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歴史群像の「第一次ソロモン海戦とサボ島沖夜戦」を読む

2018-03-12 19:03:47 | 日記
 今月発売された歴史群像の最初の記事は「第一次ソロモン海戦とサボ島沖夜戦」でした。ガダルカナル島に日本海軍が飛行場を建設していて完成したかという時に、アメリカ軍が上陸して飛行場を占領してしまいました。それを知って日本海軍はガナルカナルに艦隊を派遣しました。

 それが第一次ソロモン海海戦で、寄せ集めの艦隊だったにもかかわらず、夜間にガダルカナル沖に突入。アメリカ艦隊を一方的に撃破して日本海軍の艦隊はほぼ無傷という一方的な勝利となりました。ただ、敵艦隊は撃破したものの輸送船部隊を攻撃することなく撤収しました。もし輸送船団を攻撃したらという、たらればでいうならば、後の状況を知っている今からみると実に惜しいことをしたといえます。

 殴り込んだ日本艦隊にとって一番気になっていたのは、アメリカ海軍の空母部隊がいるかどうかということで、前提として空母かいることを想定して夜が明けて空母樹が活動できる前に撤収するが基本であったということです。ですからその時の指揮官を責めるけにはいかないのですが、実際には空母部隊がいなかったので、もしアメリカ軍の輸送船部隊を撃破していたら、その後のガダルカナルでの飛行場を巡る戦いの様相も変わったかもしれません。しかし、一方的に海戦を勝利したことは事実なので、それはそれで認める必要があると思います。

 もうひとつのサボ島沖夜戦はアメリカ海軍がレーダーを搭載した艦艇の活躍で日本海軍得意の夜戦に勝利したという海戦です。しかし、レーダーを持つアメリカ海軍の艦隊もまだレーダーの使用に不慣れだったり、最新のレーダーが全艦艇に装備されていたわけでもなく、レーダーを使いこなせていたとはいえませんでした。

 日本海軍はレーダーを持っていませんが、鍛えた夜戦の能力はかなりのものでした。発見したアメリカ艦隊を日本艦隊の別の部隊と思いこんだりして、アメリカ海軍がレーダーを使用して日本艦隊を発見していたにもかかわらず、攻撃するのにモタモタしていた状況を逆転できたにもかかわらず、日本艦隊の同士討ちを恐れてアメリカ艦隊を攻撃せずにいたら、レーダーを使用したアメリカ艦隊に攻撃されて敗北を喫しという海戦でした。

 この海戦の結果、日本海軍が鍛えてきた夜戦の優位が崩れることとなり、その後はアメリカ軍のレーダーに肉眼では勝てなくなってくることとなります。そんな意味で、この両海戦は日米の特徴がよくでた海戦といえます。



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