伊香保温泉 伊香保露天風呂

　伊香保温泉は、言わずと知れた草津温泉と並ぶ群馬県を代表する温泉地です急傾斜地に作られた石段の両側に、温泉旅館や土産物店などが立ち並ぶ光景は余りにも有名です

　伊香保温泉には開湯以来使われている源泉「黄金の湯」と16年ほど前に開発された源泉「白銀の湯」があります。黄金の湯源泉は石段上の湧出場所から石段の地下を通り各施設に引かれており、 石段の所々で地下を流れる源泉を見ることができます。すべての温泉施設で「黄金の湯」が使われている訳ではなく、石段から離れている施設では「白銀の湯」を使用している所が多いみたいですね。「黄金の湯」はカルシウム・ナトリウム－硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉で、「白銀の湯」は温泉法第２条による規定泉です。

　伊香保露天風呂は、黄金の湯の源泉湧出場所のすぐ脇にある温泉施設です。石段を登りきればすぐ近くにあると思っていたのですが、意外に離れていて石段の頂上から歩いて10分ほどかかります露天風呂だけが目当てなら近くに駐車場があるのでそこからアクセスした方がよさそうです。

　施設は簡素な作りで、脱衣所は仕切られておらず、露天風呂の脇にスノコとロッカーが並べられています。外で着替える羽目になるので冬はかなり寒いのでは
　浴槽は２つに仕切られていて、湯温に差を付けてあります。群馬県は比較的浴槽を２つに分け温度差をつけてある施設が多い気がします。この施設は源泉に近いだけあって源泉100%かけ流しですが、源泉温度があまり高くないので、あつ湯の方でも適温ぬる湯はかなり長湯できそうな温度です。

　さて、肝心のお湯の方はというと、茶褐色の濁り湯です。黄金の湯と呼ばれているのが納得できる湯の色ですねこの色は鉄分によるものと思われ、香りは鉄臭に硫黄臭が混じったような香りです。また味にも特徴があり、炭酸味に鉄と塩味が混ざった複雑なものとなっています。露天風呂の手前に飲泉所があるので、そこで湯を飲んでみるとよく味が分かります。決しておいしい湯ではないですが、効能がありそうな個性的なお湯です

　伊香保温泉のHPを見ると、温泉施設には必ず「黄金の湯」使用か「白銀の湯」使用か記載があります。「白銀の湯」は成分が薄い上に循環湯で、加水、加温ありの所が多いようなので、浴感は圧倒的に「黄金の湯」の方が上でしょうねその「黄金の湯」の中でも一番源泉に近いのが伊香保露天風呂なので、伊香保の湯を楽しみたいならまず伊香保露天風呂に入ることをお薦めします

　

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