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としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

榊原温泉 湯元 榊原舘

2013-09-21 06:23:38 | その他の県の温泉
 伊勢志摩旅行2日目は、「はいふう」でAM11:00までゆっくりした後、鳥羽水族館、ミキモト真珠島を見学そして2日目の宿泊先である津市の榊原温泉へと向かいました鳥羽市から榊原温泉までは高速道路を利用して1時間程度です。

 榊原温泉は、渡鹿野島とは打って変わって、海から離れた山間にある小さな温泉地です旅館は4軒ほどで、静かな温泉地というのが第一印象。しかしながら、非常に古くから存在している温泉で、平安時代には既に湯治場として整備されていたようです。古くは「七栗(ななくり)の湯」と呼ばれていて、清少納言の「枕草子」に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」とうたわれている「三名泉」のひとつとされています。ただし、枕草子にある「ななくりの湯」については諸説があり、他に長野県の別所温泉説、あるいは少数派として和歌山県湯ノ峰温泉説があるそうです。今のところ榊原温泉が「ななくりの湯」であるという説が有力で、榊原温泉のそこかしこに「枕草子の三名泉の一つ」という宣伝文句を見ることができます
 また榊原温泉は古くから、伊勢神宮に参拝する際に身を清める「湯ごり」の温泉地であったことから、平成25年の式年遷宮に伴い大いに盛り上がっているようです。私は伊勢神宮に参拝してからこの温泉にきたのですが、本来はこの温泉で身を清めてから、伊勢神宮に参拝するのが筋なのです

 今回榊原温泉での宿泊先に選んだのは、「湯元 榊原舘」です。「湯元」と名乗るだけあって、館内と敷地内に計2本の源泉を所有しており、これは榊原温泉では唯一とのこと。そして源泉かけ流し風呂があるというのが、榊原舘を選んだポイントです
 榊原舘には、源泉かけ流し風呂と大浴槽、露天風呂がある大浴場「まろみの湯」(男女交替制)と、榊原舘の屋上にある展望露天風呂「天つ木の湯」(男女交替制)があります。大浴場は日帰り入浴も可能で、旅館入口とは別に日帰り入浴専用の入口があります(日帰り温泉施設「湯の庄」という別の名前が付けられています)。日帰り入浴料金は1,000円とかなり高めしかも利用時間が2時間までです。温泉をゆっくり楽しむには宿泊した方が良さそうです。


 PM5:30にチェックインしたので、夕食を済ました後にまず大浴場「まろみの湯」の「むらさき」に向かいました。お目当てはもちろん源泉かけ流し風呂です。広い浴室には大小の浴槽があって、小さい方が源泉かけ流し風呂となっています。早速無色透明の湯が満たされている浴槽に入ってみると、ぬるいを通り越して冷たいお湯でした。源泉温度32.5℃で、加温、加水、殺菌剤添加なしの源泉100%かけ流しなのです。夏の時期であれば気持ちいいと言っていられる湯温ですが、冬は少しきついかもしれませんねただ、さすが何も手を加えられていない源泉なので、ほのかな硫黄臭とはっきりとした甘い硫黄味、そして若干の泡付きとツルスベ感を感じ取ることができました溶存物質量310mg/kgの薄いアルカリ性単純温泉なので、加温循環などしたらこれらの特徴はひとたまりもないでしょう。源泉かけ流し風呂の湯については、三名泉の名に違わぬ良泉と言っていいのではないでしょうか


 一方、内湯大浴槽と露天風呂は、かけ流しで加水、殺菌剤添加なし、というのは源泉かけ流し風呂と同じですが、適温になるまで加温されています。冷たい浴槽だけという訳にはいかないので当然の処置です。冷たい源泉浴槽と加温浴槽に交互に浸かる交互浴もなかなか気持ちいいがいいですただ源泉を加温したことと、浴槽が広いことの影響で、硫黄臭は完全に飛んでしまい、味は若干甘味を残すのみ、ツルズベ感も弱めと、源泉かけ流し風呂と比べるとかなり泉質が落ちてしまっていました夜も遅い時間で、だいぶ湯がくたびれてしまったというのもあるでしょう。


