡って激しい議論をしたことはあり、そのことで不満を聞かされたこともありましたが、もともと、会派を結成するときに、意見の一致を見ないときには会派拘束は外し、国政選挙や市町政選挙に関しては議員の行動を制約しないと会派の行動原則を明文化していましたので、私には理解できない理由でした。

 政調会長である私のせいかもしれませんが、「かけはし」は会派活動にものすごく時間を取っていたことは事実です。今年だけでも、名古屋本部や関西本部の訪問、女川原発や石巻の被災地の視察など県内外に飛び出して話を聞き、様々な団体や法人をお呼びしたり、また出かけていったりして、しっかりと要望や不満も聞いています。こうしたことを会派要望としてまとめ、知事に年4回提出しています。他会派のものは数枚ですが、かいけはしは冊子で、本文と説明の二分冊です。それで、知事から「かけはしの会派要望は論文ですね」と言われているんですが、この要望は、しっかり議論してまとめますので、そこにかける時間も半端ではありません。そことが負担に感じられたのかもしれませんが、私は「かけはし」の会派活動の方が、議員としては正しいと思っています。

 9月議会で長谷川議員が代表質問に立たれ、いよいよ来年2月の国岡議員で、代表質問は一巡することになります。それで、国岡議員も準備をされているところでした。代表質問は時間制限をされることなく、知事に論戦を挑むことが出来るので、議員活動の中では、言ってみれば華です。長谷川議員には、年度末までは会派に止まり、国岡議員に代表質問をさせてやって欲しいとお願いしましたが、「関係ない。代表質問を3人でもできるように制度改正したらいい」とのことで、聞き入れてはもらえず、本会議終了後、私たちと十分な話し合いを持つこともなく、離脱届けを議長に提出されました。

 鳥取県議会では4人以上の会派は院内交渉団体として、様々な権限を持ちます。その一番大きなものが代表質問です。長谷川議員は、代表質問を3人でもできるようにする制度改正をすればいいと言われますが、改正は全議員の過半数の賛成がなければ不可能で、我々3人が提案しても無理な話です。加えて、院内交渉団体であったことで、議会運営委員会や議会改革推進会議に委員を送れ、議会基本条例や政務調査費ガイドラインの改定でも、しっかりと意見を言ってこれましたが、これもできなくなります。特別委員会への参加、議会の内のポストも、会派所属議員数で割り振られますので、大きなマイナスです。長谷川議員は本当にそのことの重みを理解して行動されているのか、分かりませんが、私の今後の議員活動には本当に大きなマイナスで、正直、頭を抱えております。

 当面、森岡議員を会長、国岡議員を幹事長、私が政調会長として、会派を継続して参りますが、本当に厳しい議会活動になると思いますので、皆様のご支援、ご協力を重ねてお願いを致します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月定例会を振り返って

2012年12月21日 | 日記

 11月定例会が18日閉会しました。長谷川会長の会派離脱騒ぎがあり、その対応に追われ、定例の報告が遅れていまい、済みませんでした。3日遅れになりましたが、ご報告します。

 今議会の一般質問は報告したとおりですが、一番大きい課題は地下水条例でした。

 この条例は地下水を持続的可に利用するための条例として、9月議会に知事から提案され、私が副委員長を務める福祉生活病院常任委員会に付託されました。条例案を提案する方向だとは報告を受けていましたが、まだまだ勉強不足で、すぐに賛否を表明できる力量は私にはありませんでしたので、正直に先輩議員の皆さんにそう話したところ、「そうだね。県民にとって大きな問題なので、しっかりと議論しよう」と賛同していただきましたが、「でも、喫緊の課題でもある。ハードなスケジュールになっても今年度中に成立させようや」とも言われました。もちろん異論はなく、継続審査として、休会中にしっかりと調査、研究することに致しました。

 議会閉会後の1週間、スケジュールを完全に空けて、その間、地下水について書いた本を読み、論文をあさり、他県の条例を研究した後、ネットも駆使しして様々な知見を集めました。県内の地下水と地下構造を調査された鳥大の先生、地下水の法理論を研究している宮崎創価大学教授を委員会にお招きして、じっくり意見を聞いた後、熊本県を訪問、県庁、市役所、くまもと水資源財団、熊本大学大学院、大菊土地改良区を訪れ、話をお聞きしました。ここで、大きな方向性を掴めたと思っています。地下水条例を制定している4町の担当者、地下水に水道水を頼っている米子市と米子市水道局と意見交換会も行いました。大口取水者である王子製紙、高度紙工業、サントリー、コカコーラの工場も訪れ、率直なところ、どうなんだともお聞きしました。これからはその都度、ブログでご報告してきた限りです。

 ここで、見えてきたのは、地下水についての知見が鳥取県には余りにも少ないという現実でした。そこで、条例の主目的を地下水と、それに関わる科学的知見の集積を置くべきだと考えました。この研究を知事に条例で義務づけてはどうかと考えたのです。もとの条例は、報告義務があるのは、取水量だけでしたが、地下水の研究には、取水量以上に井戸の水位の変化が大切なことも、分かりましたので、ここも報告義務を加えてはどうかと考えました。

 次に保全という視点をもっと強調しようとも考えました。「持続的な利用をするためには、当然、保全が前提です」と知事は説明を繰り返されましたが、そればらな、そのことをストレートに謳おうよというのが委員会の意見です。「地下水を保全し、永続的に利用するための条例」と名称を変更し、取水制限を加える地域も、「制限地域」ではなく、「重点保全地域」とするように提案をすることにしました。

 さらに、6年後の見直しとなっていましたが、涵養、節水についても条文に盛り込む方がいいが、どのようなことができるか考えるのは知見が少なすぎるので、3年後までに研究して改正することにしました。

