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としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

白骨温泉 おやすみ処 球道

2020-11-03 01:03:39 | 長野県(中信)の温泉
 お盆過ぎの平日、仕事に余裕があったので、先々週に続き午後休暇を取って温泉巡りをすることにしました。新型コロナウィルスの関係で場所は県内、直前になってふと白骨温泉に行きたくなったので、上高地方面へ。今年の7月豪雨で上高地にむかう国道158号に被害が出たと聞いていたので少し心配でしたが、特に問題なく白骨温泉に到着。
 公共野天風呂前の駐車場には多くの車が停まっていたものの、空きがあって難なく車を停めることができました(下流側の駐車場はガラガラ)。お盆過ぎの平日とは言っても、人気温泉地にしてはやはり少なめでしょうね。

 白骨温泉に到着したのが午後2時30分。旅館・ホテルの立ち寄り入浴の終了時間はどこも午後2時30分~午後3時までなので、旅館・ホテルの立ち寄り入浴は事実上不可能。ということで、日帰り入浴施設の中から選んだのが「おやすみ処 球道」です。理由は他の2施設「公共野天風呂」「媒香庵」は入浴済みだったから(しかも媒香庵は定休日)。

 「おやすみ処 球道」は、温泉街の入口にあり、山の斜面から懸崖造りのようにせり出した様子が印象的な、非常に目立つ施設です。基本は食事処(宿泊もできるらしい)ですが、看板に大きく「日帰り入浴」と書いてあるので、安心して入浴をお願いすることができます。
 施設の入口まで、結構な階段を上る必要があり、バリアフリーとは無縁。食事処のレジで料金700円を支払うと、少し離れた別棟の湯小屋に案内されました。湯小屋には下駄箱がないですが、土足厳禁なので靴は外に置きます。そして湯小屋に入ると即脱衣スペースで、4つ脱衣籠が置かれていましたが、上向きになっているのが2つのみ。脱衣スペースの隣には1つだけ洗い場があります。ここまでの印象は、とにかく狭い、ということ。


 外に出て数歩も歩けば露天風呂なのですが、これまた第一印象が「狭い」です。自分の感覚では2人も入ればいっぱいで、それもコロナ対策でのソーシャルディスタンスは確保できません。コロナ禍では実質1人で貸切使用するしかないような浴槽ですね。まあこれは山の斜面に露天風呂を無理矢理作ったような形なので、狭いのは仕方ないのですが…。
 また高台にあるので眺望が良いかと思えば、目隠しの塀があり、屋根にもしっかり覆われているので、眺望&開放感はほぼ皆無。これも場所柄仕方ない措置です。その代り浴槽は檜風呂で、周りに白い石を敷き詰めたりして和風庭園風に設えてあり、雰囲気は悪くありません。

 そして肝心の檜風呂に満たされた湯は、白骨温泉らしい白濁湯(このイメージがあの有名な入浴剤投入事件を引き起こした訳ですが、湯の新鮮さは置いといてこれを求めてしまうのも事実)で、透明度は湯船の底が辛うじて見えるくらい。白い湯の花も大量に舞っていて、入湯前には白い析出物が膜を張っていました。
 臭いは焦げ硫黄臭がはっきりと感知され、味は弱い硫黄・苦味。感触は若干ツルスベ感がある程度でそれほど強くありませんでした。白濁湯と言えば個性が強い湯が多いですが、白骨の湯は見た目ほど個性が強くなく優しい感じがするのが良いところです。


 さて、入浴していて一つ気になったのが、湯の温度。浴槽のお湯の温度は最初39℃くらいのややぬるめでしたが、浸かっているうちに徐々に熱くなり、最終的には42℃くらいになりまし。一方、湯口から投入される源泉は触れてみるとかなりぬるめ(源泉温度34.5℃)で、明らかに浴槽内の湯より温度が低く、それが変わることはありませんでした。そうなるとどこかから加温湯が注入されているはずなのですが、浴槽の壁など探しても注入口が見つかりません。それでも諦めずに探していると、浴槽の底板に簀の子状の隙間が空いているのを発見。この隙間から、加温湯がじわじわと流れ込んでいるのが分かりました。おそらく底板の下にスペースがあって、そこに加温湯が注入されていると思われます。こんな方法で加温している浴槽は初めてですね。加温湯の注入による大きな浴槽内の流れが起きず、まるで足元湧出温泉のようにじわじわと加温湯が投入されるので、優れた方法だと思います。
 加温湯が循環湯かどうかは分かりませんが、おそらく加温湯は源泉をボイラーで温めたものと思わます。加水もないでしょうから、湯の使用法は加温のみのかけ流しでしょう。塩素の添加もないと思われ、白骨の名湯を十分に味わうことができます。

 他に客が来ないので、のんびりと湯浴みを楽しんでいたところ、施設の主人が様子を見に来たようで、それにお湯が徐々に熱くなってきてのぼせそうにもなってきたことから、入浴時間1時間弱で切り上げました。このレベルの施設で料金700円というのは普通なら高過ぎると判断するところですが、白骨の湯を独泉できると考えれば高くはないようにも思えます。日帰り入浴施設の中から1箇所選ぶなら間違いなく媒香庵だけれども、定休日が多い(基本週2日)ので、媒香庵が休みであればこの施設を選ぶのも悪くないかも知れません。もちろん、先客がいない場合ですけどね。

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