 大浴場での入浴を終えた後、急いで展望露天風呂へと向いました大浴場はPM11:00までですが、展望露天風呂はPM10:00までなのです。残り10分というところで何とか滑り込むことができました
 展望露天風呂は、榊原舘の6階屋上にあります。脱衣所は専用の小屋が建てられているものの、入浴スペースには一切屋根がなく開けっぴろげです(もちろん周囲には塀はあります)。この日は曇っていたのでおぼろげな月が見えていただけですが、晴れていれば星が綺麗だと思います暗めな照明にかがり火、床が畳敷きなのも、幽玄な雰囲気を醸し出していていい感じでした


 展望露天風呂には浴槽が2つあり、一方がジャグジーとなっています。浸かってみてまず気になったのが塩素臭でした。大浴場と違ってここは循環式で殺菌剤添加ありなのです屋上までかけ流し可能な湯量を引き上げるのは難しいということなのでしょうか。当然循環湯では硫黄成分は感知できなくなっており、ツルスベ感が残るのみとなっていました展望露天風呂ではお湯でなく、その眺望、雰囲気を楽しむということで割り切った方が良いですね。


 さて、榊原舘では浴場は男女入替制になっているので、翌朝は昨晩とは異なった浴場「もえぎ」に入ることができました。朝はAM6:00から入浴可能となるので行ってみると、すでに大勢の宿泊客が入浴していました。温泉マニアでなくとも、温泉宿に泊まったからには朝風呂ははずせないということなのでしょう
 「もえぎ」の構成は、大小の内湯浴槽と露天風呂一つで「むらさき」と同じなのですが、浴室の広さや浴槽の形がかなり異なっており、「むらさき」より少し狭い感じがします。そして面白いのが源泉かけ流し風呂(内湯小浴槽)で、室内にもかかわらず屋根が付けられており、湯口はお社の形をしています。源泉が神様的な扱いをされているのです。伊勢神宮の「湯ごり」の温泉として、「宮の湯」とも言われてきたことの名残りでしょうか。こちらの浴槽も「むらさき」の源泉かけ流し風呂同様冷たいものの、硫黄成分がよく残り泡付きがあるよい湯でした


 加温されている内湯大浴槽と露天風呂も、朝一番ということもあって新鮮で、わずかながら硫黄成分を感じ取ることができ、ツルスベ感も十分でしたやはり温泉は新鮮なのが一番ということですね


 この度の宿泊でも、前日の「はいふう」に続いて温泉三昧の時を過ごすことができて満足しました特に非加熱の源泉かけ流し風呂は、冷たい温泉の場合はなかなかお目にかかれないものであるし、加温した浴槽との浴感の差がよく分かったので貴重な体験でしたそれに肌がスベスベになったような気がして、効能も十分にありそうです
 
 最後に、旅館としての榊原舘ですが、前日の「はいふう」で贅沢をし過ぎたので、榊原舘では料金の安い旧館の部屋を選択しました(それでも1泊2日15,000円)。旧館というだけあって、古めかしい昭和の香りがする部屋でしたが、ウォシュレットではないトイレは新館のウォシュレット付きトイレを使えば良かったし、エアコンも付けられていたので不自由することはありませんでしたまた料理は地元の野菜をメインに据えたヘルシーなもので、味も申し分なし部屋の古さを考えるともう少し安くていいような気もするけど、総合的には満足できるものでした少し高くても新館の部屋にすれば、さらに満足度がアップするのではないでしょうか

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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綺麗な写真。 (たかCくん)
2013-09-21 19:42:44
こんにちはー。
綺麗な写真をたくさん、ありがとうございました。
温泉の良さが良くわかりました。
露天風呂の写真が特に良かったです。
ありがとうございました。
返信する
こちらこそ! (としぼ~)
2013-10-09 01:25:54
いつもコメントありがとうございます!

これからもポツポツとアップしていきますので、よろしくお願いします
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