 これらの意見を生活環境部に投げかけ、実際に条例を実行する立場からどこまで出来るのだろうかと議論しましたところ、原案を撤回し、委員会の意見に沿って再提案することになりました。知事が提案して、議会は賛否を決めるというところから、一緒に議論し、一緒に条例をつくるという、新しい議会の理想像を実現できたと、とてもうれしく思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

質問戦は難しい

2012年12月10日 | 日記

 今議会での一般質問は、湖山池の塩分濃度の問題を取り上げました。

 湖山池はもともとは千代川と湖山川で繋がっているわずかに塩分が混じる淡水湖でしたが、度重なる水害から湖山川の河道改修を行い、千代川ではなく、賀露港に繋ぐようにしたのです。昭和58年のことです。ところが、海と直接繋がったことで、塩分濃度が上昇し、汽水湖となり、湖山池の水を使う農業に塩害の被害が発生しました。そこで、湖山川にあった水門を閉じ、塩分濃度を下げたのです。その結果、塩分濃度は元に戻りました。ところが、水門を閉じたことで、水の流動性が低下し、周辺の宅地化の進展と伴って、水質が悪化したのです。さらにヒシが大繁殖しました。昔は貴重なタンパク源でしたが、今はあまり食べられることはありません。ヒシが増えて、枯れて湖底に沈むと、栄養価が高いので富栄養化が進みます。その結果、また、ヒシが増えるという悪循環に陥ったのです。富栄養化が進んだことで、アオコの発生にも繋がり、それが悪臭となったのです。ヒシの刈り取りなど様々な試みがなされましたが、うまくいかず、水門を開け、塩分濃度を上げることで、ヒシを枯死させることにしました。3月12日に水門を開けると塩分濃度はグングン上がりました。東郷池程度の3000~5000mg/Lの濃度を想定していましたが、今は7000~10000mg/Lで、これでは中海です。

 その結果、淡水性の動植物に大きな影響が出ています。特定希少生物に指定されているカラスガイは絶滅しました。アシやガマが枯れていますので、ここで暮らす鳥たちもピンチです。トンボの幼虫のヤゴは淡水でしか生きれませんので、来年からはトンボの飛ばない池になるでしょう。湖山池から生物多様性は失われつつあります。確かにフグやアジが釣れたとも聞きましたが、海の生物が海で生息すればいいわけで、淡水性の動植物を死なせる方が問題だと思います。

 知事の答えは、湖山池の塩分濃度問題は漁業者と農家の対立など長い経過があり、地元住民の意見も聞いて、やっと解決した策を見いだしたというような答えで、湖山川の付け替えは不可逆的な環境の変化をもたらしているとも指摘されました。私は塩分濃度が当初の想定を大きく超えたこと、住民には淡水性の生物が絶滅することなどのきちんとした情報提供がなされていないことなども問題だと話しましたが、議論はかみ合わないまま持ち時間を使い果たしてしまいました。

 議員の質問時間は25分に制限されていますが、知事らの答弁に時間制限はありません。私の25分に対し、知事らの答弁は40分です。あとでネットでみると完全に言い負かされている感じがしました。質問の技術を磨かないといけないと反省しています。今回の湖山池では調査した資料や聞き取りメモはファイル2冊分になります。毎回、資料はそれくらいになります。そうすると、あれも、言いいたい、これも聞きたいとなって、結局、中途半端になるんですね。分かってはいるんですが、本当に難しいと思います。委員会審議は時間制限がありませんから、いいのですが、本会議の質問はは難しいです。2月議会では、思い切って質問項目を削って、絞り込んで頑張ってみようと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥取県婦人会大会 鳥取こども学園もちつき大会

2012年12月02日 | 日記

 寒い朝でしたね。私の属している鳥取いなばライオンズクラブ恒例の鳥取こども学園での餅つき大会が開催されました。

いなばライオンズクラブは結成45周年を迎えますが、こども学園でのもちつき大会は40回を数える伝統の行事です。

こども学園の藤野先生の歓迎のあいさつの後、さっそく、もちつきの開始です。鳥取城北高校と西中学の相撲部の生徒さんたちが応援に駆けつけ、杵を振るってくれました。

 ほんとに皆さん、いい体格で、高校生と言うよりも、りっぱな力士です。力もあるので、突き上がるのが早いこと、早いこと。臼から立ち上る湯気が何とも、温かい気持ちにさせてくれました。

 私はここで、一度、会場を抜け、来賓として招かれている鳥取県婦人会大会に出席のため、中座しました。県連合婦人会が主催しているもので、59回目の今年は鳥取での開会です。田中朝子会長のあいさつに続き、伊藤光都夫県会議長らが祝辞を述べられましたが、少子高齢化の進展が昼間部で激しい中、女性の力で地域を支えていかねばという思いが皆さんの言葉の中に溢れていました。離島の地域起こして注目を集める海士町の山内道雄町長の講演、私の選挙スタッフでもあった鳥取大学大学院の平賀謙太君らがパネリストになるシンポジウムなどが企画されていましたが、開会式だけで失礼させていただいて、こども学園にとんぼ返りしました。

 戻ると後片付けの最中で、申し訳なく思いました。体育館で、こどもたちと一緒に、突きたてのお餅を調理したぜんざいやきなこ餅を一緒に食べましたが、現在、糖質を中心にカロリー制限と取り組んでいる私は、お餅が1個入ったぜんざいだけで我慢、我慢。突き立てに加え、米飯、餅、うどんなどを控えていますので、このお餅の美味しかったこと、美味しかったこと。みんなで仲良く頂きました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする